旅レポ

統合型リゾートから世界遺産までいろいろな見どころがひしめく街「マカオ」を紹介(その1)

マカオへ行くまでに知っておきたいこと

 広大な中国の南岸に位置する30km2足らずの小さな地域。「マカオ」こと中華人民共和国 マカオ特別行政区だ。マカオという名前は、1999年までポルトガルの統治下にあったことで学校の授業などでも耳にすると思うが、世界遺産やカジノを中心とした一大観光地でもある。

 マカオにおける世界遺産は、16世紀から始まったポルトガル統治時代に作られた建築物や広場が「マカオ歴史市街地区」として認定されているものだ。一方でマカオ居住者の多くは中国系人種が占めており、中国系の人が集まる土地特有独特の、日本人の目から見ると混沌とした雰囲気も持っている。

 一方のカジノは、ポルトガル統治時代から同地における主要な観光資源だったが、近年は統合型リゾート(IR:Integrated Resort)と呼ばれる、カジノやホテル、会議場や展示施設、ショッピングモール、レジャー施設などを融合させた複合施設の建設が続いている。

 冒頭で“世界遺産やカジノを中心とした観光地”とさらりと書いたが、古い遺構を訪れることは“観光”や“ツーリズム”といった表現がふさわしく、カジノは“レジャー”や“アクティビティ”といった表現がふさわしい産業といえるだろう。そして、これも繰り返しになるが、マカオの面積は30km2足らずと、日本で言えば与那国島ほどの大きさ。都道府県比で見ると、最も面積が小さい香川県の1/65程度だ。そんな小さな土地に、それぞれに力を持った、特徴の異なるビジター産業がひしめいている。それがマカオの面白いところだ。

マカオの代表的なIRの1つ「ギャラクシー・マカオ」。コタイと呼ばれる埋め立て地に新たなIRの建設も続いている
マカオ歴市街史地区の代表的世界遺産「聖ポール天主堂跡」。マカオの世界遺産を歩いて巡れる“ウォーキングコース”もある
聖ラザロ教会周辺の地区はポルトガル情緒が漂うが、駐車されたスクーターの列から近代の東洋の風も感じる
マカオの南部に位置するコロアンの西南端に近い場所。のどかな雰囲気
屋台が並び人がひしめく。そんな混沌とした中国文化の雰囲気を持った場所も
マカオは高度な自治権を持った地域であり、中国本土との“国境”もある。国境の徒歩通過もマカオでは味わえる

 マカオ観光局によれば、2014年のマカオ総訪問者数は3152万5000人で、前年比7.5%の増加。60%以上が中国本土からの来訪者であるという。日本政府が掲げる「2020年に訪日外国人旅行者数2000万人」という目標に対し、マカオがいかに強力な観光資源、ビジター産業を持っているかが分かるだろう。

 ちなみに、マカオへの日本人観光客は2010年に41万3000人強というピークを記録した後は、東日本大震災や中国との国境問題などによるイメージが影響して、2013年には約29万人に低下。しかし2014年には29万9849人と約30万人へ回復している。そして、以前は香港旅行のオプションとして“日帰りで足を伸ばす場所”というイメージも強かったが、2014年は60%以上が宿泊旅行者。宿泊旅行客の割合では、香港を抜くほどになっているという。

 今回、マカオ観光局が実施した視察ツアーに同行し、そんなマカオのさまざまな場所を見る機会を得た。上に一部写真を掲載したが、ちょっと場所を変えただけで雰囲気がガラリと変わる、そんな面白さを持ったマカオの様子を5回に渡ってお伝えする。

マカオへ旅立つ前に知っておくべき基本情報

 マカオ内の見どころを紹介する前に、まずはマカオの基本的な情報を、記者が現地で感じた実情を交えつつまとめておこう。

 マカオは中華人民共和国 マカオ特別行政区の名の通り、中華人民共和国(中国)の1都市である。しかしながら、1999年12月20日に統治権がポルトガルから中国へ返還されたあとも、“一国二制度”の原則のもと、法的、経済的に高度な自治権を持っている。

