JALふるさとアンバサダー/応援隊に聞く地域愛

仙台七夕まつりは8月6日~8日。JAL客室乗務員らが手掛けたオリジナル七夕飾り出展。祭りのより深い魅力の発信へ

JALふるさとアンバサダーに地域の取り組みを聞いた。回答者は宮城県JALふるさとアンバサダーの渡邊恭子さん

 全国各地に拠点を持つJALは、地域活性化の取り組みを継続的に実施してきており(現在は「JALふるさとプロジェクト」)、2020年8月には社内公募で選ばれた客室乗務員が現地に移住して、それぞれの地域での取り組みを推進する「JALふるさとアンバサダー」を発足しているほか、同12月には乗務しながら地域活性化に携わる「JALふるさと応援隊」を任命している。故郷や縁のある地域に対して、客室乗務員として培ってきた知見を活かした商品開発や地域課題の解決などを展開する狙いがある。

 今回お話を聞いたのは、宮城・仙台で仙台七夕まつりに携わるJALふるさとアンバサダーの渡邊恭子さん。

――取り組みについて教えてください。

「仙台七夕まつり」は、伊達政宗公の時代から続く伝統行事として受け継がれ、毎年8月6日~8月8日に開催されています。

 JALは今年、「七夕飾りバンク」という制度を活用し、歴史ある仙台七夕まつりのにぎわい創出に協力したいという想いのもと、2019年以来2回目の出展を決定いたしました。

※七夕飾りバンク:仙台七夕まつりが行なわれる中心商店街に加盟していない企業でも、七夕飾りを出すことを可能とする制度

――この取り組みにはどのように関わっているのでしょうか。

 東北に移住している3人のJALふるさアンバサダーを中心に、JALオリジナルの七夕飾りをデザインしました。

 特にこだわった点は、JALカラーである赤・白を基調とした色合いと、ふんだんにあしらった金・銀・白の折り鶴です。700羽の折り鶴は、JALの東北・新潟地区にある支社・支店・空港スタッフ全員で作成いたしました。

 JALグループ社員の想いが随所にこめられた七夕飾りは、ハピナ名掛丁商店街に出展される予定です。

折り鶴を作成する空港スタッフ
一つ一つ丁寧に、想いを込めて折りました

――今後の展開・展望について教えてください。

 JALの七夕飾りを作成してくださった「マルイチ商事」さんへ取材に行なった際に、短冊・紙衣・吹き流しなどの七つ飾りそれぞれに願いが込められていることや、ぼんぼり部分の紙花を美しく仕上げるには数年の修行が必要といった、仙台七夕まつりの背景を知ることができました。

 来年以降はデザインや折り鶴の作成に加え、七夕飾りの製作過程に携わっていき、“祭り”の魅力を表面だけでなく背景から発信していきたいと考えています。

JALの七夕飾りを作成してくださった「マルイチ商事」さんを訪問し、七夕飾りのぼんぼりの紙花を一緒に作りました

――旅行者に向けてメッセージをお願いします。

 仙台七夕まつりは3日間の開催となりますが、仙台空港にてまつり終了後も私たちがデザインした七夕飾りをご覧いただけます。8月11日~8月31日まで、空港2階のJALカウンター付近に飾っておりますので、ぜひお越しください。

 また、空港所在地である名取市とJALは、7月31日に包括連携協定を締結いたしました。名取市では、北限のしらすや閖上の赤貝などの海の幸をたっぷり味わうことができます。また、ゆりあげ港朝市やかわまちてらす閖上など、活気にあふれたスポットも数多くございますので、空港にお越しの際にはぜひお立ち寄りください。