ハワイ現地発

【ハワイ現地発】リニューアルラッシュ後のホテル。レストラン&バーに注目を!

「ツイン フィン ワイキキ」のダイヤモンドヘッドと海を望む部屋

 ワイキキを歩いていると、新たなビルを建設していたり、ホテルの改装をしていたり、パンデミック以来、相変わらず工事が続いている。すでにリニューアルオープンしたホテルも多く、部屋だけでなく、レストランやバーも一新していて、それがなかなかよい! 宿泊者だけが使えるバーもあれば、誰でも利用できるレストランもあるので、今回は素敵に生まれ変わったダイニング&バーを紹介したい。

ツイン フィン ワイキキの「ココナッツ・クラブ」

 カラカウア通りの一番ダイヤモンドヘッド寄りにあるホテル「アストン・ワイキキ・ビーチ・ホテル」は、数百万ドルをかけた大改装を終え、2022年11月に「ツイン フィン ワイキキ」と名称も変えてグランドオープンした。

2階のプールからは目の前のワイキキビーチも眺められる

 この立地を120%活かしたダイニングが「ココナッツ・クラブ」。入口を入ると(というより外へ向かう出口のような感覚)、視界に広がるのは、これぞ世界のリゾートワイキキの絶景。海の青のグラデーションとそのなかに浮かぶサーファーたち、その向こうには青く広い空がどこまでも続いている。

息を呑むほどのパノラマビューが待っている

 右を見るとワイキキのホテル群も上から見下ろすことができる。

海の上に建っているホテルのように錯覚する景色

 実はここは現在朝食だけを楽しめるダイニング。朝からこの美景をたっぷり満喫すれば素晴らしい1日になるに違いない。

こんな席で朝ごはんを食べることができる
エッグベネディクトのハワイ版カルーアポークベネディクト

 朝食メニューは、カルーアポークベネディクト、ベーコンエッグチーズクロワッサン(大きなハッシュブラウン添え)、ピッグギリシャヨーグルトパフェから好きなものを選ぶ。フルーツとドーナツはビュッフェスタイル。コーヒーもセルフサービスでカプチーノなど数種類をワンタッチで作ることができる。

食事をオーダーしたあと、自分でオレンジジュースやコーヒーなどを選ぼう
ロコに人気の「Purve Donut Stop」のドーナツも好きなだけどうぞ

 パノラマビューと朝食を堪能するためにこのホテルに宿泊する価値はある、と思うほどの気持ちよさを味わえる。ホテルの室内も改装済みで、決して華美ではないがカジュアルで景色もよく、1泊239ドル~(時期による)というからお値打ちだと思う。滞在中は毎日無料でビーチグッズ・レンタルを利用できるというサービスも好評という。

オーシャンビューとダイヤモンドヘッドビューなどの部屋がある

 なお、ツインフィン・ワイキキとこの次に紹介するアロヒラニ・リゾート・ワイキキビーチなど同系列ホテルは、マウイ島火災で支援を必要としている家族のために100万ドルの寄付を集めることを目標に掲げるハイゲート・チャリタブル・ファンデーションに、ホテル予約1件につき10ドルを寄付している。

アロヒラニ・リゾート・ワイキキビーチの「ロングボードクラブ」と「マカナ・ラニ」

 カラカウア通りにあってクヒオビーチが目の前の建つホテル「アロヒラニ・リゾート・ワイキキビーチ」。かつてのパシフィックビーチホテルで、数年前に大改装した。その後オープンしたのが、宿泊者の一部が利用できるクラブ「ロングボード・クラブ」。追加料金によりここへアクセスできるようになるので、ここはあまり混み合うことがない穴場となっている。

ここに入るには特別なアクセスが必要になるので宿泊予約のときに確認を

 朝は6時から10時まで営業しているが、お勧めはサンセットタイム。オープン時間の16時はまだ少し暑い時間なので、地元ブリュワリーのホノルル・ビア・ワークスの生ビールで体を冷やそう。ワインセレクションも豊富。

