ボーカリスト琴音の音楽旅
食い倒れるほど美食を満喫したヨーロッパ旅、美味しいものにたくさん出会えました
2023年11月25日 08:00
先月はドイツのノイシュバンシュタイン城からパリへ戻り、そこからフランス南西部の美食の街「リヨン」に行くという締めくくりでした。
パリにも「リヨン」という駅名がありますが、今回はそのリヨンではなくパリからTGVという新幹線のような高速鉄道で約2時間かけて地方都市リヨンに向かいました。
このときも、先月ご紹介したヨーロッパの交通機関を予約できるアプリ「Omio」でTGVのチケットを手配して、簡単に乗車することができましたよ。
美食の街リヨンを食べ尽くす勢いで美味しいものを堪能
シャルル・ド・ゴール空港からリヨン・パールデュー駅に近づくにつれて、どんどん田舎の風景になっていきます。リヨン・パールデュー駅にに到着し、まずはトラムやバスで使える回数券を購入しました。
リヨン・パールデュー駅構内では鉄道の切符販売しかなくトラムやバスのチケットは駅を出てトラム乗り場の自販機で購入できます。このときの宿はAirbnbで個室を予約し、中心街からもそう遠くないエリアに宿泊しました。
宿に荷物を置いてリヨンの街を散歩していて発見したケーキ屋さん「Piece of cake」、なんだか混み合っていて美味しそうだったので、オーソドックスなチーズケーキを購入しました。イートインは混んでいたので、テイクアウトで川沿いで食べたのですがレモンが効いていて美味しい! チーズも濃厚、下のクラッカーの塩気もちょうどよくて、早速美味しいものに出会えました。
美食の街、リヨンに来たからにはたくさん食べるぞーっと「ブション」と呼ばれるリヨンの郷土料理が食べられる大衆食堂へ。今回は「Le Va'Idisere」というお店に行ってみました。開店と同時に行ったので予約なしでも空席があり、なんとか席をGET。
ベーコンにカリカリのクルトン、ポーチドエッグの入ったリヨン風サラダ、リヨンの郷土料理でお魚のすり身にロブスターのソースをかけてグラタン風に焼いた「クネル」、田舎風パテ、最後にフレッシュチーズにハーブやガーリックの混ざった「セルヴェル・ド・カニュ」というリヨンならではのお料理をいただきました。食べ終わる頃には店内は満席! 通りすがりで入りましたが、味がすごく美味しかったのでやはり人気店でした。
そして、美食の街リヨンといえばポールボキューズ市場! チーズに生ハム、オリーブにお惣菜、ワインと本当に食のアミューズメントパークのよう。しかもチーズもハムも日本で買うより安いので、ついつい手が伸びてしまいます。宿で食べようとオリーブや生ハムを買って、部屋でワインとともに楽しみました。
ロックに食に、街並みもかわいいロンドンを大満喫
美食の街リヨンで、パリとはまた一味違った食を楽しんだらサンテクジュペリ空港からロンドンに向かいました。ロンドンといえばやっぱりロック! 今回はカムデンという街の「The Underground」というライブハウスで「Laurie Wright」というバンドを聴きに行きました。
開場前に併設のパブ「The World's end」でビールを引っ掛けていざライブハウスへ。対バン形式でほかにも3バンド出演していて、どのバンドも個性豊かでカッコよかったです。最後のトリのLaurie Wrightで盛り上がりは最高潮に! 久しぶりのスタンディングのライブで、私も思いっきり汗をかいて楽しみました。
ロンドンといえば!のフィッシュ&チップスを食べにバラマーケットへ
ロンドンといえばフィッシュ&チップスを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか? 今回はネットで美味しいお店をリサーチして、バラマーケットという市場に美味しいフィッシュ&チップスがあるらしいとの情報が。3年前にもロンドンに行っていますが、今回初めてタワーブリッジを渡ってバラマーケットのある「Fish! Kitchen」を目指しました。
到着するやいなや大行列のFish! Kitchen、今回はオーソドックスなCod(タラ)のフィッシュ&チップスを注文しました。ビネガーをたっぷり掛けて食べるその味はザクッ、カリッの衣のなかに白いプリプリのタラが~! こんな幸せがあっていいの? ここは天国か!? というくらいうまい! 今まで食べてきたフィッシュ&チップスも美味しかったけれど、ここはレベルが違いました。またロンドンに行ったら、ここのフィッシュ&チップスしか食べたくない、そのくらい美味しかったです。
ロンドンならではのジンを飲み比べ、絶品のパイをおつまみに
バラマーケットから宿に帰る途中、ロンドンブリッジ近くで「The Mudlark」というパブを発見。なにやらジンが美味しそうだぞ……ということで入ってみました。
