JALふるさとアンバサダー/応援隊に聞く地域愛
うろこや総本店とJALふるさとアンバサダーが共同開発した山形県のオリジナルスイーツ「紅粕練 -BENIKANURE-」。コンセプトは食とSDGs
2024年3月8日 06:00
全国各地に拠点を持つJALは、地域活性化の取り組みを継続的に実施してきており(現在は「JALふるさとプロジェクト」)、2020年8月には社内公募で選ばれた客室乗務員が現地に移住して、それぞれの地域での取り組みを推進する「JALふるさとアンバサダー」を発足しているほか、同12月には乗務しながら地域活性化に携わる「JALふるさと応援隊」を任命している。故郷や縁のある地域に対して、客室乗務員として培ってきた知見を活かした商品開発や地域課題の解決などを展開する狙いがある。
今回お話を聞いたのは、山形県でスイーツ開発に携わるJALふるさとアンバサダーの渡邊恭子さん。
――取り組みについて教えてください。
山形県にて5店舗の和洋菓子店を展開するうろこや総本店さまとJALふるさとアンバサダーが共同開発したスイーツ「紅粕練 -BENIKANURE-」が完成しました。本商品は山形県産の食材を使用し、餡をカヌレ生地で包んだ和洋折衷のスイーツです。
2023年にもアンバサダーコラボ商品として「濃厚VEGANテリーヌショコラ」を開発しており、うろこや総本店さまとのコラボは今回が二度目となります。
――この取り組みにはどのように関わっているのでしょうか。
「食を通じ、環境と未来を考える」をテーマに、SDGsに関わる食材の選定、スイーツの具体的な提案、試食とフィードバック、商品ロゴのデザインなどを行ないました。
特にSDGsに関わる食材の選定においては、主に2つの食材を使用しました。1つは「山形県河北町の紅花」です。山形県の県花でもある紅花は、中国紅花の輸入や契約栽培の終了を機に需要と生産が減少したと言われています。「紅花の栽培と加工品生産という文化的伝統を守るために、その生産振興と需要の掘り起こしに取り組む」という山形県の想いに共感し、紅花を使用したスイーツを開発することにいたしました。
2つめの食材は「六歌仙の酒粕」です。酒粕はもろみから日本酒を搾り取る際に生まれる“搾りかす”のことで、一般的に大量の産業廃棄物として処理されています。少しでもフードロスの削減につながればという想いのもと、酒粕を使用することにいたしました。
また、食材の長所を活かすことにも力を入れました。例えば、紅花の色鮮やかさや酒粕の上品な風味と日本酒らしい力強いテクスチャを表現するため、「紅花には白餡、酒粕にはつぶ餡」と餡の種類も使い分けています。
――今後の展開・展望について教えてください。
「紅粕練 -BENIKANURE-」は3月1日から発売を開始しており、うろこや総本店さまの全店舗および公式オンラインストアにてご購入いただけます。
本商品には前述した紅花・酒粕のほかにも、カヌレ生地には六歌仙の日本酒と山形県産米「つや姫」の米粉を使用しており、山形県の魅力がぎゅっと詰まった一品となっています。
より多くの方に手に取っていただき、空港名にもなっている“おいしい山形”を実感していただけますと幸いです。
――旅行者に向けてメッセージをお願いします。
うろこや総本店が位置する山形県尾花沢市は「雪とスイカと花笠のまち」として有名です。
夏には尾花沢発祥の花笠踊りや驚くほど甘くて大きい尾花沢スイカ、冬には雪景色の銀山温泉やスキー場など、年間を通じて魅力的なコンテンツが満載です。
ぜひ尾花沢市に足を運んでいただき、大切な人へのお土産やプレゼントに、また自分へのご褒美に「紅粕練 -BENIKANURE-」をお選びいただけますと幸いです。