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太秦映画村が大人の没入体験パークにリニューアル! 「江戸時代の京」の楽しみ方をまとめてみた
2026年4月3日 17:00
- 2026年3月28日 リニューアル
東映太秦映画村は、今年で50周年を迎えた「太秦映画村」(京都府京都市右京区太秦東蜂岡町10)において施設全体のリニューアルを進めていたが、このたび第1期の準備が完了し2026年3月28日にリニューアルオープンを迎えた。
江戸時代の京の街並みが再現され、その町全体を舞台にストーリーが進行する、映画村史上最大のショー「360°リアルタイムドラマ」をはじめ、役者と来場者が一緒に楽しめる「侍修練場」などの演目のほか、新たに江戸時代の夜を楽しめるR-18の大人向けコンテンツも誕生。「江戸時代の京へ、迷い込む」のコンセプトで用意されたラインアップの一部を体験したので、その魅力をお伝えする。
太秦映画村 料金(※2027年春の第2期オープンまで)
1DAY(10時~21時): 大人2800円、子供(3歳~小学生)1600円
ナイトタイム(17時~21時): 大人2000円、子供(3歳~小学生)1300円
江戸時代の情緒にこだわった街並みを散策してみた
リニューアルオープンしたエリアは、全体が「江戸時代の京の街」としてまとめられている。通りを中心にその左右に町家が並び、飲食や物販の店舗はもちろん、文化体験もそれら建物のなかで行なわれる。
街には現在の射的場にあたる矢場や武家屋敷、稲荷神社といった情緒のある建物などもあり、着物姿の町人や町娘、瓦版売りも見かける。貸衣装や本格時代劇扮装の店もあるので、着替えてこの大きな舞台のなかに没入するのも楽しそうだ。
観客は事件の目撃者!? 街のなかで「360°リアルタイムドラマ」が進行
今回のリニューアルによって新しくさまざまな演目がはじまるが、そのなかでもユニークな試みの1つが、映画村全体を舞台にリアルタイムで役者がドラマを演じる「360°リアルタイムドラマ」。観客の眼の前でストーリーが進行し、観客は役者を追いかけるように次のシーンを見られるというもの。映画村史上最大のスケールと銘打つもので、春の演目として「花嫁道中 桜の宴」が演じられる。
参考までに、このストーリーの序盤のシナリオを説明しよう。
元治元年、春。京都市西町奉行、滝川具挙の娘の嫁入りというハレの日。その花嫁道中は瓦版でも予告され、街をあげて祝おうという雰囲気のなか、長州の不逞浪士が花嫁を襲うという噂が広まる。京の治安を預かる新選組の土方歳三、沖田総司の両名は、その噂を追う。その正体は、虚無僧姿の浪人、与七。一味は市中に潜伏し、変装して追跡を撹乱、花嫁道中を狙っていた……。
映画村の観客は、京都の町人や見物客としてドラマを見学し、場合によっては新選組に情報を提供する協力者となってドラマに参加する。ドラマは「瓦版売り」から町中のどこかで発生する計7つのシーンを経て、やがてクライマックスへ。時代劇のなかに入り込んだような非日常のミステリー体験が楽しめる。
夜はR-18。「武家屋敷」で役者とともに4種類の演目を体験!
時代劇の東映らしく、江戸時代の武士などに扮した役者と観客が触れ合って楽しめる演目を用意している。それが武家屋敷の敷地内にある壱之間、弐之間の2か所だ。昼には武士に弟子入して剣術指南を受ける「侍修練場」と、和風ルーレットを使った「京花占い」をそれぞれ行なう。また夜間はそれぞれ別の演目を行なうが、これはどちらもR-18指定。壱之間は「大人しか入れない拷問屋敷」、弐之間は「半丁博打」で、なるほど確かにお子様には刺激が強そうだ。
観客は4つの演目すべてに参加可能。役者のアドリブはさすがで、侍修練場では「気分はどうじゃ?」「ハッピーです」「……はっぴぃとは、なんじゃ?」など外来語が通じなかったり、写真を撮ろうとすると「魂が抜かれる」と嫌がられたりするし、半丁博打でもいい感じに参加者をいじってくれる。時間が許せばぜひすべての演目を体験してみよう。
和文化体験の催しやアトラクション体験施設はほかにも
報道公開では時間の制約もあり、すべてのイベントや新規にできたアトラクションを回ることはできなかった。そこで配布資料をもとに、オススメのものを紹介したい。
1. 扮装屋
時代劇の扮装や和装のレンタル店。戸時代の装束に身を包んで江戸時代の街並みを歩いてみたいという人にはぴったり。映画村内のさまざまな場所でコスプレ撮影も楽しめそうだ(本格時代劇扮装5800円~、着物レンタル2500円)。
2. NINJA BATTLE -太秦大決戦-
見習い忍者となって、異世界「SHINOBI」から来た精鋭忍者NINNINとともに敵と対峙。心・技・体3つの「珠」を手にしてミッションをクリアし、忍者村の平和を取り戻せ!
