旅レポ

高級レストランも旅行もお試し可能なWebサイト「LUXA」のグルメ体験!

グルメ体験チケットで高級店の食事もリーズナブルに

 飲食の際、割引に使えるクーポンやチケットを使ったことがあるという方は多いだろう。食べログやぐるなび、ランチパスポートなどそういったサービスの割引を活用することで、リーズナブルに食べられるだけでなく、新しい店や食の出会いに繋がることは多い。

 そんななか、高級志向のサービス体験チケットや製品が割引価格で購入できる「LUXA(ルクサ)」というWebサイト(https://luxa.jp/)がある。筆者の周囲にリサーチをかけてみたところ、30~40代の大人世代の友人が3人登録していた。どうやら知る人ぞ知るサービスらしい。

 今回、開設から5周年を迎えてキャンペーンを実施しているLUXAの案内で、グルメ体験として、LUXAでサービス体験チケットを販売している「青山 牛彩(ぎゅうさい)」と「LA BUONA VITA(ラ ブォナ ヴィータ)」の2店に行く機会を得たので、大人世代に属する者としてその魅力を探ってみようと思う。

割安でラグジュアリーな体験や商品が購入できる「LUXA」

 最初にLUXAのサービスについて説明しておこう。LUXAとは、KDDIの子会社である株式会社ルクサが運営する、贅沢体験が最大90%オフで購入できるWebサイト。会員登録することで、さまざまな有名店によるサービスのチケットが定価より安い価格で購入できるのがメリットだ。

 有名レストランのグルメ以外にも、コスメやサロンなどのビューティー体験、旅行など、受けられるサービス・商品は多岐にわたる。特に旅行のサービスについては、人気の旅館やホテル宿泊の大幅な割引プラン、LUXA会員限定のリーズナブルな独自の旅行プランが用意されており、旅行好きなら押さえておきたいサイトだ。

 なお、ルクサの平見真理子さんによると利用者の大半が30代以上で、また美容に関するサービスもあることから女性ユーザーが6割になるという。

 利用するにはメールアドレスまたはFacebookアカウントで会員登録し、サイトから商品・サービスを選んで購入。商品の場合は通常の通販サイト同様に送り先に届けられる。グルメや旅行などサービスの場合は事前に予約を入れ、LUXAで入手したチケットをプリントアウトするかスマホの画面を店で見せることで割引が受けられる仕組みだ。

LUXAのサイト。さまざまな体験のチケットや商品が購入できる
LUXAを利用するには会員登録が必要

大人のたたずまいのお店「青山 牛彩」

「青山 牛彩」

 今回の取材で最初に訪れたのは、外苑前の「青山 牛彩」(東京都港区南青山)。鉄板焼としゃぶしゃぶのお店だ。青山通りの明治神宮外苑、いちょう並木の向かいの角を曲がると、表通りの喧騒とはうってかわって静かな街並みに変わる。そんななか、ひっそりとたたずむのが「青山 牛彩」だ。

 控えめな店名プレートと植栽の緑に溶け込む渋い外観はまさしく大人の雰囲気。初めて訪れる時には入るのに勇気がいるだろう。LUXAによるとここでは、通常価格が1万8680円のコースメニューが9380円で堪能できるとのこと。高級店で約50%引きである。

青山通りの閑静な路地裏。そんな中に「青山 牛彩」がある
和の素材やテイストを盛り込んだ落ち着いた店内
静かに食事が楽しめる個室も用意されている

肉の個性を見極め絶妙の火加減で焼く鉄板焼

 今回、「青山 牛彩」で実際に作っていただいたのは、LUXAのチケットに掲載されているメニューのうちの「常陸牛サーロインステーキ(120g)」と「旬の焼き野菜盛合せ」。

 常陸牛とは但馬牛を素牛とする黒毛和牛で、茨城県の指定された生産者が飼育した“A4”または“B4”以上のランクのものを指す。風味がよく独特の甘みを持つ肉質が特徴だ。

 「青山 牛彩」の安慶名泰夫料理長によると、同じ常陸牛でも味の入り具合が肉ごとに違ってくるという。お店ではお客さんに肉のおいしさを最大に引き出した状態で食べてもらうために、出す前に仕入れた肉を焼いて試食して味を確認し、塩コショウの降り具合でベストな状態の味に持っていくこだわり具合だ。

