私のイチオシ旅行グッズ

キングジムのポータブル翻訳機「ワールドスピーク HYP10」

ワールドスピーク HYP10(Wi-Fiモデル):2万6000円(税別)

キングジム 開発本部 デジタルプロダクツ課の高尾政利氏

 世の中にあふれる旅行グッズだが、価格やデザインだけで選んでしまってはもったいない。メーカーの担当者に企画コンセプトを聞いてみると、新たな魅力が発見できるかもしれない。

 キングジムは、手のひらサイズのポータブル翻訳機「ワールドスピーク HYP10」を12月6日に発売した。同社 開発本部 デジタルプロダクツ課の高尾政利氏に開発の狙いを伺った。

――開発の経緯を教えてください。

高尾氏:今年7月に窓口業務に適した据置タイプの翻訳機を先行して発売し、宿泊施設などの法人ユーザーさまを中心に導入をいただいております。確かな翻訳ニーズを再認識できた一方で、持ち運びが容易な小型の翻訳機の要望も多くいただきました。そういった声にも対応できるよう、ポータブルタイプの翻訳機の開発に着手しました。

――どんな機能があるのでしょうか。

高尾氏:155言語に対応したオンライン翻訳、17言語に対応したオフライン翻訳を搭載し、現在、他の翻訳機と比べ最多の言語数に対応しています。また、世界178の国と地域で使用できるSIMカードも取り揃え、どこでも、どんな時でも翻訳できます。その他、インターネット共有(テザリング)などの便利な機能にも対応しています。

ワールドスピーク HYP10

――こだわりのポイントは?

高尾氏:今後日本に居住する外国人も増え、より「言葉の壁」が身近な問題となります。こういった背景の中、対応言語数にはこだわりました。また、翻訳機というツールを持つことで、「言葉のお守り」のようなイメージで、手軽に、かつ簡単な操作で使えるよう、音声コマンド機能やワンプッシュで翻訳できる点などの仕様もこだわりました。

利用イメージ

――どんな人に使ってもらいたいですか?

高尾氏:移動が伴う接客現場や交通機関、観光施設などの法人ユーザーさまや、海外への出張や旅行での使用、オフライン翻訳を搭載しているため電波の届かない山などのアウトドア環境下でも使用いただけます。こういった意味で「法人利用」から「個人利用」まで幅広いユーザーさまや場面で使用していただきたいです。

――ありがとうございました。