ボーカリスト琴音の音楽旅

憧れのギリシャ神話の世界へ! 歴史・買い物・グルメ三昧の女子旅ギリシャ・アテネ編

エジプト編に続き、ギリシャ・アテネ編をお届けします

 一緒にパリに行ったり、雪見風呂に入りに山形に行ったりしている幼馴染の友人と、お久しぶりの海外旅行。前回のエジプト編(関連記事「古代エジプトへタイムスリップ!? ピラミッドからアブシンベル神殿まで女子旅エジプト編」)に続き、後半のギリシャ編をお届けします。

 エジプト・カイロから約3時間ほど飛行機に乗ってギリシャ・アテネへ移動。一緒に旅する友人はギリシャとエジプトのクォーターなのですが、彼女にとっても初めてのエジプト、ギリシャ周遊旅です。

 アテネ1日目。空港からタクシーでホテルに向かいます。空港からアテネ中心部のホテルまで約40分、料金は40ユーロ(約5360円、1ユーロ=134円換算)でした。ホテル「Royal Olympic Hotel」の、なんとパノラマルームに宿泊。部屋に入った途端、「キャーーーーー!!!!」と悲鳴をあげる女子2人。一面ガラス張りで、目の前にゼウス神殿が! しかもテラス付き!!

 写真を撮りまくり、テンションMAXでした。この日は連日の移動や朝早くから活動していて、少し疲れ気味だったのでこの素晴らしいお部屋で一休みして、早めのディナーに。インターネットで調べて評判のよい、アクロポリ駅近くの「Arcadia Restaurant」というギリシャ料理のレストランに行きました。伝統的なグリークサラダ(ギリシャの夏サラダ)やムサカ(肉を野菜で包むグラタンに似た料理)など、ギリシャ料理を満喫しました。

 お腹いっぱいになったところでプラカ地区を歩いて、有名なバー「Brettos」へ。たくさんのボトルが立ち並び、アンティークな内装がとてもかわいいです。私たちはお店オリジナルのフレーバースピリッツを注文しました。友人はプラム、私はシナモンを注文。見た目はかわいいけど、アルコール度数は40度ありかなり甘めのお酒で、ショットで少しずついただきました。少しアルコールが入って温まったところで、スーパーでお水や現地のお菓子などを調達。ホテルに帰り、この日は早めに休みました。

ホテルの部屋から見えるゼウス神殿
ギリシャらしい青を基調にしたお部屋
「我々は姫になったんでしょうか?」な大理石のお風呂
ギリシャ料理レストラン「Arcadia Restaurant」
フェタチーズ、トマト、キュウリなどのグリークサラダ、イカのカラマリ(フリット)
肉をナスで包んだ伝統的料理ムサカ
プラカ地区の街並み
ギリシャで100年続いているBar「Brettos」
店内はさまざまな色のボトルが。全部飲むのに何年かかる?
シナモンとプラムのお酒。かわいい見た目と裏腹にかなりStrong!

 観光メインの2日目。早めの就寝でたっぷり睡眠を取ったので充電バッチリ! ホテルの素晴らしい朝食をいただいて、お腹もバッチリ! 念願のギリシャヨーグルトも食べられました。今回は日本語を話せる公式ガイドさんをお願いしていて、ロビーで待ち合わせ。Bassoさんというギリシャ人女性ガイドさんとタクシーに乗り、まずはオリンピック会場のスタジアムへ。記念撮影をして、ギリシャ伝統の衣装に身を包んだ衛兵さん見学に。運よく衛兵交代のシーンを見ることができました。

 ここから念願のアクロポリスへ向かいます。チケットを買って入ると床は大理石。滑りやすいので気を付けて登っていきます。今でも現役の古代劇場、イロド・アティコス音楽堂は野村萬斎さんも出演したという劇場です。ブーレの門をくぐり、念願のパルテノン神殿へ! 小さいころから、ギリシャ神話ファンの私ですが、まさか本物のパルテノン神殿を見る日がくるなんて思ってもみませんでした。そして、高台から見る景色の素晴らしいこと! しっかり目に焼き付けて、丘を下りました。

