ニュース

心斎橋にエリア最大級の複合商業施設「クオーツ心斎橋」誕生! 商業テナント、6月オープンのホテルなど全容を見てきた

2026年4月25日 開業
心斎橋に誕生した複合商業施設「クオーツ心斎橋」

 大阪心斎橋でエリア最大級の商業店舗・ホテル・オフィスの複合施設「クオーツ心斎橋」(大阪府大阪市中央区南船場3-12-14)が開業した。

 ヒューリック、心斎橋開発特定目的会社、竹中工務店、JR西日本不動産開発らが手がけたもので、商業店は地下2階~6階まで全52店舗(うち4月25日開業は38店舗)、ホテルは16階~28階で全223室(6月15日開業)、オフィスは8階~14階まで延べ5477m2(5月1日供用開始)。

 本稿では、商業フロアの4月25日開業分のほか、ホテル客室の一部やそのルーフトップバー、オフィスフロアの一部を紹介する。

心斎橋ど真んなか、御堂筋と長堀通が交差する新橋交差点に面している

商業フロア(地下2階~6階)

 商業フロアのコンセプトは、「BEYOND LUXURY ひとつ先の豊かさ」。従来のラグジュアリーの枠を越えた新たな価値を提案する。

 1階~3階は建物外壁に沿って、カルティエ、ショーメ、フェンディ、ブルガリ、ディーゼルの5つのラグジュアリーブランドが開業(ディーゼルのみ4月25日、それ以外は6月中旬から秋にかけて順次開業)。

 地下鉄直結の地下2階にはスーパーマーケット、洋菓子やデザートなど8店舗、地下1階にはヘルス&ビューティの大型コンセプトショップ3店舗が出店するほか、2階~3階にファッション&雑貨、4階にウェルネス&ライフスタイルの専門店、5階にレストラン(2026年夏開業)が集まる。

1階~3階:ラグジュアリーブランド

・CARTIER
・CHAUMET
・FENDI
・DIESEL
・BVLGARI

御堂筋に面した路面店として、カルティエ、ショーメ、フェンディがいずれも2026年秋開業予定
長堀通に面した南側にはブルガリ(6月中旬開業予定)とディーゼルが出店する

 1階の建物内は、よくあるデパートの1階とは異なり店舗などはなく、地下2階~6階の商業フロアへつながるエレベーターやエスカレーター、8階~14階のオフィスフロアと16階~28階のホテルフロアへつながるシャトルエレベーターがある。また、1階には外貨両替機を設置している。

御堂筋と長堀通が交差する新橋交差点に面した地上1階のメインエントランス
エントランス。サイネージにはデジタルアートが表示されている
3層の吹き抜けには、心斎橋に息づくエネルギーが光をまといながら舞い上がる姿を結晶華として表現
ショップ(地下2階~4階、6階)とレストラン(5階、2026年夏開業)の案内
エントランスを進むと、商業フロア2階~6階に続くエスカレーターとエレベーターがある
地下2階、1階から「ザ・ゲートホテル大阪 by HULIC」の26階ロビー、28階ラウンジに直行するエレベーター

地下2階:Food&Cafe

・タリーズコーヒー
・BIO-RAL(ビオラル)
・L'A TELIER DU MIEL TORII×shodai bio nature ※全国初出店
・PATISSERIE GIN NO MORI Ludique ※新業態
・今未 ※関西初出店、新業態
・ジェラテリア ラッフィナート
・神戸フランツ
・TWG Tea

 地下2階は大阪メトロ御堂筋線・長堀鶴見緑地線「心斎橋」駅の北改札前にエントランスを設置。改札を出てわずか数秒でクオーツ心斎橋にアクセスできる。エントランスに入ると、スーパーマーケット、洋菓子、デザートなどの店舗が並ぶ。タリーズコーヒーもあり、地下鉄直結の休憩スペースとしても便利そうだ。

大阪メトロ心斎橋駅北改札を背にして撮影した「クオーツ心斎橋」地下2階エントランス。改札からわずか数秒という立地だ(4月27日撮影)
エントランス内部(4月23日撮影)
エントランス入ってすぐに、ナチュラススーパーマーケット「BIO-RAL」がある
「L'A TELIER DU MIEL TORII×shodai bio nature」は全国初出店。洋菓子と蜂蜜のお店
「PATISSERIE GIN NO MORI Ludique」はGIN NO MORIの姉妹ブランドとして誕生
地下2階にはオフィス専用エレベーターもあって通勤も至便

