ホテルスタッフだから知ってる地元の魅力

「ホテルインディゴ東京渋谷」ソーンさんのオススメ

ホテルインディゴ東京渋谷 総支配人のレベッカ・ソーンさん

 19のホテルブランドを世界100か国以上で、6300軒以上展開するIHGホテルズ&リゾーツ。日本では北海道から沖縄まで7ブランドを約47ホテル展開中だ(2024年3月時点)。今回は、ホテルインディゴ東京渋谷 総支配人のレベッカ・ソーン氏にホテル周辺の魅力を聞いた。

施設名: ホテルインディゴ東京渋谷
所在地: 東京都渋谷区道玄坂2-25-12

――ホテルインディゴ東京渋谷で働くようになったきっかけを教えてください。

 日本での5年の滞在を含めて「IHGホテルズ&リゾーツ」には約18年勤務しています。ニュージーランドの「インターコンチネンタル ウェリントン」で副総支配人をしていた頃、次のステップに進む準備をしていたその矢先、日本の「ストリングスホテル東京インターコンチネンタル」での副総支配人ポジションのチャンスが巡ってきました。私は挑戦することが大好きですし、加えて全面改装したホテルで、東京オリンピックを控えている日本という点もチャンスでしたし、大きな魅力でした。個人的にも新しい文化、言語を学ぶことができることもとても楽しみでした。「ストリングスホテル東京インターコンチネンタル」では、総支配人も務め、3年ほどパンデミックの中でさまざまな経験を積みました。私は新規開業は一度も経験をしたことがなかったので、「ホテルインディゴ東京渋谷」が建つ中、とても興味を持っていました。東京、そして「ホテルインディゴ」ブランドが大好きですし、個人的に強いつながりを感じ、この機会を私自身の次のチャレンジとして、「ホテルインディゴ東京渋谷」の新規開業に挑戦し、約1年経ったところです。

――どんなホテルですか?

「ホテルインディゴ」はライフスタイル・ブティックホテルであり、その土地にあるネイバーフッドストーリーを体験できるホテルブランドです。私たちのネイバーフッドストーリーは「個性と色が混在し変化する、ジャングルシティ」であり、渋谷のあらゆるものをホテルの中に取り入れることに重点を置いています。とくに音楽、アート、ファッション、デザインに力を入れており、渋谷のストリートで感じられるカルチャーをホテルで経験することができます。高層のホテルならではの素晴らしい景色を楽しんでいただけますし、客室は機能的で美しくデザインされており、このホテルは東京で最も活気に満ちたデスティネーションである渋谷の中の聖域と言えます。私たちのゲストからチームまで、すべての人を歓迎し、祝福される場所であり、みなさんにそう感じていただきたいと思っています。

 レストラン「Gallery 11」では地元の新鮮で旬な食材を使い、地中海料理に日本のツイストを効かせた素晴らしい飲食を提供しています。ネイバーフッドカフェ「Shibrewya(しぶるや)」では、アイコニックなハチ公ワッフルをはじめとしたワッフルとスペシャルティコーヒー/ティーを、渋谷カルチャーの中心に溶け込む感覚に浸れる店内で楽しめます。

 また、地元のコミュニティをサポートし、ネイバーフッドとつながり、還元する場所であると考えています。私たちは多様性に富み、すべての人を受け入れるホテルです。

外観
客室
Gallery 11

 渋谷をホテルの中に取り入れている点がとてもユニークだと思います。渋谷の中心部という物理的な位置もとてもユニークですし、ゲスト体験そのものが、とてもユニークで、意図的にこんなにも強く渋谷にゆかりのあるデザインが散りばめられた側面を持つホテルは他にはないと自信を持っています。

 私たちのホテルの客室には、地元のレコードショップで私が厳選して購入したミュージックレコードカバーが飾られており、さらにゲストはルームサービスとして客室でレコードを聴くことができます。

 ネイバーフッドホストとの体験もとてもユニークだと思います。私たちはありきたりに縛られず、例えばユニフォームはジェンダーニュートラルなものになっていますし、とても多様で包括的なチームです。

――ホテル周辺で個人的にイチオシの観光スポットや飲食店などがあれば教えてください。

 このホテルの周辺には信じられないほど多様な文化があるのは本当に幸運なことです。代々木公園、その近くの明治神宮、渋谷の街中にある金王八幡宮など街の中でありながら歴史的、文化的な側面を感じることができます。また、飲食店として個人的にお気に入りの空間は隠れ家居酒屋「ゑすじ郎(SG Low)」です。とても素晴らしい空間と食事と飲み物が楽しめます。宮下パークにはたくさんのスケートボーダーがいて見ていて楽しいですし、渋谷のんべい横丁、その中でもバー「TIGHT」はオススメです。

 コーヒーのオススメは「ABOUT LIFE COFFEE BREWERS」ですが、私たちのホテルでは同グループの「ONIBUS」とコラボレーションしたホテルオリジナルブレンドを使用していて、カフェ「Shibrewya(しぶるや)」をはじめホテル内で楽しむことができます。

 ショッピングでは「COTE MER」「THE FAT HATTER」、これらのお店が集まっているキャットストリートも素晴らしいですし、ミュージックレコード購入なら「ディスクユニオン」がオススメです。そして素晴らしい景色と経験ができる展望施設「SHIBUYA SKY」も外せません。

――オススメのレストランメニューは?

 私自身ベジタリアンなのですが、私たちのレストラン「Gallery 11」ですべての人にベジタリアンメニューをはじめとしたとても多様なメニューを提供できることをうれしく思っています。オススメはたくさんありますが、私がいつも必ずオーダーして絶対に失敗しないメニューが、「ししとうとブロッコリーの餃子」です。この餃子はベジタリアン対応で、さらにネイバーフッドパートナーのひとつである「SHIBUYA CHEESE STAND」から仕入れたチーズを使用しています。私は毎回この素晴らしい餃子をオーダーしますし、いつでも私のお気に入りです。

「ズッキーニムサカ」もとても気に入っていますし、強くオススメしたいです。そして外せないのがデザート「HITSティラミス」です。HITSは素晴らしいONIBUSの豆を使用したホテルインディゴ東京渋谷オリジナルのコーヒーブレンドで、このティラミスにも使用されています。

――オススメのお土産は?

 ホテルにはネイバーフッドストーリーを反映した素晴らしいお土産がいくつもあります。館内にはハチ公が色々なところに隠れていて、たとえば客室のコーヒーカップのソーサーを持ち上げると姿を現したり、ビールを飲み終わるとビアグラスの底からハチ公があなたのことを見ていたり、「Gallery 11」の空間には地元のアーティストが描いた複数の絵画が飾ってあり、その中にもハチ公が登場します。

 また、私たちは渋谷の街で撮影された街に点在するグラフィティアートやストリートの素晴らしい写真を持っているのですが、その写真たちが各コマ面に使われた傘や、それらの写真を用いた折り紙もあります。ホテル全体で採用されている「Brew Tea Co.(ブリュー ティー カンパニー)」の紅茶を素敵なオリジナルデザインの箱に詰めたティーボックスもあります。

 ハチ公ビアグラス、傘、折り紙、ティーボックスはすべてカフェ「Shibrewya」で販売されていて、ご自身にもプレゼントにも素晴らしいお土産になります。そしてこれらのお土産はすべてネイバーフッドを讃えた、ここでしか手に入らないものです。