JALふるさとアンバサダー/応援隊に聞く地域愛
フルーツ王国・山形産の果物で作るヴィーガンスイーツ。JALの客室乗務員が取り組んだ食の多様性とは?
2023年3月13日 12:00
全国各地に拠点を持つJALは、地域活性化の取り組みを継続的に実施してきており(現在は「JALふるさとプロジェクト」)、2020年8月には社内公募で選ばれた客室乗務員が現地に移住して、地方の取り組みを推進する「JALふるさとアンバサダー」を発足しているほか、同12月には乗務しながら地域活性化に携わる「JALふるさと応援隊」を任命している。故郷や縁のある地域に対して、客室乗務員として培ってきた知見を活かした商品開発や地域課題の解決などを展開する狙いがある。
今回お話を聞いたのは、山形県で県産フルーツを使ったヴィーガン食に取り組むJALふるさとアンバサダーの髙瀨雅子さん。
――取り組みについて教えてください。
山形県では、県産品の魅力を県内外に発信することで認知度向上、新たな事業拡大を目指す活動をしており、JALふるさとプロジェクトのコンセプトにも合致することから、本企画に取り組みました。
今回は、山形県尾花沢の歴史と文化、自然などの豊富な資源を活かし夢のあるまちづくりにも貢献すべく、山形県大石田町発祥で、現在は尾花沢市に総本店を置く、「うろこや総本店」さまと協力して商品開発を進めていくことになりました。きっかけとしては、2021年5月のJALふるさとプロジェクトの一環で東北特集を実施した際、国内線ファーストクラスの機内食茶菓としてご協力いただいたことから、今回の企画がスタートいたしました。
――この取り組みにはどのように関わっているのでしょうか。
山形県はフルーツ王国と言えるほどたくさんのフルーツが採れる地域です。
なかでもラ・フランスは山形県が全国のシェア6割を誇っていますが、まだまだ世に知られていないのではないかと感じており、もっと多くの方々に知ってほしいという想いで商品創りを進めました。
商品にラ・フランスを使うことはもちろんのこと、県産米つや姫の米粉を使い、さらに、食の多様性に関する客室乗務員としての知見を盛り込むなど、アイディア提供を担当しました。具体的には、消費者の選択肢を増やすという意味でのダイバーシティ&インクリュージョンやSDGsを意識し、ヴィーガン食の商品に仕上げていきました。
また、試作ができあがる都度、ともに働くメンバーにも試食をしてもらい、味の感想などをヒアリングしながら完成品へと近づけていきました。
私はヴィーガンに親しんでいるため、一般の方に好まれる味なのかの判断が付かず困ってしまうこともありました。さまざまな意見を取りまとめて着地点を探すことは大変でしたが、一人ではなく多様性に富んだ仲間とともに作り上げることができ、完成を迎えられたことはとてもうれしく思っております。
――今後の展開・展望について教えてください。
発売初日の3月18日と19日に東京銀座にある山形県アンテナショップ「おいしい山形プラザ」(東京都中央区銀座1-5-10)にて特別限定販売会を実施いたします。
また、3月25日は、山形空港ご利用のお客さま(JAL175便山形空港到着時、およびJAL174便山形空港出発時)へ新商品発売を記念して、サンプル品の配布、および、清川屋山形空港店でのお取り扱い開始を予定しております。
――旅行者に向けてメッセージをお願いします。
おいしい山形空港と名の付くほど、美味しいモノにあふれている山形県です。これからの季節は山菜料理や、たくさんのフルーツを楽しむことができます。現地へお越しいただき、野菜や果物の収穫体験とあわせてお楽しみください。今後も地域のさまざまな魅力を発見し、新たな観光資源やブランドを創出し、多くの方へ広め、呼び込んで行けるような活動を続けていきたいと考えています。
皆さまのお越しをお待ちしております!