週末駅弁
岡山駅「特急やくも 山陰への旅路弁当」
2026年1月30日 12:00
2024年春、岡山駅~出雲市駅間を結ぶ特急列車「やくも」で運用されてきた381系電車が定期運行を終了し、新型273系が運行開始しました。今回紹介する「特急やくも 山陰への旅路弁当」は新型車両投入だけではなく昭和の時代から長年運行してきた車両の退役をも記念している駅弁だそうです。製造は明治24年から岡山駅で弁当販売を続ける老舗中の老舗、三好野本店です。
前面いっぱいに273系「やくも」の写真がデザインされている掛け紙を外し蓋を開けると、グリッド状に分割された12種類の料理が並んでいます。上段の4つはおかずグループ。中段は4種のごはん。下段はつけあわせ&デザート。その多くが運行区間にゆかりのある地域性豊かな駅弁です。
まずはおかずグループから。左上に山陰地方の郷土料理としても知られる牛肉のしぐれ煮が入っています。生姜の味よりも甘さが際立つ味付けで、量はそれほど多くはないものの食べ応えがあります。そのほかにも鰆の白醤油焼きや海老の南蛮漬け、鶏唐揚げなど牛肉、鰆、海老、鶏肉などさまざまな食材が使われています。それら海や山の幸を揚げたり焼いたり煮たりと、さまざまな調理法で仕上げていますので味、食感ともにバラエティに富んでいます。また、甘いしぐれ煮に甘さを抑えたにんじん煮が添えてあったり、焼き物にれんこんの酢漬けが乗っていたり、バランの影に甘めのゴボウ煮が隠れていたり、さまざまなアクセントが効いています。
ご飯は山陰名物のかにちらし寿司、甘く煮付けたしじみが乗ったしじみごはん、岡山名物の祭ずし、もちもち食感とあっさりした味付けのおこわに甘栗の乗った蒜山(ひるぜん)おこわの4種。酢飯あり、餅米ありと味、食感ともに、おかず同様こちらも種類が多く楽しく食べられます。
付け合わせ&デザートは、油揚げが入った小松菜のおひたし+ほんのり甘い黒豆煮、玉子焼きなど。椎茸煮やいんげん塩ゆでと組み合わされるさつまいも甘露煮はかなりの甘さ。もはやデザートの領域。そしてリアルデザートには、きな粉きび団子。
とにかく品数と味のバリエーションが多い駅弁です。よくよく見ると岡山駅で人気の「桃太郎の祭ずし」など三好野本店が製造している数々の駅弁から岡山・山陰間のものをセレクトしたオールスター駅弁のようにも感じます。実は商品ラインアップの多い老舗駅弁屋さんでは全国的にたびたび見られるタイプの駅弁です。駅弁らしい地域性を求める方や、色んな味を少しずつ楽しみたいタイプの方には特にお勧めです。
ちなみに掛け紙には「やくも」が停車するすべての駅名と気動車時代時代から最新の273系まで運用してきた車両の説明がありますので、そういう情報も旅のちょっとしたアクセントとして楽しんでみてはいかがでしょうか。
「特急やくも 山陰への旅路弁当」
価格: 1480円
販売駅: 岡山駅
購入場所: 新幹線改札内 おかやま駅弁
購入日: 2025年11月30日






























