ボーカリスト琴音の音楽旅
山口・宇部は海鮮、瓦そば、美味しいものたくさん! 生演奏とお酒に酔いしれました
2022年9月24日 08:00
2017年に友人の歌手・大塚茉莉子が地元の山口県宇部市でライブをするということで遊びに行ってから早5年。最近はYouTubeや配信ライブでも活躍する彼女が、ついに東京を離れ山口県宇部市に引っ越し&凱旋ライブをするというニュースが舞い込んできました。
彼女に出会ってもう10年ほど。共演して仲よくなり飲み明かした夜は数知れず。飲んでいるだけではなく、一緒にサイクリングや旅行もたくさんしました。そんな盟友が東京を離れるということで、今までのように頻繁に会えなくなります。ということで、茉莉子に便乗して凱旋ライブ鑑賞がてら山口県宇部市に旅行に行ってきました。
今回は宇部空港近くの「Room61」というライブハウスでのワンマンで、ライブ当日に羽田空港から17時に山口宇部空港着の便で宇部入りしました。
ふぐで有名な下関は宇部と目と鼻の先! 山口・宇部でふぐを満喫
ライブ開始は18時半から、ということで山口宇部空港からタクシーで宇部市街に向かい入ったのは「一代目 豊」という居酒屋。
山口県に来たらまずはふぐでしょう!ということで単品ふぐ刺とごまふぐ、ふぐの白子焼き、かにみそクリームコロッケを注文しました。ライブ前だし、この夜は長そうだったのでまずはお茶で1人乾杯を。
コリコリのふぐのお刺身は噛むほどに味が感じられて、独り占めの贅沢さに多幸感爆上げ。ごまふぐはサッと湯引きしたふぐを自家製の濃厚なごまだれに絡めた一品です。こちらはお刺身とはまた違った食感を楽しめます。
そして、実は初めて食べるふぐの白子焼き。どんなもんかおそるおそる食べてみると、思っていたよりもサッパリ淡白なお味でした。かにみそクリームコロッケは、オーロラソースのようなタレとベストマッチ。かに味を絶妙に引き立ててくれます。
こちらのお店はホテルの目の前にあるからか、出張などで訪れた方用に?おひとり様メニューがあるのがうれしかったです。量も価格もちゃんと1人分になっていて、1人でもいろいろなものをチョイスできました。
いざ大塚茉莉子凱旋ライブへ
そして、ライブ会場「Room61」に到着するとたくさんのお客さまの姿が。そう、大塚茉莉子は以前テレビ東京「家ついて行ってイイですか?」という番組に出演して以前よりさらに人気者に。山口県宇部市のRoom61にに東京からのファンも駆けつけていました。
この日の演奏はキーボード、ギター、ヴァイオリンと弦楽器多めの編成で、ピア二スト保坂修平さんのアレンジ曲がピカリと光るサウンドでした。最近は茉莉子の歌はYouTubeで行なっているウクレレ弾き語り配信で聴くことが多かったので、バンド編成で聴くのは久しぶり。ウクレレでの弾き語りも披露し、さらに歌手としてパワーアップした彼女の姿がそこにありました。
元から素晴らしい歌い手さんでしたが、ウクレレ演奏の技術と相まって歌がさらに素晴らしくなっていました。もともとハイレベルだったのに、まだ伸び代があったなんて! 今後も大塚茉莉子の活動に目が離せません。友人としても歌手としても大好きな存在です。
この日の夜はバンドメンバーや地元の方々と宴になり、私は茉莉子の家に宿泊。最後まで茉莉子宅で赤ワインを飲んでいた記憶がうっすらとだけあります。
山口県の名物「瓦そば」パリパリ食感の麺が病みつきに
ライブ翌日はピアニストの保坂さんが夕方まで宇部にいられるということで、茉莉子と地元の友人たちとみんなで山口名物の「瓦そば」を食べに行きました。
瓦そばは下関の川棚温泉発祥の食べ物で、なんと瓦を熱してその上に茶そばとお肉、錦糸卵などをのせて麺つゆに付けて食べるというお料理。
西南戦争の野営中に瓦で肉などを焼いて食べていたそうで、そこから着想を得てできたお料理だとか。
今回はその発祥の「元祖瓦そば たかせ」におジャマしました。同じく名物のうな飯も注文して皆んなでシェア。このうな飯もうなぎはホロホロ、お出汁を入れてお茶漬けにして食べても美味しい。
お待ちかねの瓦そばは見た目のインパクトもさることながら、脂っ気のある牛肉とサッパリした茶そば、レモンを入れた麺つゆのコンビネーションパンチにKO寸前。猛攻撃にフラつきつつ、次のひと口に箸が止まりません。まるでブルドーザーのように瓦そばを食べていく私に、若干友人たちが引いていたような……?