地下1階:Health&Beauty

・アインズ&トルペ
・XEXYMIX
・ReCORE鍼灸院/接骨院

2階:Fashion/Goods

・GLOBE-TROTTER
・GOLDEN CONCEPT
・HERGOPOCH ※関西初出店
・DEVILET ※関西初出店
・フォーナインズ
・SJX

Recore鍼灸院/接骨院
1階からのエレベーターを降りたところ。フロア全体にラグジュアリー感がある

3階:Fashion/Goods

・Jouete
・Pretty Ballerinas
・ラザール ダイヤモンド ブティック
・LEONARD PARIS
・ラリック ※関西初出店
・HELEN KAMINSKI ※関西初出店

フランスのクリスタルメゾン「HELEN KAMINSKI」は関西初出店
オーストラリアのファッションブランド「LALIQUE」も関西初出店だ
ハイブランドの路面店には建物内からもアクセスできるようだ

4階:WELLNESS&LIFESTYLE

・SHARE LOUNGE
・スターバックス コーヒー
・TENTIAL
・LACOSTE
・ZERO HALLIBURTON
・MAMMUT
・THE NORTH FACE FOOTWARE ※新業態
・DESCENTE
・SAVE THE DUCK
・MASUNAGA1905
・ビクトリノックス
・master-piece UNLIMITED ※新業態
・PATRICK LABO

4階はスポーツウェアやスニーカー、アウトドアウェアや雑貨などの店舗が並ぶ
「THE NORTH FACE FOOTWARE」はザ・ノース・フェイスの新コンセプトストア
「master-piece UNLIMITED」。大阪発、メイドインジャパンの技術と遊び心が共鳴するバッグブランド
「ビクトリノックス」ではマルチツールの戦国墨絵コレクションも販売
スターバックスとSHARE LOUNGEの新業態店舗「ラウンジ&カフェ」は、吉祥寺に続いて全国2店舗目のオープン
スターバックス店内はゆったりとしたスペースで荷物が多くても余裕がありそう
SHARE LOUNGEはコワーキングスペースとしても魅力で、心斎橋エリアへの誕生を歓迎したい

ザ・ゲートホテル大阪 by HULIC(16階~28階)

 6月15日開業のホテルは、ザ・ゲートホテルブランドとして最大の233室を提供する。客室は16階~25階で、全6タイプ。客室のコンセプトは、長堀川の水面や街の光をイメージした上質な空間とした。25階にはスイートルーム「THE GATE」があり、100m2超の広大な空間を誇る。主力の客室ライプ「CLASSY」をはじめ、全室で大阪市内の眺望が楽しめる。

 26階にはロビーとレストラン「Anchor Osaka(アンカーオーサカ)」があり、全108席。このレストランはオールデイダイニングとして朝食からランチ、ディナーまで幅広く利用できる。

 最上階の28階には「GATE Lounge」と、ルーフトップバー&ラウンジ「PEAKS」がある。GATE Loungeは宿泊者専用で全80席、地上120mのPEAKSは全132席(うちテラス席56席)で、いずれも早朝から深夜まで(6時~23時30分)営業。特にルーフトップバーは日中はアフタヌーンティー、夕方以降はハイティーを提供し、移ろいゆく大阪の街並みを眺めながら特別な時間を過ごすことができる。

ザ・ゲートホテル大阪 by HULIC

16階~25階: 客室(6タイプ223室)
[THE GATE]108~112m2、2室
[Grand]69m2、2室
[Luxe]40m2、36室
[Classy]33m2、120室
[Essential]24~30m2、54室
[Atelier]31m2、9室
26階: ロビー・レセプション
オールデイダイニング「Anchor Osaka」
28階:
宿泊者専用ラウンジ「GATE Lounge」
ルーフトップバー&ラウンジ「PEAKS」

26階ロビー、レセプション。ロビーは大阪の都心部がある北に面している
広々としたロビーラウンジ。取材時は開業の2か月近く前のため、最低限のものが揃ったところという印象
26階オールデイダイニング「Anchor Osaka」
「Anchor Osaka」は西と南に面し、眺望は抜群
個室も2室あり、グループでの会食も可能。写真は南東角の個室
25階スイートルーム「THE GATE」。ベッドルーム、洗面、バス、トイレは機能的にまとめてある
広大なリビングが圧巻。ソファなども機能的に配置され、歓談や応接の場としても申し分ない
25階からの北向きの眺望。スイートは北と西に窓がある
客室数がもっとも多い「Classy」は33m2とゆったりしている
窓に面したテーブルは仕事にも使えるが、夜景を眺めつつくつろぎたい
洗面は2つで使い勝手がよさそう。分厚いタオルやバスローブのほか、アメニティ類も必要な場所に備わっている
28階ルーフトップバー。開放的な屋外空間は北面にあり、大阪都心部が見渡せる
北東角に見つけた特等席。植栽がほかの席から遮蔽してくれるので静かに夜景が楽しめそう
ルーフトップバー&ラウンジ「PEAKS」のカウンター
宿泊者専用プレミアムラウンジ「GATE Lounge」
西側に面した席。晴れた日には美しいサンセットが見られるという