 入出境にしても、中国領土でありながら、あくまで“マカオに入出境する”という形になる。ちなみに日本国籍の場合は、90日までの滞在であればビザは不要で、入場日から滞在日数と30日を足した日数の残存有効期間を持つパスポートがあればOKだ。

 通貨も独自のマカオ・パタカ(MOP)が使用されている。ただし、パタカは香港ドル(HK$)と連動させており、マカオ内でも香港ドルを同額面で使用可能だ。香港ドルも多く流通している。なお、パタカを香港ドルとリンクさせている結果、香港ドルに引っ張られる形で米ドルの相場に近い変動を示すということになる。

 国際的に見ると、香港ドルよりもパタカの方が若干ながら安いが、パタカはマカオ内でしか利用できず、両替もマカオ外では難しい。それぞれにメリット、デメリットがあるので、例えば、マカオだけが目的地、マカオで使い切れるだけの額を両替する、マカオに何度も訪れる予定がある、といったケースではパタカを利用した方がお得だろう。

 日本との時差はマイナス1時間。記者は4月中旬に訪れたが、ちょうど日本で気温が下がった週だったこともあり、日本よりもかなり温暖な地域という印象だった。一方で屋内は冷房が強め。4月中旬は穏やかな暖かさではあったが、それでも屋内外の気温差は激しかったので、軽く羽織れるものを持ち歩くように心がけた方がよい。

 言語は広東語が中心だが、ポルトガル統治時代の名残で、標識や看板にはポルトガル語も併記されている。英語はあまり使われていないと聞いていたのだが、若い店員などには思っていたよりも通用したほか、後述する通り、路線バス内でも英語の案内が行なわれていたので、まったく無視されているというわけではなさそうだ。とはいえ、少なくとも記者の英語力の低さが露呈しないほどに、英語は通用しない印象は残った。わざわざ英語を使った方がよいと思う場面はホテルぐらいで、漢字による筆談が多少なりとも可能な日本人としては、街中では紙とペンの方でのコミュニケーションの方がラクだった。

地名の看板などは繁体字とポルトガル語の併記が一般的
町中のゴミ箱は繁体字、ポルトガル語、英語の併記となっているが、こういう例はそれほど多くない

日本からマカオへのアクセス

 さて、日本からマカオを訪れる場合は、空路、陸路、海路という3つの選択肢がある。日本人が外国を訪れる時に真っ先に浮かぶのは空路だろう。マカオには、マカオ国際空港があり、日本からの直行便としては、マカオ航空(Air Macau)が成田~マカオ間を週4往復、関空~マカオをデイリーで運航し、およそ5時間で結んでいる。

 ただ、成田便は120席前後のエアバス A319型機、関空便は150席前後のエアバス A320型機が基本の機材となっており、機材変更で180席弱のエアバス A321型機が使用されることがあるものの、それでも提供座席数があまり多くないのがネックだ。一方で、ANA(全日本空輸)とのコードシェアを実施していることもあって、東京や大阪の圏外からの乗り継ぎ利用はしやすい。席さえ確保できれば飛行機の直行便がもっともラクにマカオ入りできる手段なのは間違いない。

 直行便以外でも、マカオ航空は中国国際航空やアシアナ航空などともコードシェア運航を行なっており、北京や上海、ソウルなどを経由してマカオ国際空港へ行く方法もある。また、マカオ国際空港のWebサイトを見ると同空港へはLCCへの乗り入れが多く、安価に空路だけでマカオ入りすることもできそうだが、いくつかの航空会社の時刻表を突き合わせてみると、同じルートで往復する場合に、往復どちらかの経由地で宿泊が必要になるケースも多く、利用時の料金などを含めて慎重な検討が必要そうだ。

日本発着のマカオ直行便(2015年5月時点)
出発地到着地便名出発時刻到着時刻運航日
成田マカオNX86116時00分19時55分火木土日
マカオ成田NX86209時30分15時00分火木土日
関空マカオNX85516時30分19時45分毎日
マカオ関空NX85610時30分15時30分毎日
マカオ国際空港。マカオタワー展望台から眺めた様子
成田、関空とマカオ国際空港の直行便を運航するマカオ航空。写真は同社所有の航空機ではもっとも小型のエアバス A319型機

