週末駅弁
千葉駅「トンかつ弁当」
2021年9月10日 11:30
白いご飯にドーンと1枚大きなトンかつが乗ったシンプル過ぎる駅弁が、千葉駅の「トンかつ弁当」です。昭和40年代から千葉駅で販売しているというこの駅弁、地元の老舗「マンヨーケン(万葉軒)」によると発売以来ずっと変わらない味が人気の商品だそうです。
まず目を引くのは包み紙に描かれたイラスト。実に昭和感にあふれていて令和の時代に見るとレトロな感じにむしろ新鮮さを感じてしまいます。そして、包み紙を外すとあらわれる透明な容器のデザインもまた味わい深く、個人的には食べる前から目で楽しんでしまいました。
さて肝心の中身ですが、アレコレ入った松花堂弁当などとは対極の実にシンプルなお弁当です。あらかじめ味のついた薄めの豚ロースカツに、さらにソースをかけ濃いめの味にして、白いご飯と一緒にガツガツ食べるスタイル。
今の時代語弊があるかもしれませんが、あえて言えば「昭和の男子ごはん」的な味わい。筆者も含め案外こういう食事が好きな人、多いと思います。実際ロングセラー商品ですし。
とはいえ、添えられた筍煮、しば漬け、ごま昆布もしっかりしたもので、なかでも筍煮はゴロッとボリュームもあり歯応えもよく美味しくいただけます。
この「トンかつ弁当」の価格は駅弁としてはかなり安価な550円。ちなみにプラス100円でご飯大盛り版の「ジャンボかつ弁当」も用意されています。基本的には同じ内容ですが、こちらにはおかずとして人参煮と赤いウインナーが追加されていて、ボリューム、レトロ感ともにアップしています。
「トンかつ弁当」
価格: 550円
販売駅: JR東日本 千葉駅
購入場所: JR千葉駅構内 ペリエ千葉エキナカ3階
購入日: 2021年9月4日