 アクロポリスから、ちょうどお昼どきだったのでランチへ。スブラキというギリシャ料理で、肉を串焼きにしたものです。ボリュームたっぷりでしたが、美味しくて完食してしまいました。お店もかわいかったです。そして、日本人スタッフのいるお土産屋さんでお土産を買いました。

オリンピック発祥の地、パナティナイコ・スタジアム
大統領官邸前の衛兵。独特の民族衣装
円形のイロド・アティコス音楽堂
さまざまな神話の舞台になっているパルテノン神殿
パルテノン神殿と私
ギリシャ料理スブラキ。こちらは牛肉
日本人スタッフのいるお土産屋さん「Hydra」
旅の記念に、友人とお揃いのエーゲ海色のオパールを購入

 ここから国立考古学博物館に向かいます。入ってすぐミケーネ文明の有名な黄金のマスクを見て、有名なポセイドンのブロンズ像、クレタ島のミノア文明の壁画などを見学しました。紀元前4世紀ごろがギリシャ文明の黄金期といわれていますが、やはりその時期の彫刻作品は素晴らしく、古代のロマンにひたることができました。

 文化的な体験のあとは、今度は女子らしくオーガニックコスメのお買い物! ギリシャはオーガニックコスメや、ヴィーガン、グルテンフリー食品などの先進国です。「Apivita」というオーガニックコスメブランドのコロナキエリアにある路面店へ。日本で買うよりも安く、種類も豊富なので、物欲大爆発! お土産も含めていろいろお買い物しました。ガイドのBassoさんも普段から愛用しているらしく、何点かお買い上げ。女子3人、やはりお買い物はテンションが上がります。

国立考古学博物館入り口。入り口も考古学っぽい
古代ミケーネ文明の黄金のマスク
口角が上がっているのが特徴のアルカイック美術の彫像
海と地震の神、ポセイドンのブロンズ像
馬に乗る少年。この少年は奴隷で、この競馬に勝てば奴隷から解放される、という像だそうです。ということで、少年らしからぬ緊迫した切ない表情をしています
ボクシングをする子供たち。ミノア文明時代のサントリーニ島の壁画
ミロス島のポセイドン像
友人にギリシャの血を感じる1枚

 買い物を満喫して、アテネで1番の高台というリガヴィトスの丘に登ります。徒歩でも登れるらしいのですが、時間があまりなかったのでケーブルカーを使いました。丘にはロシア正教会があり少し見学。そして高台からの絶景に絶句! 白い壁にオレンジの屋根、ときどき散りばめたたギリシャカラーの青。日本の街並みとはまったく違う景色が眼下に広がります。アクロポリス、古代アゴラの遺跡なども見えました。写真をたくさん撮り、ケーブルカーで降ります。

 ホテルまでタクシーで移動して、ガイドのBassoさんとお別れです。今回は歴史的な説明をちゃんと聞きたくてガイドさんを頼みましたが、移動中もいろいろな建物の説明をしてくれて自分たちだけでは分からなかった情報をたくさん教えてもらいました。何より、友人の名字から彼女のお父さんのルーツについていろいろと考察してくださり、ギリシャの人でなければ分からない情報をたくさん教えていただききました。

 ホテルで一休みして、最後のディナーに。「Old Tavern Of Psaras」というお店を目指して歩いて行きます。プラカ地区を通り、お店を発見して驚き! まるでディズニーランドのような夢の景色が広がっていました。ロケーションが最高だったので、テラス席に通してもらいました。ライトアップされたリガヴィトスの丘を眺めながら、ギリシャ伝統のタラモサラダやタコのグリルをギリシャワインとともにいただきます。

 どれもとっても美味しくて、最後の夜にほろ酔いで友人ともいろいろと熱く語ってしまいました。お会計を済ませて帰ろうとしたところで、お店のBGMが生演奏のようだったので尋ねてみると、私たちからは見えないところで演奏していたようです。店員さんが、演奏場所に案内してくれて記念撮影。そうこうしていたら、お会計が済んでいるのにもかかわらず、座らされてギリシャのお酒「ウゾ」が運ばれてきました。なんと、お店からのサービス!