 続いての選択肢は陸路である。先述のとおり、マカオは中華人民共和国の領土内ではあるが、一国二制度の原則のもと、かなりの範囲で自治権が認められている。入出境についても、中国本土とマカオではイミグレーションを通過する必要がある。その国境(という表現が適切かは判断が難しく、マカオでは關閘と表現しているが、本稿では便宜的に国境と表現する)は、マカオの北側と西側の2カ所に存在する。

 詳しくは別記事でお伝えするが、記者は今回、北側の国境を越えて中国本土側の珠海市へ行ってみた。この中国側国境施設の脇には高速鉄道の駅があり、広州南駅への路線が通っているほか、広州のほか深センなどへの路線がある高速バスのターミナルもある。鉄道もバスも利用者が多く、バスの出入りも頻繁だ。マカオへの入場者の6割以上を占めるという中国本土とマカオを往来する人にとって、バスは重要な交通インフラとなっているのだろう。

 ただ、日本とマカオの間の交通アクセスという点で考えると、例えば航空路線を利用して広州などへ入り、そこから鉄道やバスでマカオへ入るというルートが考えられるが、そのルートに客観的なメリットを見出せない。もちろん、この行程そのものを楽しもうという旅を否定する気はないし、中国本土の都市を巡りつつマカオへも行くという旅には個人的にも興味がある。

 だが、あくまでマカオを目的地とした場合には、次に挙げる海路の方が、行程作りの柔軟性や手荷物の取り扱いにおいて利便性は高い。

マカオ北側国境(關閘)を越えた先の中国側施設に隣接する珠海駅。広州南駅とを結ぶ路線が運行されている
地上やショッピングセンターの地下など、いくつかのバスターミナルもあり、近距離~長距離までさまざまなバスが運行されていた

 その海路によるマカオへのアクセスだが、もちろん優雅に時間をかけて日本から船で行くわけではなく、香港までは空路を使い、そこから海路でマカオ入りするルートとなる。記者も今回、このルートを使ってマカオを訪れた。具体的にはキャセイ・パシフィック航空の羽田~香港線を利用して香港国際空港へ行き、香港国際空港~マカオ間を「TurboJet」が運航するフェリーに乗って移動した。

 このルートのメリットには行程の自由度の高さが挙げられる。これは、日本と香港を結ぶ航空便は非常に多いからだ。2015年5月時点で、国内のエアラインでは、JAL(日本航空)が成田と羽田、ANA(全日本空輸)が成田、羽田、関空、中部から、それぞれ1日1便以上を運航。さらにLCCという選択肢もあり、ピーチ(Peach Aviation)も関空発着で1日2便、バニラエアは成田発着で1日2便、6月1日からはジェットスター・ジャパンが成田発着で1日1便を運航している。

 そして、香港の航空会社であるキャセイパシフィック航空は、経由便や姉妹会社の香港ドラゴン航空運航便を含め、羽田3便、成田5便、関空5便、中部3便、福岡2便、新千歳(札幌)2便、那覇(沖縄)1便をデイリーで運航し、関空発着では週3日運航便も1便ある。また、香港のLCCである香港エクスプレスも羽田、関空に1日2便、成田、中部、福岡に1日1便を運航しており、フルサービスキャリア、LCCともに便数が充実。先のマカオ直行便の表と比べても差は歴然だ。

 この後に乗り継ぐTurboJetが運航するフェリーは1日7本(香港国際空港発~マカオ着の場合)なので、こことの接続を考慮する必要はあるが、それでも自由度は高いと言える。

