JALふるさとアンバサダー/応援隊に聞く地域愛

北海道空知で育ったワインと食のマリアージュ! JAL客室乗務員のナビゲーションで“旅するメーカーズディナー” in 俺のフレンチ グランメゾン大手町

JALふるさとアンバサダーに地域の取り組みを聞いた。回答者は北海道JALふるさとアンバサダーの小林恵理子さん(左から7番目)。左から5番目はソムリエ兼長谷川支配人、6番目は神木シェフ

 全国各地に拠点を持つJALは、地域活性化の取り組みを継続的に実施してきており(現在は「JALふるさとプロジェクト」)、2020年8月には社内公募で選ばれた客室乗務員が現地に移住して、それぞれの地域での取り組みを推進する「JALふるさとアンバサダー」を発足しているほか、同12月には乗務しながら地域活性化に携わる「JALふるさと応援隊」を任命している。故郷や縁のある地域に対して、客室乗務員として培ってきた知見を活かした商品開発や地域課題の解決などを展開する狙いがある。

 今回お話を聞いたのは、北海道支社(札幌市)で「旅するメーカーズディナー in 俺のフレンチ グランメゾン大手町」のイベントに携わるJALふるさとアンバサダー北海道担当の小林恵理子さん。

――取り組みについて教えてください。

 私たち日本航空は、「JALふるさとプロジェクト」の一環として、俺の株式会社さまとタッグを組み、地域に眠る食材や産品を紹介して、その地域への興味関心を喚起し、地域の誘客を実現するための取り組みを、2022年11月よりここ北海道の地を皮切りにスタートさせました。

 東京都千代田区大手町にあるレストラン「俺のフレンチ グランメゾン大手町」では、地域の食材を活用したディナーイベントが定期的に開催されております。日本航空コラボの第4弾は、7月23日に再び北海道から空知(そらち)の食材を使用したメニューとワインのペアリングをお楽しみいただける「旅するメーカーズディナー」を開催しました!

俺のフレンチ グランメゾン 大手町

――この取り組みにはどのように関わっているのでしょうか。

「俺のフレンチ」ソムリエ兼支配人の長谷川さんと神木シェフの考案した料理を空知のワインとのペアリングで楽しんでいただけるよう、会場のお客さまと空知の地域の皆さま、シェフ・ソムリエをつなぐMCを務めさせていただきました。

 空知の魅力や風景が伝わるよう、自身が訪れたときの印象なども紹介しました。

 空知の地域を正しく答えられる人は北海道民でも少ないと思います。石狩川流域に広がる石狩平野の北部に位置し、三重県(5761.59km2)とほぼ同じ面積があります。ちょうど緯度は南フランスと同じくらいの位置です。

 冷涼で豪雪の冬と、青空と太陽がまぶしい夏。風光明媚な景色にブドウ畑が融け込み、自然と調和した美しいワイナリーが多いのが特徴です。

 初めて空知を訪れたときの感動は今でも忘れられません。目の前に広がるブドウ畑の丘や点在するワイナリーの多さに、まるでヨーロッパの郊外に来たような錯覚さえ覚えました。北海道空知総合振興局には「空知ワイン室」という名前の部署まであるんですよ。地域の方々の空知やワインへの熱意・愛情に触れることができます。

俺のフレンチイベントMCの様子

――今後の展開・展望について教えてください。

 進化し続ける北海道のワインとその土地で収穫された新鮮で豊富な食材を活かした料理とのペアリングとともに、北海道の新しい魅力や発見を「ワイン×食×旅のマリアージュ」をテーマに世界中の人々に発信していきたいと思います。

 北海道には近年、ワイナリーが増え多くのぶどうが栽培されるようになり、本格的なワインが生産されるようになってきました。

 北海道のワイナリー数は2023年2月現在で55か所と10年前の約3倍に増加、海外のワイナリーの道内進出や世界的なワインコンクールでの受賞など、国内外から注目を浴びています。しかし、ほとんどのワインは手作業で丁寧に作り込んでいるため生産量が少なく、市場には出回っていないので、その土地を訪れてみないと味わえないワインが多いのも特徴です。

 ちなみに、北海道のワインは洋食だけでなく、和食にも合うワインが多いんですよ。

空知のワインと新鮮な食材

――旅行者に向けてメッセージをお願いします。

 私はJALふるさとアンバサダーに就任してまだ数か月ですが、移住先の札幌を拠点に北海道内各地を訪れ活動しているなかで、地域によっての気候や風土の違いにいつも驚かされます。北海道は「食べ物が美味しい」という評判がありますが、その味わいはそれぞれの地域で大きな違いや特色があり、その違いを知ることは旅の楽しさを何倍も大きくすることにつながるものと思います。

 北海道は想像以上に広大な土地なので、メジャーな観光地を巡るのはもちろんのこと、まだまだ知られていない地域の魅力やそこに住む人々の温かさを感じて、あなただけの「とっておきの北海道」を見つけてみてくださいね。