週末駅弁
台北駅(台北車站)「懐かしの排骨野菜ご飯弁当」
豚あばら肉のから揚げが乗った台湾の定番駅弁
2015年6月12日 11:00
弁当名 | 「懐かしの排骨野菜ご飯弁当(臺鐵懷舊排骨菜飯圓木片盒便當)」 |
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価格 | 100台湾ドル(約410円) |
販売駅 | 台鉄(臺灣鐵路管理局) 台北駅(台北車站) |
購入場所 | 台鉄(臺灣鐵路管理局) 台北駅(台北車站) |
購入日 | 2015年5月30日 |
駅弁は、日本特有の文化というイメージが強いかもしれませんが、海外でも日本同様に駅弁が根付いている国があります。それが台湾です。そこで今回は、台湾の台北駅(台北車站)で売っている「懐かしの排骨野菜ご飯弁当(臺鐵懷舊排骨菜飯圓木片盒便當)」を紹介します。
台湾の駅弁では、「排骨(パイコー)弁当(排骨便當)」が定番中の定番となっています。ご飯を敷き詰めて、その上に骨付き豚あばら肉のから揚げ「排骨」と味付けゆで卵、からし菜の煮物などを乗せた弁当で、台湾で駅弁と言えば、この排骨弁当を指すと言っても過言ではありません。台北駅で販売されている駅弁には、排骨弁当以外にもいくつか種類がありますが、ほとんどの人が排骨弁当を買い求めるようです。
台北駅で売られている排骨弁当には、おかずやご飯の種類が異なる3種類があります。今回購入した「懐かしの排骨野菜ご飯弁当」は3種類のうち最も値段の高いものですが、それでも販売価格は100台湾ドル(約410円)です。最も定番なのは、「台鉄排骨弁当(臺鐵傳統排骨便當)」で、そちらの販売価格は60台湾ドル(約246円)です。
一般的な排骨弁当では白いご飯が敷き詰められていますが、懐かしの排骨野菜ご飯弁当では炊き込みご飯が敷き詰められています。この炊き込みご飯は、白菜やネギ、干しエビ、豆腐などと一緒に炊き込んだもののようで、日本の炊き込みご飯と比べてやや薄味であっさりとしています。ただ、その上に乗せられている、大ぶりの排骨や味付けゆで卵、からし菜の煮物、きゅうりの漬け物などは比較的濃いめの味付けなので、あっさりとした味付けの炊き込みご飯との相性は抜群です。排骨や味付けゆで卵は、しょう油ベースで日本人の口に合う味付けなのもうれしいところです。ただ、排骨は揚げたあとにたれで煮込んだものなので、揚げたてのようにカリッとはしておらず、しなっとした食感だったのは、個人的に少々残念でした。
ところで、台湾では、冷めたご飯を食べる習慣がほとんどありません。そのため、駅弁も作り置きで冷めた状態ではなく、作ってからあまり時間の経っていない、温かい状態で売られていることがほとんどです。また、陳列棚も保温庫を兼ねています。実際に買ったものも、今作ったばかりかのような温かさで、非常に美味しく食べられました。そして、台湾の人たちは、駅弁も温かいうちに食べたいと考える人が多いようで、買った駅弁を列車に乗って食べるのではなく、買ってすぐ駅のベンチで食べる人がほとんどです。実際に、台北駅の待合所のベンチでも、買ったばかり駅弁を食べている人を大勢見かけました。
ちなみに、台北の地下鉄では、ホームや車内での飲食は禁止となっていますが、“台湾新幹線”こと「台灣高速鐵路」や、台鉄が運行する列車内での飲食は問題ありませんので、もし台湾旅行で鉄道に乗る機会があったら、ぜひ駅弁も試してみてはいかがでしょうか。