週末駅弁
「味くらべシウマイ弁当」
崎陽軒創業110周年・シウマイ誕生90周年記念の期間限定駅弁
2018年7月6日 11:00
横浜の名物駅弁といえば、なんと言っても崎陽軒の「シウマイ弁当」でしょう。横浜はもちろん、東京のターミナル駅などでも販売されていて、首都圏の定番駅弁として長年親しまれています。そして2018年は、崎陽軒の創業110周年にあたるだけでなく、シウマイ誕生90周年の節目の年なのだそうです。その2つの節目を記念して、7月1日から7月31日までの期間限定で販売されるのが、今回紹介する「味くらべシウマイ弁当」です。
今回は、東京駅で購入しましたが、神奈川県内で販売されているシウマイ弁当と同じように、懸け紙をかけてひもで結んだスタイルとなっていました。これも記念弁当だからこその特徴でしょう。
ひもを解いて懸け紙を取り、フタを取ると、シウマイ弁当と同じように、美味しそうなシウマイの香りが漂ってきます。しかし、その見た目は大きく異なっています。まず、最も大きな違いとなるのが、赤飯が詰められている点です。
これはもちろん、節目の年を記念してのものですが、ひと目でお祝いムードが伝わってきます。ごま塩も付けられていますので、塩気を加えると、小豆のほのかな甘さと相まって、とても美味しくいただけます。しかも、この赤飯がまたシウマイとよく合います。できれば、今後赤飯版のシウマイ弁当もラインナップに加えてほしいぐらいです。
おかずも記念弁当らしく、豪華なものとなっています。特にうれしいのが、いつものシウマイだけでなく、いろいろな味わいのシウマイが詰められている点です。いつもと同じ「昔ながらのシウマイ」に加えて、「特製シウマイ」「かにシウマイ」「えびシウマイ」「シウマイまん」と、5種類のシウマイが詰められています。
特製シウマイは、粗挽きのオホーツク産干帆立貝柱と豚肉を使っているそうですが、昔ながらのシウマイに近い味わいながら、より深いコクが楽しめました。また、ひとまわり以上大きいので、食べ応えもあります。
かにシウマイは、深いコクは昔ながらのシウマイに近いですが、噛むごとにズワイガニのうま味が広がって、こちらも格別な美味しさです。たまにコリコリとした食感のクワイが顔をのぞかせる点も楽しい部分です。
そして、えびシウマイは大ぶりにカットされたエビが加えられていて、とにかくプリプリとしたえびの食感が楽しい逸品です。こちらはややあっさりとした印象でしたが、エビ好きにはたまらない味わいでしょう。そしてもう一つ、シウマイの具を詰めた中華まんじゅうも盛り付けられています。このように、全部で5種類の異なるシウマイを楽しめる点が、最大の特徴というわけです。
さらに、鶏の唐揚げ、卵焼き、かまぼこ、鮪の照り焼き、タケノコの煮物と、シウマイ弁当でおなじみのおかずもしっかり盛り付けられています。もちろん、いつ食べるのか議論の尽きない杏も同様です。記念弁当とはいえ、シウマイ弁当の魅力が損なわれていない点も、うれしい部分でしょう。これならファンも納得のはずです。
そして、もう一つのお楽しみが、崎陽軒のシウマイパックに付属することでおなじみの、醤油入れの「ひょうちゃん」が添えられている点です。しかもこのひょうちゃんは、創業110周年・シウマイ誕生90周年記念バージョンです。全部で7種類用意されていて、そのうちの1つが入れられるそうで、マニアにとっても見逃せないでしょう。
味くらべシウマイ弁当の販売価格は1250円と、通常のシウマイ弁当（830円）よりもやや高価ですが、通常よりボリュームがあって、全5種類のシウマイを味わえ、しかも記念ひょうちゃんも付いていますから、中身を考えると納得でしょう。シウマイ弁当ファンなら、一度は手に取ることをお勧めします。なお、7月31日までの限定販売ですので、気になる人は早めに買いに行きましょう。
「味くらべシウマイ弁当」
価格：1250円
販売駅：JR横浜駅、新横浜駅、東京駅、新宿駅など
購入場所：東京駅一番街 崎陽軒シウマイBAR
購入日：2018年7月4日