「青山 牛彩」の安慶名泰夫料理長
鉄板焼では常陸牛と契約農家から新鮮な状態で仕入れた野菜を使用

 鉄板で焼く時も、肉を確認しながら焼き具合の加減はもちろん、口の中に残るスジの部分は切り取って捨てるなど、料理人の繊細な仕事が施されている。

巧みな手さばきで食材がみるみるうちに料理に仕上がっていくのは鉄板焼の魅力だ
コテを使って肉のうま味を逃がさない絶妙な焼き加減に
ナイフで切り分けた肉が鉄板の上を転がると食べる側の期待が高まる

素材の味や食感を生かした肉と野菜を堪能

 肉の味わいを吟味したうえで焼かれた肉は、そのまま何も付けずに食べても、上品な赤身の甘みとくどさのない脂が混じり合う味が感じられた。生涯のうちに食べた牛肉のなかで確実にトップだ。また、そのままでも美味しいのだが、店では海水塩、伊豆産のワサビ、そして生醤油にダシの味が入った土佐醤油を用意。それぞれが肉のうま味と甘みの新たな側面を引き出している。

 また、「旬の焼き野菜盛合せ」の野菜も、契約農家から週2回、泥付きの新鮮な状態で送ってもらい、日替わりで出しているという。今回、いただいたなかには「しんとり菜」という細長い白菜といった外見の江戸野菜が入っていた。店によると、旬の珍しい野菜やキノコも入れることで、カウンターで調理するシェフやお客さん同士で食材についての話が盛り上がるように、というはからいがあるそうだ。

 野菜は生でも食べられるもののため、シャキシャキした感じや肉厚感、そして本来の風味を損なわないようギリギリの火加減にしてある。肉だけではなく、素材すべての美味しさを引き出すよう考えて調理するというのが、この店の魅力だろう。

常陸牛も入って、ひと皿が完成
歯ざわりよく焼き上げられた野菜
添えられた土佐醤油、わさび、海水塩が食材の新たな味を引き出してくれる
噛むと常陸牛の甘みを持つ肉汁がひろがる焼き加減だ

 この「青山 牛彩」は、ほかにもアワビやフォワグラなど海の幸や山の幸を鉄板で焼いて提供している。LUXAのチケットを使って提供されるコースメニュー全品は下記のとおり。

  • 三崎漁港産 鮮魚のカルパッチョ
  • フォアグラのソテー
  • 活け鮑のソテー
  • 旬の焼き野菜盛合せ
  • 常陸牛サーロインステーキ(120g)またはテンダーロインステーキ(100g)
  • ガーリックライス・味噌汁・香の物
  • デザート盛合せ
  • コーヒーまたは紅茶

 普通では9380円での提供は難しい豪華な内容だ。このような高級店でのサービスがリーズナブルに提供されるのがLUXAならでは。ワンランク上のサービスを手軽に楽しみたいという使い方はもちろん、大人ならいつか行ってみたい店の雰囲気・サービスをあらかじめ把握するために利用する、というリサーチ的な意味での使い方もよいだろう。

カジュアルながら上質のイタリアン。「LA BUONA VITA」

「LA BUONA VITA」

 続いて訪れたのが、小田急線南新宿駅すぐのイタリアン「LA BUONA VITA」(東京都渋谷区代々木)。代々木駅につながる通りに面しており、イタリアンレッドと木材を基調にしたカジュアルな雰囲気の店構えは気軽に入ることができそうだ。また、店内はオープンキッチンになっており、シェフが調理してすぐに料理を出す様子が分かるのが楽しい。

南新宿駅から歩いて3分。赤いしゃれた外装が目印の「LA BUONA VITA」
調理の雰囲気を感じられるオープンキッチン
心地よい雰囲気を感じさせるテーブル席

 この店の特徴は、日本の旬の食材を活用した本格イタリアンであること。石井資万オーナーシェフは料理について「その時のいいものを素材の味を活かして出す」と話している。

 LUXAのサービス対象になるコースは、同店の前菜が1皿で楽しめる8点の料理が盛られたアンティパストからスタート。築地で仕入れた白身魚のカルパッチョ、イタリア産生ハム、野菜スープなど海の幸、山の幸がバラエティ豊かに盛り付けられており、見た目から楽しくなってくる。