セビリアオレンジの香りのジンのオリジナルカクテルと、オーソドックスなニコルソンジンのジンフィズ、そして何とジンで煮込んだお肉の入ったパイを注文しました。
サクサクのパイからトロトロの牛肉煮込みが登場、バターの風味豊かなパイとジンフィズの相性は最高でした。お肉の濃い味のパイと、セビリアオレンジ風味のジンカクテルも口のなかがスッキリ。ジンってこんなに美味しいお酒だったんだ、と改めてジンの魅力に触れられました。
子供の頃から憧れの地、ベネツィアへ! が、雨で水没でびしょ濡れに
ロンドンで音楽と食を満喫してガドウィック空港から、子供の頃から憧れの地ベネツィアへ。が、飛行機が3時間ほど遅れて出発しベネツィア・テッセラ空港到着は23時頃の到着に。
空港からベネツィア本島に行くには陸路のバスと水上バスの選択肢がありますが、今回は島内のホテルを予約していて、ホテルすぐ近くまで行く水上バスは出発が1時間後。ということで、ホテルまでは30分歩くことになるけれど出発時間が迫っていたローマ広場行きの陸路のバスで向かいました。歩くのを選んだのが、のちに大後悔するとは知らず……。
バスに乗り約30分ほどでベネツィア本島のローマ広場に到着し、大きなスーツケースを持っていてもホテルまで30分くらい楽に歩けるでしょ♪と思っていたら……。
ベネツィアは運河の街、小さな階段ありの橋が無数にあり、石畳でスーツケースを持っての移動がものすごく大変! しかも深夜のベネツィアは人も少なく、少し物騒な空気。小道が多く迷路のようで、Googleマップも機能しているんだかいないんだか。
荷物の重さと橋の多さに挫けそうになっていたときに持ち帰りピザ店「Pizza 2000」を通りがかり、ここで食べないともう食べ物にありつけなさそうだったので、ピザを食べることにしました。夜遅くだったのでシンプルなトマトとチーズのピザしかなく、それを温めてもらって食べたら……なんじゃこりゃあああ、ザクッとした生地にサッパリとしたトマトソース、チーズのコクが三位一体となって私のお口を幸せの泉で満たしてくる……これが、本場のイタリアのピザか、と納得のお味。
ピザを食べて少し元気が出たら、Pizza 2000のすぐそばにあるお店が開いていたのでアイスクリームを購入。ベネツィアのアイスはフワッフワでまるで綿雪を食べているみたいな不思議な食感でした。
心もお腹もエネルギーをチャージしてなんとかホテルに到着しましたが、ベネツィアでの移動は陸路よりなるべく水上バスの方が運河が張り巡らされているので便利だと痛感しました。
運河の街ベネツィアで念願のゴンドラツアーに
ベネツィアといえば運河の街、ということでゴンドラに乗るツアーに参加しました。が、この日は生憎の雨で、雨だけならまだいいのですがなんと道が水没して歩けない道が多々ありました。
簡易的に作られた通路をたくさんの観光客が通るので常に渋滞状態。即席の長靴を履く人達が続出し、通路がない部分はびしょ濡れになって歩くしがありません。この日は豪雨ではなく、あくまで普通の雨の量だったのでそれでこうなってしまうとは驚きでした。
びしょ濡れになった靴でゴンドラ乗り場に辿り着き、念願のゴンドラに乗船。まるで作り物のような美しい青色の運河にベネツィアの街並み。ゴンドラから見る景色は本当に圧巻で、今回1泊2日の弾丸だけれど来てよかった、と思わせてくれる景色でした。本島への入場に入場料が検討されているくらい観光客の多いベネツィアですが、この景色を見たら世界中から観光客が押し寄せてくるのも納得です。
ゴンドラに乗ったあとは、次の飛行機まで時間がないけれどやっぱり海鮮も食べたいのでレストラン「Trattoria Ai Leoncini」でイカ墨パスタとボンゴレをテイクアウト。空港バスに乗るためローマ広場行きの水上バスを待つ間に、イタリアの名物菓子「カンノーロ」のティラミス味も購入しました。
甘いクリームとザクザクの生地の食感が楽しいお菓子です。時間のない弾丸ベネツィア旅行で、ギリギリまでイタリアの食を楽しみたい食いしん坊な私。水上バスを降り、ローマ広場からまた陸路のバスで空港へ。そこからパリに飛び、帰国のためにパリで1泊して日本に帰ってきました。
今回、ヨーロッパ旅後半は重いスーツケースを持っての移動が大変でしたが、色んな国を回って美味しいものを食べまくって、子供の頃からの憧れの地に行けてとても幸せな旅になりました。
ユーロもポンドも高かったですが、体力と時間のあるときにしか海外は行けないので今回行けてよかったです。アルゼンチン、ブエノスアイレスから約2か月の海外旅でしたが、一生の思い出に残る素敵な旅になりました。
次に海外に行けるのはいつになるか分かりませんが、また計画を立てたりお金を貯める楽しさを味わいつつ日本での生活、国内旅行も思いっきり楽しんでいこうと思います。