往路で利用したキャセイ・パシフィック航空(CX)543便。使用機材はボーイング747-400型機
機内食はチキンとチャーハンを選択。味はやや濃いが、日本人の舌には合う味
復路のキャセイ・パシフィック航空(CX)542便も、ボーイング747-400型機
機内食は魚料理。デザートにハーゲンダッツが提供され、しかも食べ頃の硬さに溶けた状態だったのが好印象
エコノミークラスのシートはリクライニングしても後方座席へせり出さないタイプ
各席にコンセントを備えるが、テーブルを出さないと利用できないのが玉に瑕
機内エンタメ用のタッチ操作対応ディスプレイも各席に装備

 もう1つ、利用する航空会社によっては、預け入れ荷物を香港国際空港で引き取ることなく、航空便からフェリー便へ引き継いでくれる。つまり、日本の空港で預けた荷物は、マカオのフェリーターミナルで受け取るまで預けたままにしておけるわけだ。逆のマカオ発~日本着でも同様のことが可能だ。香港国際空港での乗り継ぎがあるので直行便ほどの便利さではないが、大きな荷物を抱えての移動を減らせる点で、その便利さは先述の陸路に勝る。

 フェリーの料金は254HK$(大人、エコノミーの場合)。2015年5月時点のレートでは、日本円にして4000円強といったところで、無視できない出費にはなるが、利便性を考えれば納得はできる金額だ。乗船時間は約50分。ジェット船らしくクローズドなキャビンとなっているので、船旅という雰囲気は希薄だが、一休みするにはちょうどよい時間で、記者は心地よい揺れの中、熟睡してしまった。

香港国際空港内のTurboJetカウンター。ここでの乗り継ぎ時、香港へ入国しないよう注意が必要
香港国際空港からマカオまでの乗船券
香港国際空港内はフリーの無線LANも用意されている。待ち時間の暇つぶしに便利だ
TurboJetが運航するジェット船。印象的なデザインの双胴船だ
船首部にコンテナを積み込んでいる。ここに預け入れいたスーツケースも入っているんだろう
船内には飲食物の販売カウンターなども。なお、船によって内部のレイアウトは異なる
マカオのフェリーターミナル。3階建てで内部は広々としているほか、フェリーの発着場も多く、マカオにとってフェリーという乗り物の重要性を感じることができる

 なお、現在、香港と中国広東省珠海市、マカオを結ぶ海上橋「港珠澳大橋」の建設が進められている。この橋は香港国際空港がある香港のランタオ島から伸び、マカオの沖の人工島で分岐して珠海市とマカオを結ぶ橋となる。この橋ができれば香港とマカオが約30分で結ばれることが見込まれており、フェリーに比べて半分程度の所要時間でアクセスできるようになる。

 2016年の開通が予定されており、フェリーの中や海岸からは工事中の橋を見ることができる。

フェリーの中から撮影した建設中の港珠澳大橋
こちらは宿泊したホテルから見た港珠澳大橋

マカオ内の移動はバスが便利

 では、いざマカオに入ったあとの交通手段はというと、主にタクシーとバスになる。現在、三菱重工業が受注したライトレール(LTR)の建設が進められているが、こちらの運行開始は2017年以降の見込みで、当分はクルマを用いた移動が主になる。

 今回のマカオ滞在では、(運の問題もあるだろうが)必要なときにタクシーを呼び止めることができなかった。1週間弱の短期滞在なので断言はしないが、需要に対するタクシーの台数については少々不安が残る印象だ。

無料で利用できるホテルのシャトルバスの使いこなしは、マカオでの移動の鍵になる

 そこで利用したのがバスであるが、単にバスといっても、ここでは2つのバスを指している。1つはホテルが運行しているシャトルバス、もう1つは路線バスだ。

 ホテルのシャトルバスは国境(關閘)やフェリーターミナルなど人の出入りが多いところと、ホテルとを結ぶバスで、主要なホテルはシャトルバスを運行している。ホテルによっては宿泊客専用で名簿をチェックするバスもあるそうだが、「Sands」や「Venetian」のようにカジノやショッピングモールを併設しているような大型ホテルは、宿泊客以外も顧客であることから無料で乗車できる。決められた地点間をポイント・トゥ・ポイントで結ぶバスなので、使いどころは限られるが、無料で利用できるだけに活用を考えたいバスだ。