 優しいギリシャの方々の心遣いにほっこりしながら、ギリシャ音楽を堪能しました。帰り道にいろいろなお店を見てみると、ほとんどのレストランには生演奏が入っていて、なかには輪になってみんなで踊っているお店もありました。ギリシャの陽気な雰囲気の夜に、まるで魔法か夢の中にいるようでした。

リガヴィトスの丘まで上れるケーブルカー
頂上にあるギリシャ正教のアギオス・ヨルギオス教会
教会内部
リガヴィトスの丘からのアテネ市内
Old Tavern Of Psarasのテラス席。ロマンティックがとまらない。ライトアップされたリガヴィトスの丘も見えます
シーフードサラダと、本場の濃厚なタラモサラダ
美味しすぎたタコのグリル
「ウゾ」というブドウから作られたアニスの香りのお酒。アルコール度数は40度
ギリシャの伝統音楽デュオ。お客さんも一緒に歌ったり踊ったり

 楽しい時間もあっという間で最終日。この日は夕方のフライトだったので、午前中のお買い物のためにガイドアシスタントを頼んでいて、ホテルのロビーで合流。ゆきさんという日本人女性でした。モナスティラキ広場へ歩きながら自己紹介していると、ゆきさんはギリシャ人男性と結婚してアテネに移住しているとのことでした。広場への道すがら、まだ朝の早い時間帯だったのでシャッターが閉まっていたため、シャッターに描かれた素晴らしいストリートアートを楽しむことができました。

 近くでやっていた蚤の市で、ギリシャ正教のイコンやヴィンテージアクセサリーを購入。ギリシャ語を話せるゆきさんがいるので、値切りまくります。お土産屋さんでもオリーブオイルやお菓子などいろいろお買い物しました。そして、前日のApivitaで友人が買い忘れたものがあるとのことで薬局に移動。ギリシャでは、薬局でもApivitaを取り扱っているようです。そして、ギリシャのオーガニックコスメブランドでもう1つ有名なのはKORESSです。

 薬局ではギリシャの通常価格より少し安く、そして日本とはケタ違いの安さで購入できました! 日本ではまず見かけないアイシャドウなどのメイクアップ用品もゲット! その薬局の近くにミトレポレウス大聖堂があり、見学しました。中には美しいモザイク画などがあり、神聖な気持ちになり心が洗われるようでした。そして近くのカフェでブレイクタイム。カプチーノを注文し、女子3人トークが弾みます。

 女子トークのあとはホテルに戻り、ゆきさんとお別れしてタクシーで空港へ。帰りも、エミレーツ航空でドバイ乗り換え、成田空港着でした。今回の旅では、ギリシャに生きる女性2人と出会い、素敵な時間を過ごせたことも収穫でした。そして、思いのほか買い物を楽しめたのも女子旅ならではで楽しかったです。

 ロマンティックなアテネの街、新婚旅行でサントリーニ島などと合わせて行く人が多いのもうなずけます。「次回は私たちも素敵なメンズと!?」けれど、今回の親友と女子2人旅はより彼女との絆を深めることができました。彼女のルーツである2つの国を訪れたことも、長い時間を一緒に四六時中過ごしたこともとても価値のあるものでした。もはや家族のような存在と思えることをうれしく思います。

 小学生のころからの幼馴染ですが、おばあちゃんになっても今回の旅を思い出として語って「次どこへ行く?」と言っていたいものです。これからも、見聞を広めるためにたくさんの国や人、異なる文化に触れたいと思う旅になりました。

映画「日曜はダメよ」主演女優でもある政治家メリナ・メルクーリの像
街の至るところにあるストリートアート
蚤の市の様子
アテネで1番大きなミトレポレウス大聖堂
美しい大聖堂内部
友人、私、ゆきさんと記念撮影。出会いに感謝の旅になりました

琴音

シャンソン、JAZZなどをメインに歌うボーカリスト。たまにアルトサックスも吹きます。1986年10月10日生まれ。趣味・特技は、ライブなどで訪れた日本各地の美味しい食べ物を探すこと。思い立ってふらっと一人旅をすることもしばしば。ブログはhttp://ameblo.jp/singersax-kotone/