JALふるさとアンバサダー/応援隊に聞く地域愛
JALの客室乗務員、神の山・西日本最高峰石鎚山に出会う
2023年12月12日 06:00
全国各地に拠点を持つJALは、地域活性化の取り組みを継続的に実施してきており(現在は「JALふるさとプロジェクト」)、2020年8月には社内公募で選ばれた客室乗務員が現地に移住して、それぞれの地域での取り組みを推進する「JALふるさとアンバサダー」を発足しているほか、同12月には乗務しながら地域活性化に携わる「JALふるさと応援隊」を任命している。故郷や縁のある地域に対して、客室乗務員として培ってきた知見を活かした商品開発や地域課題の解決などを展開する狙いがある。
今回お話を聞いたのは、松山支店で石鎚エリアのモニターツアーに携わるJALふるさとアンバサダーの木村淳子さん。
――取り組みについて教えてください。
アルプス山脈「マッタ―ホルン」のようなこの頂。実は西日本最高峰・石鎚山なんです。石鎚山は古くから修験道の山として多くの人々から崇敬を集めてきました。そして、この壮大な大自然を舞台に、登山・サイクリング・ハイキングなどのアクティビティを楽しむことができます。また、日本名水百選「うちぬき」はまさに石鎚山からの恵み。そんな宝の宝庫である石鎚エリアの魅力を多くの方に知っていただくため、モニターツアーを企画し自ら参加しました。
――この取り組みにはどのように関わっているのでしょうか。
ソラヤマいしづちとタッグを組み、日本人はもちろん、海外からのお客さまにも楽しんでいただけるツアー造成に携わりました。もちろん、私自身もツアーに添乗しました。山岳信仰に触れられる極楽寺での御開帳、石鎚神社での禊見学、成就社での法螺貝や篠笛の奉納演奏見学などを実施。自然を体感できる石鎚山のUFOラインでのe-bikeサイクリングや瓶ヶ森・面河渓でハイキングも行ないました。
――今後の展開・展望について教えてください。
来年度以降も継続して地域の皆さまと連携し、たくさんの方に愛される観光コンテンツ作りを目指します。また、異文化コミュニケーション研修を通じて、受け入れ環境整備のお手伝いもさせていただきます。
また、魅力あふれる地域のよさを知っていただくため、日本航空機内誌やSNSなどで情報発信を行なって参ります。
――旅行者に向けてメッセージをお願いします。
中学生の頃、「少年式」記念行事で、石鎚山に登ったことがあります。途中の険しい山の壁に鎖があり、その鎖にしがみついて登りました。鎖場は登山のためではなく、修行として作られたそうで、厳しい山という印象が残りました。大人になって久しぶりに石鎚山を訪れましたが、西日本最高峰から望む絶景、ゆっくりとした穏やかな時間が流れており、なんだか優しい、大きなものに包まれているような感覚を覚えました。きっと、感じ方は人それぞれ。ぜひ神の山・石鎚山に会いに来てください。