旅レポ

香港の新しい再開発エリアの中心に建つ「ドーセット・カイタック香港」に泊まってみた

かつて啓徳空港があった再開発エリアに建つ「ドーセット・カイタック香港(Dorsett Kai Tak Hong Kong)」

 香港発のホテルブランド「ドーセット(Dorsett)」を手がける、「ドーセット・ホスピタリティ・インターナショナル」が主催する、メディア向け香港ツアーに参加してきた。

 ドーセット・ホスピタリティ・インターナショナルは、2007年に香港で設立されアジアを中心に急成長を遂げつつあるグループ。「ドーセット」「ダオ(d a O)・バイ・ドーセット」「d.コレクション」「シルカ」といったホテルブランドで、香港や中国本土だけでなく、オーストラリア、イギリス、マレーシア、シンガポールなどに現在54施設を展開する。

 日本国内でも戦略パートナーのアゴーラ・ホスピタリティー・グループと協力して「ドーセット・バイ・アゴーラ」を展開している。その日本初進出は、「ドーセット・バイ・アゴーラ・大阪堺」として、2025年3月25日に開業している。

 今回訪れたホテルは、「ドーセット・カイタック香港」(43 Shing Kai Rd, Kowloon City, Hong Kong)。カイタック(啓徳)地区は、ヴィクトリア・ハーバーに面し、かつて啓徳空港や九龍城区があり、再開発された新しいエリアとなっている。

「ドーセット・カイタック香港」。周辺はカイタックスポーツパークとなっていて、左横にカイタック・スタジアムが見える
開閉屋根を備え5万人を収容する巨大なカイタック・スタジアム
カイタック・スタジアムは、夜間に電光表示が流れる。「ドーセット・カイタック香港」のルーフトップ・バーから見た眺め
周辺には運動場やモールなどもある。「ドーセット・カイタック香港」は地図の右側中央あたり

香港への空路はグレーターベイ航空の737-800型機で

 香港に向かう飛行機は、「グレーターベイ・エアラインズ(グレーターベイ航空)」という、香港に本社を構える2022年に設立された新しいエアラインに搭乗した。

グレーターベイ航空のボーイング 737-800型機
シートと客室乗務員のユニフォームは、明るいブルーで統一

 日本就航は成田空港発着で2023年1月と新しく、その後も関空、仙台、新千歳、福岡と路線を拡大中だ。リーズナブルな価格設定ながら充実したサービスを受けられるのを特徴としていて、徹底した低価格重視のLCCとは少し趣が異なる。

 日本からの便は基本的に受託手荷物(20kg)も含まれていて、お茶と軽食も付く。機内食が食べたい場合には、別に注文することも可能となっている。機内食の注文は事前にネットから予約が可能で、その場合には少し安価になる。

 シートはエコノミーが基本なのだが、一部路線にはビジネスシートも用意されつつあるとのこと。搭乗した機材は往復ともボーイング 737-800型機で、こちらはまだビジネスシートの設定はなかった。

 ちなみにグレーターベイ(粤港澳大湾)とは、香港のマカオから中国南部広東省(深圳や広州などが含まれる)にまたがる湾状の観光地の多いエリアを指している。

シートは3-3の配列。この機材は全席エコノミーシート
シートを横から
個人用モニターはなし
足元の広さはこのくらい
USB Type-Aの充電ポートを用意している
途中でお茶と軽食が無料で提供される
機内食は別途注文できる。ネットで少し安く事前予約購入も可能
「香港スタイル・ブリスケット・ビーフカレー」にしてみた。肉が多め
「チキンシーザーサラダ」チキンとパルメザンチーズが乗っている
カップラーメンもある。目玉焼き入り
香港島の上空からの眺め。復路に撮影した

開業まもない「ドーセット・カイタック香港」でスイートルームに宿泊

 ドーセット・カイタック香港は、2024年9月26日に開業、16階建てで373室を擁し、ドーセットではフラグシップに位置付けているホテル。周囲には、開閉屋根を備えた5万人を収容する巨大なカイタック・スタジアムや運動場、ショッピングモールのある「カイタック・スポーツパーク」があり、それらを最上階のバーとプール、バルコニーのある部屋から見渡すことができる。

「ドーセット・カイタック香港」は地上16階建て。再開発されたカイタックエリア中心に位置する
「ドーセット・カイタック香港」夜景
エントランス前の夜景。フロアに照明が散りばめられていて幻想的だ
吹き抜けエントランスが外側からも透けて見える
大きならせん状のシャンデリアが迎える。レセプションカウンターが見える
レセプションカウンター正面
ロビーでは、無料でデトックスウォーターを提供されていた

 総室数は373室あり、6タイプのスイートと6タイプの客室を揃える。バルコニー付き客室も21室あり、この部屋ではペット同伴の宿泊にも対応する。ほとんどの客室でカイタック・スタジアムやビクトリア・ハーバーの眺望を楽しむことができるという。

 もっとも広く、380m2の「プレジデンシャル ハーバービュー プールスイート」は、ゆったりとしたリビングエリアと広い屋外ガーデン、プライベートプールを備えている。特にプライベートプールはひときわ広く、カイタック・スタジアムを眺めながら泳ぐことができる。定員は3名まで。

