週末駅弁

松本駅「米豚のめし」

「米豚のめし」

 長野県の松本といえば、どうしても鶏肉を豪快に揚げた「山賊焼」をまっ先に思い浮かべてしまいます。そんなこともあって、今回松本駅を訪れた際にも、お肉の駅弁が食べたいと思って手に取ったのが、「米豚のめし」です。

 信州でお肉の名物には、「信州プレミアム牛肉」や「馬刺し」、先ほど紹介した山賊焼などがありますが、ブランド豚も多く存在します。その1つが、今回選んだ駅弁でも使用されている「信州米豚」です。

 信州米豚は、長野県佐久地域を中心に育てられているブランド豚で、玄米を配合した飼料を与えられて育てたことで、オレイン酸を多く含んでいて、肉質のよさとさっぱりとして甘みのある脂が特徴だそうです。

 米豚のめしでは、この信州米豚を使った信州味噌焼きと塩だれ焼きが盛り付けられています。蓋を取ると、信州味噌焼きと塩だれ焼きが、下のご飯が見えないぐらいびっしりと盛り付けられています。これは肉好きにとってたまらない最強の見た目です。

なかには、白ご飯の上に信州米豚を使った信州味噌焼きと塩だれ焼きがびっしりと盛り付けられています

 信州味噌焼きは、信州味噌独特の山吹色で染まっています。脂身はやや少なめのロース肉が使われているように見えます。ところどころ濃い焼き色も見えて、なんとも食欲がそそられます。

 味わいは、比較的味噌が濃い目な印象です。口に入れると、まず信州味噌の風味が一気に広がって、噛むごとに信州米豚の風味が加わってきます。豚特有のくさみはまったく感じませんし、味噌の風味と合わさることで、お肉の旨味がより引き立てられる印象です。濃い目の味付けということで、下の白ご飯がとにかく進みます。

信州味噌の山吹色に染まった信州米豚の信州味噌焼きは、濃い目の味噌の風味が豚の旨味を引き立てて、ご飯が進みます

 次に塩だれ焼きです。こちらは正反対に淡く白い見た目です。脂が帯のように入っているので、バラ肉が使われているのでしょう。口に入れると、塩だれの風味がガツンと届きます。かなり濃い目の味わいですが、お肉に脂身が多いこともあってか、どんどんと甘みが追いかけてきます。ガツンとくる塩味を中和しながら、旨味が広がっていきます。こちらも下の白ご飯との相性抜群です。

 また、どちらのお肉も、冷めていても堅くなく、比較的柔らかさを維持しています。温めるとさらに美味しくなるはずですが、冷めた状態でもかなり美味しくいただけるという印象でした。

信州米豚の塩だれ焼きは、淡い白い見た目が印象的です。こちらも味付けが濃いですが、脂身の甘みと合わさることで、どんどん美味しさが高まっていきます

 そして、付け合わせの野沢菜らー油味噌漬けも、いい仕事をしています。単体で食べてもいいですが、お肉と合わせると風味が変わって、別の美味しさが楽しめます。これで味わいに変化を付けることで、飽きることなく食べ進められます。

 お肉の上の酢れんこんや、甘い花豆煮も、こってりとした口をさっぱりリセットしてくれて、箸休めとしてなかなかの名脇役です。

付け合わせの野沢菜らー油味噌漬けは、お肉と合わせることで、また違ったお肉の美味しさかが楽しめます

 とにかく、美味しい豚肉をガッツリ楽しみたい人には、かなり魅力的な駅弁と言っていいでしょう。

「米豚のめし」

価格: 1400円
販売駅: JR松本駅
購入場所: JR松本駅構内 信濃の風 駅弁あずさ
購入日: 2026年1月21日