外からは一見分からないホテルの穴場スペースにあって静か

 日が沈んでくるとファイヤーピットに火が灯る。揺らぐ火を見ながら、チーズやとシャルキュトリーをつまみ、ホテルならではのサービスと独特のプライベート感を味わえる。

変わりゆく空の色を眺めながら夕方のひと時を満喫できる
ワインやビールに合わせて軽くつまめるものやパスタが揃う

 一方、しっかりたっぷり食べたい人にぴったりなのが「マカナ・ラニ・ア・ダイニング・エクスペリエンス」。ここはビュッフェが自慢のダイニング。

ロビーフロアの吹き抜けに設置された巨大な水槽がすぐ隣りにあるので、鮮やかな魚たちがゆったりと泳ぐ様子を眺めることもできる

 平日は朝食ビュッフェ(平日7時~11時)、週末はブランチビュッフェ(9時~14時)がイチ押しで、50種類以上。、ポケやシュリンプカクテル、サーモンなどの新鮮な魚介、プライムリブ、レチョン、オーダーメイドのオムレツ、パスタ、サラダ、フルーツ、ペストリー、デザートまでが並ぶ。エグゼクティブシェフはハワイの老舗ステーキの名店ハイズステーキハウス出身だけあって肉料理は素晴らしいのでぜひとも味わおう。なお、ディナービュッフェは水~日曜の17時~20時まで営業している。

大きくて肉厚、プリプリのオイスターも自慢
トマホークは焼き加減も含めクオリティが高い!

 部屋からはこんなサンセットを望めるので部屋でくつろぐ時間も確保しよう。

目の前に太陽が沈むのは冬の期間。夏になると徐々に西の方に沈む

ワイキキビーチマリオット リゾート&スパのルアウショー「パイナ・ワイキキ」

 最後も、カラカウア通り沿いという好立地に建つ「ワイキキビーチマリオット リゾート&スパ」。こちらは、2021年8月にリニューアルオープンした。全面改装には数百万ドルをかけている。ここで今年6月に新しくスタートしたのがルアウショー「パイナ・ワイキキ」。ワイキキでハワイの伝統文化に触れることができるのが魅力だ。

ホテルの3階にあるオープンエアのクイーンズブレイクが会場

 ルアウは、フラをはじめとしたポリネシアの踊りとともに、ハワイの伝統食を楽しめる宴会のこと。

ショーに出演する人たちが出迎えてくれ、記念撮影もできる
ステージではハワイアン音楽が演奏されている

 ショーが始まるまでの間は、カクテルを飲んだり、タトゥー体験をしたりして楽しめる。

マイタイや流行のウベカクテルなどトロピカルなカクテルが各種揃っている
好きな柄をリクエストするとマジックで書いてくれる(なのですぐに落ちる)

 食事は、ビュッフェ形式。ハワイの食材を使ったロミロミサーモンやカルアポーク、フリフリチキン、ポイなどハワイの伝統の食事に舌鼓を打てる。

サラダからパン、ハワイアン料理まで好きなものを好きなだけ
ハワイの伝統食は素朴で素材の味がよく、食べるほどにクセになる

 ショーでは、フラ・カヒコ (古代フラ)やフラ・アウアナ(現代フラ)のほか、ポリネシアの各島の踊りや、世界チャンピオンのファイヤーダンスまで全3時間。5歳の男の子による島内最年少のファイヤーダンサーのダンスも素晴らしかった。

海からの風に包まれながらハワイの文化を五感で楽しめる
息を呑むほどの迫力。ハワイでは必ず一度は見ておきたいパフォーマンス

 このルアウショーは、月・水・金・日曜に開催されていて食事付きは170ドル(11歳以上、10歳以下は110ドル)。

 ワイキキには大通りから離れた超穴場のホテルも驚くほどリニューアルして変身を遂げているので、次回は隠れ家ホテル&バーを紹介したい。

大澤陽子

ハワイで発行している生活情報誌「ライトハウスハワイ」編集長。日本ではラジオアナウンサー、ライターとエディターとして活動。2012年にハワイへ移住。新聞やハワイのガイド本などの編集に携わる。ハワイのビーチとビールをこよなく愛している。