週末駅弁
郡山駅「海苔のりべん887」
2021年9月3日 07:00
郡山駅の「海苔のりべん」は、JR東日本が開催する「駅弁味の陣」で2018年の駅弁大将軍(グランプリ)に選ばれたお弁当で、その美味しさは前回ご紹介したとおりです。
そんな「海苔のりべん」と、郡山産の最高級ブランド米「ASAKAMAI887」がコラボして今春登場した新作が「海苔のりべん887」です。ちなみに「ASAKAMAI887」とは郡山産のコシヒカリ「あさか舞」のなかでも88の手間がかかるという米作りに、さらに厳格な7つの基準を設けて生産した特別なお米だそうです。
全国各地で地域色あふれる食材をメインとした駅弁も多いなか、ご当地自慢の「お米」を主役にしてしまった異例の駅弁です。真っ白いパッケージに金文字で887と、その意気込みも十分に伝わります。
「海苔のりべん」との違いは、まず2層になっていた海苔を表面の1層とし、おかかもかかっていません。ご飯のなかの昆布は佃煮から塩昆布に変更。完全にご飯を味わうことに重きを置いているようです。「海苔のりべん」でも十分美味しいご飯だったと思う筆者には、今回米自体の味がどれだけ違うかは判断が難しいところですが、表面におかかがかかっていない分、白いご飯を食べている感が強く、その食感も調理してからすぐに食べるわけではない駅弁としては素晴らしいと思います。
また、海苔や昆布、そして上にのっているあおさ入り玉子焼きや海苔の天ぷらも、一品一品は美味しいのに、どこかご飯の引き立て役に回っている雰囲気もしてよい感じです。
おかずの焼鮭、だし巻きの玉子焼き、煮物、赤かぶ漬け、は「海苔のりべん」とほぼ同じで一品一品がとても美味しくボリュームもあります。それに加え、「海苔のりべん887」には脂の旨味もしっかり感じる甘めの牛肉煮が入っていて、これが大きな味のアクセントとなっています。
おかずの一品一品までとても美味しい第7代の駅弁大将軍「海苔のりべん」のよさをそのままに、お米をグレードアップ。そしてご飯が引き立つようにおかずを絶妙に変更した「海苔のりべん887」。白いご飯の大好きな方には特にオススメです。
「海苔のりべん887」
価格: 1200円
販売駅: JR東日本 郡山駅
購入場所: 郡山駅構内「NewDays ミニ8号店」(改札内)
購入日: 2021年7月22日