ボーカリスト琴音の音楽旅

新進気鋭のウイスキー蒸溜所見学ツアー、冬の澄んだ空気のなかでイルミネーションを満喫してきました

初めてのウイスキー蒸溜所見学ツアーに喜びを隠せない表情

 アルゼンチン~ヨーロッパの約2か月の海外旅から帰国し、日本の食べ物や空気、生活のペースもすっかり戻ってきました。

 少しずつ冬の気配が濃くなりドライブにでも行きたいなぁと思い、この時期ならではのイルミネーションの素敵なところをインターネットで検索。

 なかでも気になったのが茨城県石岡市にある「いばらきフラワーパーク」。お花が好きなので、イルミネーションも見られるし一石二鳥じゃん!と即決。

 イルミネーション点灯までの間で何か近くに楽しいところはないか地図を見ていると、近くに「八郷蒸溜所」の文字が。蒸溜所、ということはウイスキー?と思いWebサイトを見てみるとやはりウイスキーの蒸溜所!

 この木内酒造の八郷蒸溜所は試飲付きの有料ツアーを行なっているということで早速申し込みをしました。というわけで、その2か所を目指して冬のドライブに家族と一緒に出掛けてきました。

お酒好きにはパラダイス、八郷蒸溜所見学

 東京からクルマで八郷蒸溜所を目指して出発、早く着いたらお昼ご飯はあちらで食べようと思っていましたが道を間違えて時間がなくなりお弁当を購入。そんな珍道中も、ドライブの楽しいところですよね。愛車で食べるお弁当タイムも、またくつろげる時間なのです。

 お腹を満たして14時前に八郷蒸溜所に到着。1日2回の工場見学ですが、要予約なので日程と合わせて確認してからの来訪がオススメです。集合場所は完成したばかりというビジターセンターで、ものすごくオシャレな建物&空間。そして、ウイスキーやビール、生ハムやソーセージも楽しめて購入もできるバーを併設。この時点でワクワクが止まらなーいっ。受付をすませて、ビジターセンターから蒸溜所へ向かいます。

道中の行楽弁当
オシャレな外観のビジターセンター
ビジターセンター内で商品の購入や飲食も可能
常陸野ネストビールのかわいいフクロウちゃん

美味しいお酒ができるまでの工程と、蒸溜所の機械もカッコよくて目でも楽しめます

 蒸溜所は公民館だった建物をリノベーションしたそうで、こちらもスタイリッシュな外観になっています。

 ウイスキーのできる工程をガイド付きで辿っていくのですが、もともとは麦芽があんなに我々を酔わせる液体になっていくなんて……。ファンタスティックな経過を、係員さんの丁寧な説明で順序立てて聞いていきます。

 工場見学の締めはウイスキー樽の倉庫で、すでにお酒の香りでいっぱい! これだけで酔っ払ってしまいそうになりますが、酒好きにはたまらない香りです。たくさん深呼吸したくなってしまう空間でした。

旧石岡市公民館をリノベーションした蒸溜所
材料となる穀物
材質の異なる醗酵槽。オーク(左)とアカシア(右)
麦汁を変化させる糖化槽と濾過槽
粉砕された麦芽からクリアな麦汁になるまでの変化の様子
見た目もカッコいい蒸溜の様子
入れる樽によってウィスキーの変化の違いが一目瞭然
ほのかにバーボンの香りのするバーボン樽
ウイスキーの詰められた樽の倉庫
お酒のいい香りにうっとり

工場見学の締めは試飲&お買い物。美味しいおつまみも注文可能

 工場を見学したあとは念願の試飲タイム! ですが、私は帰りの運転担当だったので家族に試飲してもらいました。バーボン樽のウイスキーと、なんと原材料にお米を使っているウイスキー「日の丸ウイスキーKOME」がありました。香りを嗅ぎましたが、バーボン樽は確かにバーボンの香りが少しあり個性的な香り。

 お米を使ったウイスキーはどことなく日本酒のようなワインのような芳醇な香りがしました。ノンアル希望の方には微発泡のぶどうジュースのプレゼント。私は香りを嗅いでいただけでしたが、おつまみメニューが充実しているのでこの八郷蒸溜所敷地内にある「常陸野ハム工房BARREL SMOKE」のプレートを注文してみました。

