週末駅弁

東武日光駅「ゆばちらし寿司」

ゆばちらし寿司

 駅弁といえばとんかつのような肉料理や魚料理が主役であることが圧倒的に多いなか、日光名物の湯波(ゆば)が主役というヘルシーなお弁当が今回紹介する「ゆばちらし寿司」です。手掛けているのは江戸時代、安政6年から菓子供物商として日光山輪王寺へ出入りが許され、現在にいたる老舗の油源(あぶらげん)。

「ゆばちらし寿司」は日光市内に店舗を構える油源(あぶらげん)のお弁当

 ちなみに「ゆば」は湯葉という字をよく目にしますが、日光では湯波と表記します。実は作り方も少々違っていて、京都などで見られる湯葉は温めた豆乳にできた膜を1枚だけ掬うのに対し、日光の湯波は2枚重ねで引き上げるそうです。その違いから、湯葉は薄くて繊細な味わいで、湯波は分厚くて食べ応えがあるそうです。

タイズの味が濃く厚みがあり食べ応えのある湯波

 実際に栃木県産の酢飯の上にたっぷり乗った湯波は厚みがあって大豆の味も濃く食べ応えがあるので、ヘルシーでありながら主役としての存在感はたっぷりです。ちなみに組み合わされる酢飯は淡くやさしい味付けです。

酢飯の上にぎっしりと敷き詰められた湯波。モチモチとした生麩の彩りに季節を感じます

 湯波の上にはモチモチの生麩、ぎんなん、えび、玉子焼き。煮物は厚みのある椎茸、大きなたけのこ、ちょっぴり甘めのにんじん、いんげん、きゃらぶき。全体的にヘルシーな印象のラインアップですが、それぞれの存在感が大きく、湯波同様食べ応えもあるのでもの足りなさはまったく感じません。また、甘酢の生姜漬けと柚子の香りの大根のなますがアクセントとしてとても効いています。

一つ一つの食べ応えがある煮物
お弁当の定番 玉子焼きは酢飯と相性のいい味付け
柚子の香りが爽やかな大根のなます

 箸袋には下井今市から鬼怒川温泉駅を結ぶ観光列車「SL大樹」のデザイン。東武日光駅へも「SL大樹ふたら」が運行していますが、こんなところにちょっとした旅情を感じられるのもうれしいものです。

「SL大樹」デザインの箸袋

「ゆばちらし寿司」

価格: 1200円
販売駅: 東武日光駅
購入場所: 東武日光駅駅構内 ACCESS東武日光駅店
購入日: 2026年2月10日