ハワイ現地発
【ハワイ現地発】8月開催のメイド・イン・ハワイ・フェスティバルはお土産の宝庫
2023年8月14日 12:00
日本は台風、ハワイではハリケーンの強風で大規模な山火事が発生し、マウイ島で甚大な被害が出ている。焼けてしまったラハイナの街がニュース映像で映し出され、誰もがこれ以上被害が広がらないように祈りながら、寄付などの個々でできる行動をとっている。
マウイ島への渡航は控えるよう呼びかけられているが、オアフ島はお盆を前に日本人の旅行客がぐっと増えている。そんななかで今のオアフ島で楽しむのにお勧めのイベントを紹介したい。
今年で29回を迎える「メイド・イン・ハワイ・フェスティバル」。正真正銘のハワイメイドが集結する大きなイベントで、今月18日から20日までコンベンションセンターで開催される。ハワイを代表するミュージシャンたちのエンタテイメントとともに買い物を楽しむことができる。
このイベントは毎年、ハワイのローカルたちがドッと押し寄せ、山のように買っていく。数年前に初めて行った際、その勢いに呆然としたのを覚えている。秋に行なわれていたこともあり、ホリデーシーズンのギフト探しに行く人も多いが、「地元を応援する」風潮が一段と高まっているハワイ。ぜひその雰囲気も感じてほしい。
昨年のイベントの様子を振り返ってみると、まずは入場に大行列。前回はアラモアナセンターの駐車場を活用して行なわれたのだが、行列はぐるりとセンターの端の方まで延びていた。
入場は1人8ドル(6歳以下は無料)だが、「大いにその価値がある」と思わせる理由は、本物のハワイメイドの商品が大集合すること。今年は、ハワイの原材料を使った食品、衣服、ジュエリー、雑貨、手作り工芸品など約450が出店する予定だ。
ここに集まるのはスモールビジネスなので、実際に商品を作っている人が販売するのも特長の一つ。ハワイの人たちの買い物は「これください」「はい」では終わらない。「これ、何が入っているの?」「どうやって作るの?」「ほかの種類もある?」と質問攻め。それに対し、よくぞ聞いてくれました!と、自分のこだわりや商品ができるまでのストーリーを交えて答える出店者たち。これぞハワイでの買い物の醍醐味。一つでも質問をしてみると、喜んで説明してくれるだろう。
自分へ、またギフトに喜ばれるのがアクセサリー類。自分で海に潜ったり、ビーチに行ったりしてとった貝や石を使ったものや、ビーチに落ちているマイクロプラスチックを拾ってジュエリーにするというサステナブルな取り組みをしているアーティストも多い。また、ウクレレなどを製作する際に不要となるコアの端材を活用したアップサイクルのアクセサリーも人気が高かった。
ハワイをこよなく愛するローカルアーティストが描く絵や写真は、そのままハワイを持ち帰る絶好のアイテム。
「一般の店よりちょっとお得な価格」という。「2枚まとめて買うとさらにお得」というので、2枚買ってみた(2枚で70ドル)。
ご覧のようにハワイのデザイナーが仕立てた洋服やバッグなども人気で、入場制限をするほどだった。
バラマキ土産や、まとめ買いにぴったりなお菓子も彩り豊かに揃っている。
迷ったらコーヒーとクッキー。外さない土産の定番。自分用も忘れずに。
ハワイのイチ押し土産としてぜひ覚えておきたい一品が「スパイス」。肉や野菜を焼く際に一つあると美味しさ倍増のガーリックスパイスからデザート作りに使えるパンプキンスパイスまで、ハワイらしいフレーバーを楽しめる。しかも荷物としてかさばらない。
そして最後は、ペットへのお土産に。ハワイはペットを買っている人の割合が全米トップクラス。愛犬家が多いハワイならではのメイドインハワイの美味しいおやつが揃っている。
この会場で販売されているものなら間違いはないが、参考までに「メイドインハワイの見分け方」の一つとして、ハワイでは一定の規定をクリアした本物の「ハワイ産」であることを認証するプログラムがあることも添えておきたい。
ハワイ州農務局が管理し、産業経済開発観光局とハワイ商工会議所が推進するプログラム「メイド・イン・ハワイ・ウィズ・アロハ(Made in Hawaii with Aloha)」や、ハワイ州農務局の審査を通過した食品「ハワイ・シールズ・オブ・クオリティ(Hawaii Seals of Quality)」などには、それぞれのステッカーが貼られている。
ファーマーズマーケットでも、それらのロゴ付きテーブルクロスを使っているベンダーもいるので、本物のハワイ産を安心して手に取る目安となる(もちろん、正真正銘のハワイ産であってもこれらが貼られていないものもある)。
今年は間に合わなくても、来年以降、このイベントに合わせてハワイ旅を計画するのもよいかもしれない。ハワイの素材を使い、アロハの気持ちを込めて作るハワイメイドはきっとよい記念になるはずだから。