 これがまたウイスキーと相性抜群なメンツが勢揃い! そのクオリティの高さにウンウンと唸ってしまいます。こういったメニューもあるので、お酒を飲めない方でも食の方面でも楽しめますね。

 今回は私は運転で飲めなかったので、ウイスキーを1本とビールを2本購入。初めてウイスキーの蒸溜所見学をしましたが、こんなにスタイリッシュな蒸溜所を見学できて目でも楽しむことができました。

3種類のウイスキーの試飲ができます
お酒の飲めない方にはぶどうジュースのプレゼント
盛りだくさんのバレルスモークプレート
常陸野ネストビールも買って帰りました

大自然のなかのイルミネーション!花も光も愛でられちゃいます

 八郷蒸溜所を満喫したあとは「いばらきフラワーパーク」へ。イルミネーションは17時点灯とのことですが、花も見たかったので日が暮れる前に到着するように行きました。広大な園内を散策しているとレストラン「ローズファームハウス」がオシャレでかわいかったのでなかに入ってみることに。ランチタイムが終わってもパンの販売や軽食を取ることができます。

 おもしろかったのが「焚き火メニュー」。串に刺さったマシュマロ、干し芋、きりたんぽなどがありました。イルミネーションはもちろん屋外なので、焚き火で暖も取れて暖かく、しかも美味しいという素晴らしいアイデアに感激しました。

 イルミネーションは1月14日までやっているので、暖かいスポットがあるのは心強いですね。焚き火で干し芋やきりたんぽを炙って、ほかのお客さんとも自然に会話が生まれて和んでいた頃、イルミネーションの点灯開始!

いばらきフラワーパーク
温かみのあるレストラン「ローズファームハウス」
焚き火メニューの干し芋
暖も取れる焚き火で心もポカポカ

 まるで心にも火が灯ったようにその場にいた人々が「わぁっ」となった瞬間、一面に輝くイルミネーション、点灯されて木々も幻想的な雰囲気に。

 イルミネーションで彩られたブランコに乗ってご満悦の筆者、こんなきれいな景色を観ながらブランコに乗れるのはなかなかない機会ですよね。

 美しいイルミネーションと神秘的な自然のなかで癒され、帰りのお土産コーナーではカフェもあり植物を買うこともできます。

 クリスマスなのでポインセチアと迷いましたが、やっぱり私はバラが好きなのでバラを買いました。

広大な敷地で見るイルミネーションは圧巻
いしおかアートスケープとライトアップされて幻想的な木々
きれいな景色のなか、ブランコに乗ってノリノリです
ローズファームマーケットにてバラを購入

つけ麺の人気店を訪問、絶品鶏スープに悶絶

 イルミネーションを楽しんだあとは、少しお腹が空いたということで近くにあったラーメン店「特級鶏蕎麦 龍介」に行きました。ネットでの評価がよかったのでここにしてみましたが、到着時にはすでに着席待ちの人でいっぱいでした。

 券売機で食券を購入し、待っている間も美味しそうな鶏そば、つけ麺に心が躍りっぱなし。着席し「純鶏そば」と「特級龍介つけ蕎麦」が到着すると、見ただけでも分かるスープの濃厚さに感激。

 魚介の風味と太麺が絶妙なハーモニーを奏でるつけ麺に対し、鶏ラーメンは黄金に輝くエジプトのファラオのような貫禄&煌びやかさ。少し細麺の純鶏そばの麺はスープの絡みがよく、鶏の旨さをすべて余すことなく舌に伝えてくれます。

 待ったかいある納得のお味でした。また土浦に来たら絶対に行きたい名店です。今回は東京からクルマで行けるイルミネーションを検索してドライブに出かけましたが、初めて都心以外で見るイルミネーションに感激し、近郊の八郷蒸溜所や特級鶏蕎麦 龍介も楽しむことができました。

 冬のイルミネーションも、暑さ寒さ関係なく楽しめる蒸溜所見学ツアーもとてもオススメです。寒いけれどお出かけしたいときにいかがでしょうか?

特級鶏蕎麦 龍介
純鶏そば
特級龍介つけ蕎麦
琴音

シャンソン、JAZZなどをメインに歌うボーカリスト。たまにアルトサックスも吹きます。1986年10月10日生まれ。趣味・特技は、ライブなどで訪れた日本各地の美味しい食べ物を探すこと。思い立ってふらっと一人旅をすることもしばしば。
ブログは https://kotone1010.com/