週末駅弁

「シウマイ弁当」

横浜に行ったら外せない定番駅弁

シウマイ弁当
弁当名「シウマイ弁当」
価格800円
販売駅JR東日本 横浜駅、新横浜駅、東京駅、新宿駅など
購入場所崎陽軒 横浜駅中央店
購入日2016年5月26日

 横浜駅や新横浜駅の駅弁は? と聞かれて真っ先に思い浮かぶのが、崎陽軒のシウマイ弁当です。横浜名物としておなじみの崎陽軒のシウマイを詰めた駅弁で、1954年4月1日に登場して以来、60年以上変わらず愛されている、これぞ定番中の定番と言ってよい駅弁です。個人的にも大好きな駅弁で、よく買って食べています。

 個人的に気に入っている部分は、もちろん中身のシウマイもそうですがいちばんはそのパッケージです。最近の弁当は、プラスチックのパッケージを使ったものが多いですが、シウマイ弁当は昔ながらの経木で作られた箱を今でも使っています。経木の箱を使う駅弁は、現在ではあまり見られなくなってしまいましたが、シウマイ弁当の包装紙を開けて経木の箱を見るだけで郷愁をそそられて、やっぱり駅弁はこうでなくちゃ、と感じてしまいます。

中身はシウマイが5個。それに豊富なおかず、白いご飯と真ん中に梅干し。昔から変わらず経木の箱を使っていて懐かしさも感じる

 崎陽軒のシウマイは、個人的にも大好きですが、その味わいは、もはや説明の必要がないでしょう。豚肉と帆立貝柱の組み合わせの、なんともいえないコク深い味わいは飽きることがまったくありません。しかも、冷めた状態でも美味しくいただけるのが崎陽軒のシウマイの大きな特徴で、駅弁のおかずとして最強です。シウマイ弁当にはシウマイがたっぷり5個入っていて、食べ応えがあるのもうれしい部分です。

 また、鶏の唐揚げ、卵焼き、かまぼこ、鮪の照り焼き、タケノコの煮物と、シウマイ以外のおかずが豊富に入っている点も大きな魅力です。シウマイもそうですが、鶏の唐揚げや鮪の照り焼き、タケノコの煮物などは比較的濃い目の味付けとなっていますので、白いご飯が進むのはもちろん、酒の肴としても活躍してくれます。新幹線でシウマイ弁当を食べながらビールを飲む人が多いのも納得です。

 そして、おかずやご飯を食べ終わって最後に食べる甘酸っぱい杏。口の中をさっぱりとリセットしてくれるので、私はいつも最後に食べるのですが、最初に食べる、途中に食べるという人もいて、このシウマイ弁当の杏をいつ食べるかは、今後も議論が尽きないでしょう。

おなじみ崎陽軒のシウマイ。豚肉と帆立貝柱を併せたコク深い味わいはまさに絶品。全部で5個とたくさん入っているのもうれしい
シウマイ以外のおかずが豊富で、ご飯の友としてだけでなく、酒の肴としても最強の組み合わせだ

 シウマイ弁当は、横浜駅や新横浜駅だけでなく、東京駅、新宿駅などの東京都内の主要駅やデパートの食料品売り場など、いろいろな場所で買うことができます。これも、広く愛されている証拠でしょう。今後も変わらず今の姿を保ち続けてほしいです。

(平澤寿康)