 一方、路線バスはどの国、地域においても地元の足ということでローカルな地名が並び、使いにくい印象があると思うが、今はスマートフォンなどを利用してGoogleマップを活用できる。マカオのバスは路線ごとに数字の番号が振られて、両方向へ運行している。Googleマップでバス停の位置や路線を調べて任意の番号のバスに乗ればよく、車内では広東語だけでなく英語のアナウンスや、電光掲示板でも英語による次のバス停案内が表示されている。循環ではなく終点があるため、逆方向のバスに乗ってしまわないよう注意は必要だが、1度の乗り継ぎは無料で行なえるので、いざ逆方向のバスに乗っても費用の面でダメージはない。

 このほかに注意が必要なのは、番号に付随記号がある場合で、例えば3番のバスには「3A」や「3X」といった路線がある。これは「3」番のバスとはルートが異なるため、間違えて乗ると目的地にたどり着けないケースもあり得る。また、一部の路線は曜日限定運行となっており、この情報はGoogleマップには表示されていない。フェリーターミナルなどで手に入るバス路線が書かれた観光案内マップを1部もらっておくと、運行日の情報も書かれているので、併せて参照することをお勧めしたい。

 料金は1回の乗車で一律3.2パタカ(日本で50円弱)。現金で支払う場合、お釣りは出ない。そこで便利と言われているのが「マカオパス」という、SuicaやICOCAのような非接触型のICカードだ。初回購入時はデポジット30パタカ、チャージ100パタカの130パタカ(1700円前後)で販売されており、セブンイレブンなどのコンビニでも購入できる。

 これを利用すれば、バス乗車の際に小銭を用意する必要がなくなる。また、短期滞在では100パタカは多いと思うかもしれないが、日本の交通系ICカード同様にセブンイレブンなどのコンビニでの支払いにも利用できるので、両替に不便なコインを極力減らすという点では、観光客に大きなメリットがある。

 利用期限は最終利用日から3年間となっており、帰国時に手元に残しておいてもよいかも知れないが、チャージ分を含めて払い戻しも可能だ。ただ、払い戻しにはマカオ内に2カ所あるカスタマーセンターを訪れる必要があり、その点は少々不便だ。

 と、ここまでの文中で“便利と言われているのが「マカオパス」”と表現したのにはわけがあって、実は、記者は今回、バスに乗るのは3~4回の予定だったうえ、払い戻しを受けに行く時間をとれそうになかったため、デポジットの30パタカを惜しんで、マカオパスを購入しなかった。そのため、実体験として便利さを体で理解できていない。

 バスに乗る時に3.2パタカをぴったり用意できなかった場合には、0.8パタカを諦めて、4パタカを支払うという手段を採った。我ながら、いかにも観光客らしいお金の使い方だと思うが、次にマカオを訪問する予定がなかったので、単純計算ではデポジット分の30パタカを諦めるよりも、0.8パタカを数回諦めた方が、はるかに安価に済む。料金箱に入れる前にバスの運転手に4パタカを見せても、「お釣りは出ないよ」といった注意もなく、料金箱への投入を促されるだけだった。こういう支払い方をする人も意外に珍しくないのかも知れない。

バス停には、停車するバスの路線番号や路線図が書かれている。降車する乗客がいない場合、合図しないと停車してくれないので、バスに書かれた番号を見て停車を促す必要がある
前乗り後ろ降りが基本で、料金は一律3.2パタカを前払いする。料金箱に現金を投入するか、マカオパスでタッチして支払う
バス内の路線図にはQRコードが。読み取らせると路線図が書かれたWebサイトへのリンクだった
バス車内は英語でのアナウンスもあるほか、電光掲示板には英語での案内も表示されている

 以上の通り、まずはマカオ行に際しての基本的な情報をまとめてみた。次回からは統合リゾートからポルトガル統治時代の遺跡まで、実際にマカオを訪れて興味深かったものを紹介していくことにしたい。

編集部:多和田新也