ザ・ゲートホテル大阪by HULIC 総支配人 木村欣央氏「時間ごとに変化するパノラマとともに素敵な時間を」

 ザ・ゲートホテル大阪by HULICの魅力や楽しみ方について、ヒューリックホテルマネジメント 代表取締役社長の大町祐輔氏と、ザ・ゲートホテル大阪 by HULIC 開業準備室・室長 執行役員(ホテル開業後は総支配人)の木村欣央氏にお話を聞いた。

 クオーツ心斎橋開発の経緯について、大町氏は「御堂筋の新橋交差点から難波に続くブランドショップストリートは、ヒューリックスクエア東京がある銀座と同じようなロケーションで、ラグジュアリーブランドの展開には最適だと考えました。また、心斎橋駅直結のこの場所は、ロケーション、アクセスが抜群。ここに商業、レストラン、オフィス、そしてその上にラグジュアリーホテルを作ろうというのがはじまりです」と話す。そのためホテルの主要ターゲットは富裕層やファミリー、特にインバウンドを意識し、ホテルを作り込んでいったという。

 完成したホテルの魅力について尋ねると、「やはり客室やレストランからのパノラマですね、特にロビー、レストラン、ルーフトップバーは最上階の2フロアに集約してていて、ここからの展望はエリア唯一無二のものです」と木村氏。

 特に28階からの展望は随一で、東は生駒山から西は神戸から明石海峡大橋までが遠望でき、眼下に御堂筋が見下ろせる。時間帯によって空の表情が変わるのも魅力とのことで、木村氏は「例えば早めにチェックインしていただいて、ルーフトップバーで夕陽を、レストランで夜景を楽しんでいただくというのもいいと思います。もちろん、夜景は客室でも。また、朝は専用ラウンジで爽やかな風景とともに和朝食も楽しめます。変化する風景とともに楽しい時間を過ごしていただければと思います」と話してくれた。

ヒューリックホテルマネジメント株式会社 代表取締役社長 大町祐輔氏(右)と、THE GATE HOTEL by HULIC 開業準備室・室長 執行役員 木村欣央氏(左)

オフィス(8階~14階)

 クオーツ心斎橋のもう1つの顔が、5月1日供用開始、賃貸面積延べ5477m2(1657坪)のオフィスだ。心斎橋駅直結でエリア最高グレードの非常に希少な物件として誕生した。このうちロビーは8階で、2層吹き抜けの開放的な空間となっており、また御堂筋を見下ろす屋外テラスと接続しているため、オフィスワーカーや来街者のくつろぎの空間を提供する。

 4月末時点でオフィス全体の約90%が契約済みとのこと。主に地元の企業が新オフィスとして移転してくるという。その理由はさまざまだが、クオリティと利便性が高いオフィスに移転することで、優秀な人材の確保につなげたいという思いもあるそうだ。

8階オフィスロビーは約300m2で2層吹き抜けの開放的な空間
ロビーからはテラスに接続。オフィスワーカーの憩いの場となりそう
オフィスフロア。写真の空間は約354m2で、3つの区画に区切ることができる
11階オフィスからの眺望

 ヒューリック 開発事業第一部 次長の間瀬彰光氏に、クオーツ心斎橋のターゲット層について聞いたところ「(商業としてのターゲットは)インバウンドはもちろん、国内の旅行者や近隣にお住まいの方までを想定しています」とのこと。

 心斎橋エリアは、商業の中心であるキタとミナミに挟まれ、またそれぞれの中心部と比べるとややにぎやかさに欠ける印象もあり、それゆえにポテンシャルは高いと考えているようだ。もちろん、オフィスの供給に伴ってビジネスマンの利用にも期待しているという。ハイブランドの路面店をはじめ、ラグジュアリーブランドが多く入居することにより、「ここを新たなラグジュアリーの拠点として、心斎橋エリアを盛り上げていければ」と期待をにじませた。

施設を案内してくれたヒューリック株式会社 開発事業第一部 次長 間瀬彰光氏と、ヒューリックホテルマネジメント下部 事業企画部 皆川明子氏