「LA BUONA VITA」のアンティパストの盛り合わせとフォカッチャ

豪華ながらいくらでも食べられそうな優しいイタリアン

 パスタは「北海道根室直送ウニのスパゲッティー」かプラス500円でシェフスペシャリテの「ウニとズワイ蟹いくらをのせたイカスミを練り込んだタリオリーニ」のどちらかを選べるが、今回は「北海道根室直送ウニのスパゲッティー」を選択。ウニというと強い海の臭みをイメージしがちだが、この店のパスタのにはそういった匂いがない。さわやかな後味のうま味が感じられ、濃厚でありがらしつこくなく、サラッと食べることができてしまう。

臭みのないウニと生クリームの相性が抜群なパスタ

 メインは「群馬県優味豚の網焼きステーキ」。網焼きにした優実豚は豚独特の匂いやくどさ、脂っぽさが少なく柔らかい。また、焼き具合も火を通しすぎず、噛むほどに豊かな味わいを含んだ肉汁があふれ出る。豚肉本来の味わいを楽しんでいるうちになくなりそうな一品だ。そして、最後はドルチェ。コースでは日替わりで2点盛り合わせとなり、この日はティラミスとミントのジェラートを味わった。

「群馬県優味豚の網焼きステーキ」は肉のボリュームがありながらもペロッと食べられる品
2点盛り合わせなのがちょっと豪華な気分になるドルチェ
「今まで来たことない人にも1回来てもらいたい」と石井資万オーナーシェフ

 イタリアンというとオリーブオイルやクリーム、トマトの味が強く、すぐ胃にもたれそうという印象があるが、今回のコース料理にはどれも食べるのをためらう重さがない。女性はもちろん、脂っこいものが苦手で食が細くなりがちなミドルエイジ以降でもイタリアンの楽しさを堪能できるだろう。

 改めて、LUXAのチケットを使った場合のメニューを紹介しておこう。

  • 前菜盛り合わせ
  • 北海道根室直送ウニのスパゲッティー(+500円で ウニとズワイ蟹いくらをのせたイカスミを練り込んだタリオリーニ)
  • 群馬県優味豚の網焼きステーキ
  • 自家製フォカッチャ
  • 本日のデザート2種盛り合わせ
  • カフェ

 LUXAでは独自のコースメニューのチケットも用意していて、この「LA BUONA VITA」のコースは会員限定のもので3000円だ。

 繁華街からほど遠い立地や有名でない街や場所だと、素敵な店でもなかなか行きにくいもの。そんな時にもLUXAで紹介されると普段行かない場所の店でも「おトクだし行ってみようかな」というモチベーションに繋がるように思う。意外な店とユーザーを繋げてくれるというツール的な役割も、このサービスに期待できる点の1つではなかろうか。

素敵な店を探す目的で活用できるサイト

 さて、実際にLUXAの対象店に行ってグルメのサービスを体験してみたが、感じたのは極上の料理を比較的手ごろな価格で、お試しで利用できるありがたさだ。大人なら、よい店の1つや2つは知っておきたいと思うだろう。サイトで扱っているのは高級店や上質の店・施設ばかり。行きたい場所の開拓にLUXAは活用できそうだ。

 また、2010年にサービスを開始したLUXAは現在、5周年ということでキャンペーンを開催している。キャンペーンでは、6つのジャンルから1つ選ぶことで合計240名に当たる豪華なプレゼントを行なっている。この6つの応募ジャンルのうちの「おまかせ」のなかには、石垣島ステイプランのペアチケットや沖縄のコンドミニアム宿泊プランといった旅行のプレゼントも用意されており、旅行ファンには見逃せない。

キャンペーンでは、会員は6つのジャンルのプレゼントを選択して応募可能に

 ほかにも、送料分のポイントや最大10万円分のポイントプレゼント、大幅割引されたキャンペーン独自の商品やサービスも用意。割引サービスの中にはザ・リッツ・カールトンのボディ&フェイシャルケアの5回券も。

 旅行や宿泊施設のプレゼントやサービスも盛り込まれているこのキャンペーン。期間は10月30日までとあとわずかだ。LUXAのサービスが気になる人は、この機会に会員になって応募するとさらにおトクだろう。

プレゼントやポイントサービスを行なっているキャンペーンは残り時間あとわずか

 今回はレストラン探訪だったが、注目なのが先にも書いたように旅行関連のサービスのチケットを購入できる点。快適なプランが数多く用意されており、旅行先の選択肢選びにおいて大いに役立ちそうだ。さまざまな旅のきっかけを得られる場としても、LUXAを活用してみてはいかがだろうか。

丸子かおり