地元誌編集長の「ハワイ現地発」

【ハワイ現地発】30周年スペシャル企画も! ハワイ最大級の文化交流イベント「ホノルル フェスティバル」

 年間を通して多彩なイベントが開催されるハワイ。なかでもホノルル フェスティバルは、日本とハワイの歴史的なつながりから生まれた、日本と縁の深いイベントとしてハワイに根付いている。今年は記念すべき30回目のスペシャルイヤー。3月14日と15日の両日、「感謝」を込めたさまざまな企画が用意されている。

1995年から紡がれた歴史をパネルで見ることができる(※写真はいずれも過去のフェスティバルの様子)

 第1回が開催されたのは1995年3月。日本とハワイの関係を単なる往来にとどめず、「互いの文化を知り、理解し、尊重して交流しよう」「それが世界平和につながるはず」という想いから、このフェスティバルは誕生した。テーマは当時から変わらず、「パシフィック・ハーモニー(愛と信頼)」を掲げている。

会場のコンベンションセンター1階入り口
広い会場内には100を超えるブースが出店

 当初は、日本各地の祭りや芸能、武道、スポーツなどをハワイで紹介するイベントだったという。しかし回を重ねるごとに、その範囲は日本とハワイだけにとどまらず、環太平洋地域へと広がっていった。いまでは多様な文化や民族が、国境や世代を超えて出会い、交流する場へと発展している。

ステージパフォーマンスでは各国から参加するチームのパフォーマンスが繰り広げられる

 私自身もこのイベントを取材して14年目になるが、開催期間中のワイキキやアラモアナセンターは、普段以上の活気に包まれ、街全体がどこかウキウキしたムードに。このイベントのためにわざわざワイキキのホテルに宿泊するローカルもいる。

火を吹いてカラカウア通りをパレードするホノルル大蛇山

 このフェスティバルの魅力は、日本全国の祭りやイベントを一度に体験できること。例えば、弘前ねぷた、秋田竿燈、四国の阿波踊り、よさこい、そして日本の3大花火の一つである長岡花火まで、たった1日、あるいは2日間で楽しむことができる。さらに、日本各地から参加する大学や高校のパフォーマンスチームによる一糸乱れぬダンス、インド、フィリピン、オーストラリア、カナダなど海外からの参加団体、そして地元ハワイの数多くのパフォーマンスがノンストップで披露される。

パフォーマンスに見入る人たち(ステージ前に着座席もあり)
マウイの学生がデザインした神輿が会場に飾られている

 メイン会場となるハワイ・コンベンションセンターは、ワイキキ中心部から徒歩10~15分ほど。ここではステージパフォーマンスのほか、展示や実演、食品の試食・販売、クラフトフェアも開催され、ハワイ、日本、そして世界各地から100以上のクラフトブースが出展する。ローカルに絶大な人気を誇るのが、日本酒や食を少しずつ楽しめる「Sake&Food Fest」(有料)。また、にぎり寿司体験ワークショップも毎年大人気だ(有料・時間限定)。

ハワイならではのインテリア・アート・雑貨の販売ブースが充実
英語の絵本も豊富に揃うので、お土産にも最適
試食販売はローカルに大人気、飛ぶように売れる
すっかり恒例になったイベント「Sake&Food Fest」

 今年の注目は、30周年のスペシャル企画。ハワイ・コンベンションセンター(当日1日券10ドル)では、3月14日と15日の両日、先着400名にホノルル フェスティバルのオリジナルカレンダーがプレゼントされる。さらに、30周年オープニングセレモニーとして、14日10時から「樽酒鏡開き」、続く10時30分からは「マグロの解体ショー」が開催され、日本酒とマグロの振る舞いも予定されている。

行列ができる習字体験。日本の文化に興味を持つハワイの人たち
ハワイの伝統文化の一つ、ハワイアンキルトもたっぷり展示を楽しめる
長岡花火のブースでは、実物大の尺玉が置かれていた
日本物産展では日本各地の味が販売される

 日本や米本土から訪れる人が毎回絶賛するのが、「ビーチを守り、海を守ろう」をテーマにした「ホノルル・アートマーケット」。ヘザー・ブラウンやニック・カッチャーなど、著名アーティスト20名以上が出展し、本人に会うこともできる。ハワイらしいのは、アーティストたちがとてもフレンドリーなこと。私も絵やグッズを購入したことがあるが、作品の説明をしてくれたうえ、本人がレジまで担当してくれた。記念すべき30回ホノルル フェスティバルのメインビジュアルを手がけたソラリオも出展する。

ハワイの自然やサーフカルチャーにインスパイアされた作品が並ぶヘザー・ブラウンのブース
常に多くの人でにぎわうニック・カッチャーのブース。お気に入りが必ず見つかるだろう
裏側からラグに刺繍を施すアーティスト。表側に回ると、右の写真のようになっていた
ラッフルチケットを販売し、当選者はこのラグをもらえる抽選イベント

 最終日の15日、前日同様のプログラムに加え、クライマックスとなるのが、カラカウア通りを練り歩くグランドパレード。16時スタートだが、沿道は早くから人でいっぱいに。高さ12m、重さ50kg、46個の提灯を吊るす秋田竿燈や、弘前の扇形ねぷた、火を吹きながら進むホノルル大蛇山など、日本の伝統ある祭りの迫力を間近で体感できる。

日本では青森県を訪れないと見られない「ねぷた」がハワイへ
さいたま竜神まつり会による「昇天竜」は空を舞う竜

 グランドフィナーレを飾るのが、20時30分から打ち上げられる長岡花火。慰霊、復興、平和への祈りが込められた大玉花火が連続してワイキキの夜空に咲く。

 ここでも30周年のスペシャル企画があり、ロイヤルハワイアンホテルのオーシャンローン花火観覧席(ドリンク2杯付き65ドル~)が用意される(売り切れ必至だろう)。なお、この収益の一部はホノルル フェスティバルと長岡花火の開催継続への寄付となる。

ワイキキビーチで打ち上げられる長岡花火。今年は20分間楽しめる
少し離れたところからでもワイキキホテル群の上に姿を見せてくれる

 さらに、締めの30周年スペシャル!として、行なわれるのが、「アロハそしてマハロ ― 文化の祭典30年/第30回 ホノルルフェスティバル マハロセレモニー」。ワイキキ東側のサンセット・オン・ザ・ビーチで平原綾香さんが「Jupiter」を歌唱する予定。招待制のイベントだが、周辺にはパブリックスペースがあり、無料で生歌を聴けるだろう。

3月6日にワイキキビーチウォークで開催されたホノルル フェスティバルのキックオフ宣言
今年は20周年時に行なったタイムカプセルが開封され、盛り上がった

 ハワイをより深く体感する方法の一つが、イベントに参加すること。特にホノルル フェスティバルは私たち日本人にとって親しみやすく、同時にハワイや環太平洋地域の文化にも触れられる貴重な機会だ。そして何より、国境を越えた人々と自然に交流できる場でもある。「Amazing!!」と一言声をかけて微笑み合うだけでも、きっと素敵な交流になるはず。この時期にハワイに滞在するなら、気軽に足を運んでみよう。

大澤陽子

ハワイで発行している生活情報誌「ライトハウスハワイ」編集長。日本ではラジオアナウンサー、ライターとエディターとして活動。2012年にハワイへ移住。新聞やハワイのガイド本などの編集に携わる。ハワイのビーチとビールをこよなく愛している。