ニュース
ほぼ日が山の上に駅を作った理由を糸井重里さんに聞いてきた。群馬県・赤城山の「ほぼの駅 AKAGI」がついに開業!
2026年4月24日 12:00
- 2026年4月24日 開業
ほぼ日は、赤城山の山頂エリア・鳥居峠に「ほぼの駅 AKAGI」(群馬県前橋市富士見町赤城山鳥居峠)を4月24日に開業する。
前日には内覧会を開催した。「ほぼ日(ほぼにち)」は、コピーライター・糸井重里氏が主宰するWebサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」の略称「ほぼ日」が元となり、そのまま受け継ぐ形で、現在のサイト名や運営会社名として使われている。
「ほぼの駅 AKAGI」は、かつて赤城登山鉄道のケーブルカーが運行していた登録有形文化財の旧駅舎(赤城山鋼索鉄道赤城山頂駅駅舎およびプラットホーム)を改修する形で、1983年から使われていた展望レストランをほぼ日が受け継ぎ、「さまざまな使い方のできる自由な場所」としてリニューアルした新施設となっている。
前橋市から赤城山上の終点へいたる県道16号(大胡赤城線)と、県道70号(大間々上白井線)との交差する付近で、赤城山の小地蔵岳北東にある標高1390mの鳥居峠にある。クルマでは関越道の赤城ICから約40分、前橋ICから約60分、北関東自動車道では伊勢崎ICから約60分。バスではJR前橋駅から関越交通バス「48A 前橋赤城山線」であかぎ広場前行きに乗車し、覚満淵入口停留所で下車(約70分1850円)、バス停から徒歩約6分。赤城山の山頂ではあるが、前橋市街から一般道で気軽にアクセスできる。
鳥居峠からは関東平野の街並みを一望でき、周辺には覚満淵、大沼、小沼といった豊かな自然があり、誰でも楽しめる散策ルートもある。6月から11月ごろにかけて、午前中の条件がよければ雲海を見ることもできるそうだ。
施設では、山頂エリアに来た人たちが一息つける飲食販売や「ほぼ日」グッズの販売も行なう。眺望のよいステージ部分の席や、テラスを望む大きな眺望窓もあり、景色を眺めながらくつろぐことができる。靴を脱いであがれば、ソファのあるラウンジも用意している。屋外のテラスと駅前ひろばは、犬を連れて来店することができる。
元は終着駅だった場所になるが、「ここから行きたい場所へ、どこへでも行ける」という思いを込めて、希望への出発の駅のイメージから「駅」という名前を残しているという。
「ほぼ日」関連グッズ販売は、ほぼ日手帳をはじめとして、とても充実している。「特にゲームのMOTHER関連グッズの実物は、現在群馬県ではここでしかみることができないので、αオープン時にも人気が高かったです」(ほぼの駅 AKAGI 店長 三ツ井朋大氏)とのこと。
軽食は、「豚とキャベツ」をテーマに東京・六本木「やまぐち」と作った名物の「あかぎのうま豚汁」を「ジャパン」(ベーシックな豚汁)、「イタリア的」(角切りトマトの酸味がアクセント、オリーブオイル、チーズ、バジルをトッピング)、「インド」(グランドオープンから新登場するカレー味の豚汁)の3種で提供するほか、テイクアウトの「ほぼの駅弁 ぶたりんご」という赤城南麓の養豚農家「近藤スワインポーク」の豚を特製生姜タレに漬け込んで焼き上げ、りんごをのせた駅弁もある。
赤城南麓の「松島農園 Three Brown」のブラウンスイス牛のミルクを使った「あかぎのソフトクリーム」や「あかぎのブルーベリーチーズパフェ」なども提供する。どれもかなりこだわった食が提供されるのが特徴。スイーツは季節に応じてバリエーションを加えていくそうだ。
ほぼ日 糸井重里会長と小泉絢子社長に聞いてみた
ほぼ日 代表取締役会長 最高経営責任者(CEO)の糸井重里氏と、代表取締役社長 最高執行責任者(COO)の小泉絢子氏にインタビューをする機会を得た。
どのような経緯で赤城という地にオープンする運びになったのかについて糸井氏は、「ただの直感で、赤城山っていうのはアリなんじゃないかなっていうことで来てみたら、間に人が入ってあそこ(旧駅舎)を見ないかって。それでお見合いみたいな感じになった。見たら一目惚れです。こんな場所があるんだと」。広場のような場所をイメージしていたそうなのだが、「この旧駅舎が見つかっちゃったんで、広場の前に駅をまずやってみようかって。もうこれは偶然と一目惚れの結果です」という。
糸井氏はネーミングについて、「どこからでも来られるし、どこへでも行けるってことなんです。そういうつながる場所になりたいなと思ったんで『駅』としてます。そして、“ほぼ日の駅”としちゃうと所有物みたいに感じるので“ほぼの駅”なんです。もともとコピーライターだったので、そこは考えています」と、とても考え抜かれたネーミングのようだ。
ほぼ日が人気なワケも聞いてみた。小泉氏は、「ほぼ日のメディアではセンセーショナルなニュースなどは扱わないのですが、読んでいただいてほぼ日があってよかったなと思ってもらえるとうれしいです。そういったコンテンツが読者に響いているのかと思います」という。赤城でもそうだが、ほぼ日の手掛ける食は、作りの丁寧さが人気の理由になっているように思える。「モノを作るときは原価を考えるところからスタートすることが多いと思うんです。うちの場合は、まず美味しいものを作って、どうしたら喜んでもらえるかからはじめます。作ったあとに工夫できるところを見つけて、それで最終的に提供する形にしています」(小泉氏)とのことだ。
また、最近は旅をテーマに考えていることが多いとも。「東京の狭さにやりようのなさを感じてます。行ったり来たりするっていうのが、これからのやり方だと思います。旅なのか、複数拠点なのか、その動きを前提にした思考法をもっと身につけたいなと思っています」「ほぼの駅シリーズ、別の地名のほぼの駅は、できるかもしれないですね。約束するとやんなきゃならないんで。でも頭では、こっちから叩かなくても出てくるぐらいは、いっぱい考えているんです」(糸井氏)と教えてくれた。
4月24日当日は、グランドオープンを記念して「開業記念きっぷ」を1101枚配布する。また、特別イベントとして、安宅和人氏(「風の谷」プロジェクト発起人、慶應義塾大学 SFC 環境情報学部教授)、藤井一至氏(土の研究者)、糸井重里氏(ほぼ日会長)によるトークイベントを開催する。開演18時で、「地域」や「土」の話を交えつつ、「どうして興味が飛んだり跳ねたりするのか?」をテーマとするとのこと。すでに観覧申込受付は終了しているが、当日の状況は「ほぼ日」の記事や動画、SNS内でレポートがあるということだ。
























































































