ハワイ現地発
【ハワイ現地発】ハワイで遅めのランチならコーヒーとワインを楽しむ新感覚のカフェへ
2024年3月4日 12:00
相変わらず、新しい飲食店が登場し続けるハワイだが、実は「夜のみの営業」という店も少なくない。理由の一つには人手不足も挙げられる。そんなわけで、意外にランチの店選びは難航することもあるうえ、営業時間はだいたい14時までなので、ちょっと出遅れた際に結構困る。先日、14時からのランチに友人を連れて行ったら気に入ってくれた店がこちら。
ロコが集まるグルメタウンのカイムキに、2023年12月下旬にオープンした「Fusion Cafe+Wine(フュージョンカフェ・ワイン)」。コーヒーとワイン、食べることにこだわりを持つ5人の女性が開業したカフェバーで、すでに常連客でにぎわっている。
店内は、カイムキのメインストリートであるワイアラエアベニューを眺めるカジュアルな席、スタイリッシュなハイチェア、奥へ進むとゴージャスなシャンデリアとベルベットのソファ席がある。壁にはモンステラの葉のデザインが施されていてハワイらしさとラグジュアリーがミックスされた雰囲気になっている。
朝とランチは、バリスタが入れるコーヒーやオリジナル抹茶ドリンクとともに、クスクスやルッコラなどのサラダ数種類、チーズ系やシャルキュトリーなど4種類のサンドイッチ、スコーンなどのペストリーが揃う。15時まで開いているのがポイント。
店に入ったら、自分でオーダーをして会計をすませて席で待つというシステム。14時ごろに到着したら、さすがにショーケースのなかの品数は少なくなっていた。が、お目当てのブッラータチーズサラダとキッシュはあった。
ブッラータサラダは、甘いトマトの上に、新鮮なシーアスパラガス、とろりとした食感がたまらないブッラータがのっていて、食べるときにホワイトバルサミコ酢とエクストラバージンオリーブオイルをたらりとかける。卵の風味をしっかり感じるほうれん草のキッシュとともに。
バリスタが入れるコーヒーは、ハワイのコーヒーメーカー、ルビー バイオレットによるコーヒー豆を使ったもの。マキアート、カプチーノ、ラテ、アメリカーノなどのほか、ティラミスモカというオリジナルも。
デリ系のチェダーベーコンのスコーン、ふんわり果実の甘みを感じるマンゴースコーン、しっとりとしたオリーブオイルケーキ。
16時からはワインやシャンパンを、タパスやシャルキュトリーとチーズのボードなどとともに楽しめる。ワインリストがあり、ポルトガルで流行しているポートワイン入りのスプリッツァー、ポルトカクテルはほんのり甘くて飲みやすかった。
すっかりハワイで人気スイーツの定番となった紫の芋「ウベ」のマドレーヌはテイクアウトに。さっと立ち寄ってこうしたスイーツとコーヒーをオーダーして持ち帰ることもできるし、PCを持ち込んでゆっくりするカフェとしても使えるし、軽くシャンパンを一杯飲むこともできるという、これまでないコンセプトの店なのがユニークだった。
それから「ハワイあるある」なのだが、外の日差しが強いのに対してどの店も照明が弱いので、道を歩いていても外から店内の様子はほとんど見えない。つまり「この店、よさそう!」というより、「なかが見えない店のドアを開ける勇気、ないよね」となる。なので、「知っている」ことが結構重要になる。今回も、ハワイ在住20年の友人が「え~ここに新しい店がオープンしてたんだ? しかも店内の雰囲気がいいね」と感動していた。こうして口コミで広がっていくのもハワイの人気店の特徴かもしれない。