トラベルグッズレビュー

壁面のコンセントにiPhoneを直結し、床から浮かせて接続できる

Bluelounge「Rolio」

Bluelounge「Rolio」

 ホテルの宿泊において、コンセントの口が足りずに困ることがしばしばある。ドライヤーやポットのように一時的に使う家電製品だけなら、差し替えて使えば1~2口で十分に足りる。しかしスマホの充電器やノートPCなど、なるべく接続したままにしておきたい機器が多いと、自由に使えるコンセントの口がまったく足りないという事態になりがちだ。

 もっとも、ホテルの室内をすみずみまで見渡してみると、使われていないコンセントの口が意外にあるものだ。例えば部屋の入り口近くにある、清掃作業の際に掃除機を繋ぐのに使われるコンセントがそうだ。またツイン以上の部屋になると、ベッドの足元付近のあまり目が届かないところにも、やはり清掃などに使われるコンセントが設置されていることが多い。これらを有効活用すれば、充電したい時にコンセントが足りないという事態も、いくらかは解消されるはずだ。

 こうしたコンセントの多くはデスクやテーブル周りのコンセントと異なり、足元付近に設置されていることから、スマホの充電に使おうとすると、スマホを床に置く羽目になってしまう。愛用のスマホを床に置くのはさすがに抵抗があるし、また無理に床に置こうものなら、夜中にうっかり踏んで破損させてしまう危険もある。

 そんな場合に便利なのが、今回紹介する「Rolio(ロリオ)」だ。これはiPhone付属のLightningケーブルを巻き取って持ち歩くためのリールなのだが、同じくiPhone付属のUSB充電器と組み合わせることで、壁面のコンセント口にiPhoneを直結し、床から浮かせて接続することができる。前述のような、ホテルの室内で普段使われていない余剰コンセントを活用して、iPhoneの充電を安全に行なうのに最適なのだ。

充電ステーションという名称だが、実際にはプラスチック製のリール本体のみで、iPhone付属のLightningケーブルとUSB充電器を組み合わせて使う
横から見たところ。ケーブルを巻き付けて使用する

 具体的な使い方は写真をご覧いただきたいが、通常時はLightningケーブルを巻き取って持ち歩くのに使用する。充電台として使う際は、リールからUSBコネクタを引き出して中央の穴に通し、背面からUSB充電器を接続。そのまま壁面のコンセントに挿し、上部に突き出たLightningコネクタにiPhoneを立てれば完了だ。これならiPhoneを床に置くことなく、専用の充電台として安全な充電が行なえるというわけだ。

 構造を見る限り、LightningコネクタだけでiPhoneを支えているように見えるが、実際にはiPhoneの上端が壁面にもたれかかる形になるので、Lightningコネクタだけに負荷がかかるわけではない。リールとして使う際は、端子がむき出しになるなど、やや収まりがわるいところもあるのだが、普段から充電のLightningケーブルとUSB充電器を持ち歩いている人にとっては、これ1つあればコンパクトにまとめられ、かつ充電台としても使用できる。実売で1000円を切っている販売店もあるので、付加価値付きのケーブルリールとしておすすめだ。

利用にあたっては、まずはLightningケーブルの先端を本体の凹みにはめ込む
続けてケーブルを巻いていく
USBコネクタを中央の穴に差し込み、先端が背面から飛び出るようにする
USB充電器を背面から差し込む
合体した状態。やや角度がついた状態でUSB充電器に差し込まれた格好になる
そのまま壁面のコンセントに差し込む
上からiPhoneを差し込む。iPhoneの上部が壁にもたれかかる形になるので、Lightningコネクタだけに負荷がかかるわけではない
完成。さすがにiPadになると耐荷重からして難しいが、今回試しているiPhone 5sであれば、自重でコンセントから抜けて落下するような心配はない
製品名Bluelounge「Rolio」
発売元トリニティ
直販価格1522円

(山口真弘)