瓦そばはなんといっても後半の麺が焼けてパリパリになってからもまた美味しい! 最初はソフトな食感、後半はパリパリ麺を楽しめて麺好きにたまらない逸品なのです。
「ESOLA」でワインビュッフェ初体験! これ全部飲んでよいなんて天国ですか?
お腹いっぱい瓦そばを食べて、山口県立美術館を見学したあとに昼から飲めるお店はないか?ということで宇部に戻り「ESOLA山口宇部新川駅前店」に向かいました。
こちらは東京の代々木上原に本店があるピザ屋さんで、全国に数店舗あるようです。なんとワイン飲み放題その名も「ワインビュッフェ」なるものがメニューに。この山口宇部新川駅前店も毎日ワインビュッフェを頼めるとのこと。
お昼にたらふく瓦そばを食べたのに、気付けば次から次へとピザを平らげてしまう、私の胃袋は宇宙だ!(このネタが分かるのは、ある一定の年齢以上の方でしょう)
この薄めのピザって、お酒のつまみに何枚でも食べられてしまうって思いますよね? ね?
ワインビュッフェはグラスを1つ渡されて、それを自分で水ですすいで次のワインをいただきます。ワインも種類がたくさんあり、スパークリングワインもなかに含まれています。
店内もかわいいし、お料理も美味しくワイン飲み放題。気持ちよ過ぎて夕方6時くらいにも関わらず軽く寝落ちして、その夜は皆んなでカラオケボックスで歌いまくりました。
ローカルなチェーン店「麺れすとらん長崎ちゃんめん」で長崎ちゃんめんを堪能
毎晩飲みまくりな日々が続き、宇部滞在3日目はさすがに肝臓もお疲れ気味。お昼はのんびり茉莉子とお散歩、優雅にお茶……にはならず散歩してお茶をするも2日酔いでグロッキー。
コーヒーを飲みながら回復を試みて、宇部に来て見掛けてから私がずっと気になっていた「麺れすとらん長崎ちゃんめん」に連れてきてもらいました。お城のようなレトロなこの外観、気にならないワケがないでしょう。北陸には「8番ラーメン」というローカルなラーメンチェーン店があるのですが、それに通ずるものを感じたのです。名古屋にもスガキヤラーメンがあるけれど、東京ではあまり見掛けないじゃないですか。そんなご当地チェーン店はこの地でしか食べられないのだからチェックせねば!
懐かしい雰囲気の漂う店内に入り、まずはパリパリ麺の五目皿うどん、そして小さな野菜たっぷりちゃんめんを注文しました。小さいサイズがあるのは女子やお子さまにはうれしいところです。
最初に小さな野菜たっぷりちゃんめんがお出まし、本当に野菜たっぷり。シャキシャキのお野菜にスープが絡まる麺、ちゃんめんのスープが連日飲みまくった胃に優しく染み渡る~。ポイントは「ちゃんぽん」ではなく「ちゃんめん」だそうです。
五目皿うどんは麺がそこまで固くなく、餡掛けがかかったところはフニャっとしつつ、パリパリの部分と2つの食感が楽しめます。レトロな雰囲気と美味しいちゃんめんに、すっかり長崎ちゃんめんのファンになってしまいました。
最終日の夜は茉莉子のYouTube配信ライブに私も出演し、茉莉子のウクレレ伴奏で歌ったりと楽しい夜になりました。
新たに山口県宇部市に引っ越した彼女ですが、12月には数本東京でのライブも決まっています。ぜひ彼女のWebサイトやSNSで今後の動向をチェックしてみてください。
私も12月16日に銀座蛙たちというライブハウスで一緒に出演します。茉莉子が宇部に引っ越してしまったのは寂しいけれど、逆に国内で遊びに行けるところが増えたなぁ、なーんて。
茉莉子の宇部のお友達にもすごくよくしてもらって、故郷が1つ増えたような気持ちになりました。今回はひたすら食べて、飲んで、歌って、という旅でしたが、まだ宇部で気になっているお店がたくさんあります。
山口宇部空港から市街も近く、海鮮あり、お酒あり、旅行に行くのに自信を持ってオススメできる街でした。