「プレジデンシャル ハーバービュー プールスイート」のリビングエリア。奥にダイニングエリアが分かれている
「プレジデンシャル ハーバービュー プールスイート」ダイニング
「プレジデンシャル ハーバービュー プールスイート」ベッドルーム
「プレジデンシャル ハーバービュー プールスイート」プライベートプール

 130m2で2番目に広い「ガーデンペントハウス ハーバービュー 2ベッドルームスイート」は、贅沢なリビングエリアと2つのベッドルームがあり、ビクトリアハーバーとカイタックの街並みの眺望が楽しめる角部屋の広いスイートとなっている。定員は4名まで。

「ガーデンペントハウス ハーバービュー 2ベッドルームスイート」のリビングとダイニング
ベッドルーム
ベッドルームがもうひとつ

 宿泊した客室は「スタジオスイート」でバルコニーがないタイプだったが、同じ「スタジオスイート」でバルコニー付きもある。40m2のスイートだが、リビングスペースとカウンターのあるキッチンもあり、十分に広い。同じ40m2の広さで、リビングスペースとベッドルームに仕切りのある「エグゼクティブスイート」も用意していて、こちらにはシャワーブースのみで浴槽がない。これらはいずれも、定員3名まで。

宿泊した客室の「スタジオスイート」
リビングスペース横にカウンターとキッチン
リビングスペースとベッドルームで一室になっている
大きな窓から見えるカイタックの街並み。この部屋はバルコニーはなく窓となっている
キッチン部分
クローゼットはオープンタイプ
洗面とトイレ
シャワーに浴槽もある
バルコニーがある「スタジオスイート」
デスクのあるバルコニーからカイタック・スタジアムが見える
こちらは運動場が見えるバルコニー
同じ40m2の広さで、リビングスペースとベッドルームに仕切りのある「エグゼクティブスイート」
「エグゼクティブスイート」ベッドルーム
こちらは浴槽なしでシャワーブースのみ

「プレミアハーバービュールーム」は、もっとも部屋数が多い一般的な客室。23~24m2の広さがある。1ベッドで、窓際に丸テーブルにイスと小さめのソファがあり、くつろげる工夫がされている。定員2名まで。

「プレミアハーバービュールーム」は、もっとも部屋数が多い客室
窓際に丸テーブルにイスと小さめのソファ
洗面とシャワーブース

「180 スポーツグラウンドビュー バリアフリールーム」は、車イスでの利用が考えられたバリアフリー対応客室。窓からは運動場が一望できる。定員2名まで。

車イス対応の「180 スポーツグラウンドビュー バリアフリールーム」
もちろんトイレとシャワーブースはバリアフリー対応

 室内のアメニティは、宿泊した客室「スタジオスイート」のものを紹介しておこう。スイートルームなので、一般客室とは異なっているが、基本的にアメニティは必要最小限にとどめられていて、必要な場合にはロビーの自販機で購入するシステムになっている。

カップとお茶やインスタントコーヒーなどの飲料
ネスプレッソのコーヒーメーカー
各階にはウォーターサーバーが設置されている
ウォーターサーバーで利用するボトル。持ち帰りたい場合はHK$100かかる
室内にもお湯と冷水が出るウォーターサーバー
ベッドサイドのスイッチ類。コンセントはBFタイプ。USB Type-CとAの充電ポートもある
洗面台まわり
ELEMISのアメニティ類が備え付けられている
洗面のアメニティは歯ブラシと歯磨き粉のみで最小限
髭剃りなど必要な場合はロビーの自販機にてHK$1で購入できる
1階のエレベーターホール
客室階のエレベーターホール

 15階には、スカイバーの「Jin Bo Law」とプールがあり、オープンエアの席で香港の夜景を見ながらアルコール類が楽しめる。ノンアルコールのカクテル「モクテル」も充実しているので、アルコールが苦手でも、夜景を楽しんでみることをお勧めする。

15階のスカイバー「Jin Bo Law」
オープンなスペースも広くとられていて、香港の街並みを楽しめる
夕日に染まる香港の街並みが美しい
隣にあるカイタック・スタジアムがよく見える
室内のカウンター席
バーの室内部分も広い
訪問時は営業していなかったが、オープントップのプールがバー横にある
ノンアルコールのモクテルも充実している

 2階にはレストランがあり、中華の「Kai Fuk Lau(啓福樓)」とイタリアンの「Siete Ocho」、朝はビュッフェとして、時間帯に応じてレストランを入れ替える形式となっている。

2階にあるレストラン。「Kai Fuk Lau(啓福樓)」と「Siete Ocho」
入口に中華の「Kai Fuk Lau(啓福樓)」とイタリアンの「Siete Ocho」の銘板
外にもオープンな席を用意している
村上俊一

1965年生まれ。明治大学文学部卒。カメラマン、アメリカ放浪生活、コンピューター雑誌編集者を経て、1995年からIT系フリーライターとして活動。写真編集、音楽制作、DTP、インターネット&ネットワーク活用、無線LAN、スマホ、デジタルガジェット系など、デジタル関連の書籍や雑誌、Web媒体などに多数執筆。楽曲制作、旅行、建築鑑賞、無線、バイク、オープンカー好き。