3. うわづく町家
浮世絵のなかに入り込む没入体験「浮世絵世界」と、役者と遊びながら京文化や時代劇の所作、言葉づかいが学べる「浮世の京あそび」。2つの体験を通して江戸時代の京に触れることができる。
地元の名店など飲食店が10店舗オープン!
京の食をテーマに、老舗から新進気鋭の有名店まで和の味覚が一堂に会した。今回のリニューアルによって映画村は夜も楽しめる施設に生まれ変わったが、観客の長時間滞在を支えるのもこうした飲食店だ。個性豊かな味わいを、店内はもちろんテイクアウトでも楽しみたい。
・京都仁王門でござる
京都仁王門鎌倉別庭で人気の湯葉どんぶりをはじめ、茶そばや焙煎きな粉と宇治抹茶のわらび餅といった甘味も味わえる。
・SASAYAIORI+太秦映画村
1716年創業の京菓子司「笹屋伊織」が、創業当時の街並みを思わせる映画村に和カフェをオープン。時代を超えて受け継がれる甘味ともてなしが楽しめる。
・う乃屋
香ばしく焼き上げた鰻、旨味あふれる牛肉をいちどに楽しめてスタミナ満点の「贅沢御膳」や彩り豊かな「三色団子」を提供する。
・うず茶や
門前の水茶屋の遊び心を加えた、映画村オリジナル茶屋。これからの季節にぴったりのスイーツも用意。
和の新提案のグッズや、映画村オリジナルのアイテムが揃うショップは3店舗
鎌田裕也社長「これからは昼と夜の二毛作で運営」
取材時、東映太秦映画村 代表取締役社長の鎌田裕也氏の囲み取材が行なわれた。その内容を抜粋、要約してお伝えする。
映画村は昨年50周年を迎え、建物が老朽化していました。もっとお客さまにとって居心地のいい施設にしようという計画は10年以上前からあり、これに基づいてリニューアルを進めてきました。映画村全体を休止してリニューアルすることも考えられましたが、1期と2期に分けて半分ずつ工事を行なうことで映画村自体の営業を継続し、お客さまにはこれまでの映画村を楽しんでいただきながらリニューアルを行ないました。
ここ京都撮影所には美術部があります。もちろん映画の美術ではあるのですが、今回は歴史的な検証も行なって建物を建てるなど、美術部の得意技がすべて発揮できたと思います。我ながら、よくできているなと(笑)。「江戸時代の京へ、迷い込む」というコンセプトどおりに、京都撮影所の力が発揮できたと思います。
また、今回jのリニューアルにあたっては、ナイトタイムも楽しめることを盛り込みました。これは(京都のオーバーツーリズムを分散させる目的で)行政からも要請がありましたし、昨今は夏の期間が長く日中で歩くことが厳しくなり、夕方から行動するという人も増えてきたこと、また夜の映画村を見ていただくという企画を行なったところ好評だったこともあります。これまでの映画村は年中無休でしたが、これからは週1日の休み(2026年5月12日以降、毎週火曜)をいただきつつ、昼と夜の二毛作で運営してまいります。
リニューアル後のターゲット層としては、これまではファミリーでしたが、今後はファッションに敏感な20代30代の女性に来ていただいて、ここで日本文化にもっと触れていただきたいですし、またインバウンドにももっと来ていただきたいと思います。インバウンド向けには、ポケトークといったツールの貸し出しのほか、語学ができるスタッフの募集も継続して進めています。現在インバウンドは全体の20%程度ですが、これを将来的に30%程度まで伸ばしたいと考えております。
第1期のリニューアルが完了し、これから第2期の工事がはじまります。エリアが半分になっていることなどから現在のキャパシティとしてはそれほど大きくないですが、近い将来には年間100万人の方に来ていただけるよう取り組んでまいります。














































































































