ハワイ現地発

【ハワイ現地発】再オープンしたワイキキのDFS。どう変わった?

夏のハワイは、太陽光の強さで最強の「青」を見ることができる

 公立校は夏休みが終わりに近づいているハワイ。一方、日本はいよいよ学校が夏休みに突入した。初日の7月21日は日本からハワイへの渡航者数が約3200人で、前日の20日より一気に1000人近く増えたことになる。確かにワイキキでは子供連れの日本人家族をよく見かけるようになった。

ホテル前のビーチも夏休みらしく混雑している

 7月15日、ワイキキ中心部の一つのシンボルであったDFSがリニューアルオープンした。パンデミックによりクローズしたのが2020年3月。その後、このタワーを大手投資会社が買収し、開発が行なわれることになったが、はたしてDFSが再オープンするのか? はたまたホテルになる? バケーションレンタルになる?などという噂が飛び交った。

 再オープンが決定したあとは、じゃあいつ? 春? 夏?などとささやかれ、ついに再開した。

再オープンしたワイキキのDFSのカラカウア通り側の入り口

 実は、現在は1階のみのソフトオープンで、グランドオープンは9月中旬になるという。とはいえ、内装はリノベーションされている様子。中に入ってみよう。

内装は、プルメリアとハイビスカスをモチーフにした白い花が一面に散りばめられていた
この花々、立体的で結構大きいのでかなりインパクトが……!

 インスタ映えするスポットと思われるコーナーも設けられていた。以前はすっきりスタイリッシュなイメージだった店内だったが、全体的に違ったテイストになっている。

映えスポットと思われる壁のデザイン
ここも絵になる? ALOHAと書かれた木

 免税店ということだが、免税になるのは酒とタバコのみだそう。パスポートと飛行機のチケット(国際線)を見せる必要がある。

免税対象となるアルコール売り場は中央奥にある

 商品のラインアップを見ていると、このDFSでしか買うことができないクッキーやコーヒー、コーヒーマグ、バッグなどが揃っている。

コーヒー豆は一袋$17。大人気だというクッキーは$12。いずれも3つ買うと4つ目が無料になる
オフィスで使いたくなるドリンクマグ。$30はリーズナブルではないが……

 ほかにも歩いて回ると、ハワイのDFSだけの限定品がちらほらと出てくる。目移りするが、同じ商品が至る所に置いてあるので見逃すことはなさそうだ。「3つ購入で4つ目は無料」の商品が多いので、やはりまとめ買いがお得。

限定のポーチやバッグ。しっかりした縫製だった。
アメリカらしいカラフルなお菓子。1つ$12

 なぜかサーフボードが目につくなぁと思ったところ、これらはサステナビリティの取り組みの一環なのだそう。子供たちと海とのつながり、海の安全性や保護を教育する地元のNPO団体とDFSが協力し、中古などのサーフボード70本以上を装飾として活用し、アップサイクルしているという。塗装の塗料も環境にやさしいものを使っているのだとか。

ディスプレイ期間を終えたサーフボードはNPOに寄贈されるという
カラカウア通り側の出入り口のディスプレイ

 店内は、以前よりもハワイらしさを全面に出しているので、歩いて回ったり、写真を撮ったりするだけでも楽しいかもしれない。

ハワイを描いた絵もところどころに置かれている
「E KOMO MAI」はウェルカムの意味を持つハワイ語

 カラカウア通りから入って、奥に進むと、ハワイならではのお菓子を取り揃えたスペースや、子供服のショップもある。

ちょっと高級だがここで買えるKOHOのチョコレートは上質で特別な人へのギフトにお勧め
キッズショップには洋服やぬいぐるみ、ビーチタオルなどが揃っている

 新たに美味しいカフェが入ったことが、近くで働く人たちにも「(ワイキキにはカフェが少ないから)気軽にお茶できる場所が増えた!」と喜ばれている。カイムキにある、知る人ぞ知るコーヒーショップ「Bean About Town」は、オリジナリティーあふれるコーヒーを数多く取り揃えた実力派のショップ。

淹れたてのコーヒーやペイストリーを楽しめる
カフェの横にくつろげるスペースが設けられている

 コナコーヒーはもちろん、マウイ産のコーヒー豆のほか、ハワイらしいフレーバー付きの豆や、他国からのイチ押しコーヒーなども並ぶ。パッケージもこだわったデザインなのでお土産にもお勧め。

筒状で紙製のパッケージにコーヒー豆が入っている

 DFSの歴史は意外に長く、1960年に香港に第1号店をオープンし、ハワイのここホノルルには1968年に登場した。エアコンが効いた涼しい店内で、清潔なトイレもあり(以前と同じ場所にある)、快適な空間で、世界一流ブランドを見て回るのも、やはりハワイ旅の1シーンとしてあってもいいかもしれない。営業時間は11時から22時まで。夕食のあとにふらりと散歩で立ち寄るのもいいだろう。

大澤陽子

ハワイで発行している生活情報誌「ライトハウスハワイ」編集長。日本ではラジオアナウンサー、ライターとエディターとして活動。2012年にハワイへ移住。新聞やハワイのガイド本などの編集に携わる。ハワイのビーチとビールをこよなく愛している。