旅レポ

グレートバリアリーフの楽しみ方を大紹介! 空から&海のなか、ハードコーラルの研究ラボと多角的に見てみない?

グレートバリアリーフのブリッグス・リーフの壮大さにうっとり

 ケアンズ旅の最大の見どころといえば、やっぱり世界遺産。熱帯雨林とグレートバリアリーフ、2つの世界遺産が交わる世界でもまれな場所。今回は、一度は行ってみたい! いや二度三度、何度でも訪れたい海側のグレートバリアリーフを中心にご紹介します。

リーフ全体が目の前に迫る体験は唯一無二! 絶対ヘリは乗っておくべき!

 2300kmにも渡る広大なリーフでは、青く美しい海と空、カラフルな魚たち。さまざまな形のサンゴ礁にウミガメ、1600種以上の魚たちが暮らしています。そんな素敵なエリアを訪れる方法は2種類。船で行くか、空から行くか。

ヘリだと25分ほどでグレートバリアリーフにさっと到着できます

 ならば「両方体験するしかない!」と「NAUTILUS AVIATION」で「Reef Magic(Fly/Cruise)」(659AUD)をチョイス。こちら、ムーア・リーフに位置するポンツーン(人工の浮島)でのマリンアクティビティや必要機材、環境管理料金(EMC)にランチ代、さらにヘリ&船での送迎全部込みのパッケージです。

まずは「NAUTILUS AVIATION」で受付
安全ビデオを見たあとにスタッフによるライフジャケットの説明を受けます
すぐ横のジェラートショップ「Mooz Gelato&Juice Bar」で、フライト前に腹ごしらえ
シングル(5.8AUD)。ピスタチオとラムレーズンをそれぞれチョイス

 ヘリの到着と同時に乗り込み、早速約25分間のグレートバリアリーフ&空の旅へ出発! と直後に目の前に現われたのは山火事。高温で乾燥した気候ゆえに多く発生し、ニュースでも消防士の奮闘やコアラをはじめとする野生動物たちが助けられる様子を目にした人も多いはず。目の前で実際に山火事を見ると、「自分はどうサポートするべきか?」を考える大きなきっかけになりますよね。

機体は「BELL 407GXI」。真っ赤なボディが青い海と空に映えます
飛び立った直後に山火事に遭遇

 煙をこえ、沖合い30kmあたりからグレートバリアリーフが始まります。まずは白い砂浜が美しいブリッグス・リーフ上空を旋回! 続いては「ウミガメがいるよ〜」とのパイロットからの声で、上空からのカメ探しがスタート。大盛り上がりのなか、目的地へと到着しました。

ブリッグス・リーフ上空を旋回! これぞグレートバリアリーフです
「黒い点々がいっぱいあるでしょ!」とパイロット。めっちゃウミガメがいる!
拡大すると、たくさん泳いでいるのが分かるはず
エルフォード・リーフ周辺を遊覧し、目的地ムーア・リーフへ向かいます
ムーア・リーフの端にポンツーンが見えてきました
大きなリーフに隣接するベスポジにポンツーン「Remoora」があります

 今回訪れた「Reef Magic」の「Remoora」は2022年に導入されたばかりの真新しいポンツーン。持続可能な未来のためにソーラーパネルや風力タービンなどを装備し電力供給を行なっています。

「Reef Magic」のポンツーン「Remoora」
約15mのエントリー用プラットフォームがあり初心者にやさしい仕様
開放感あふれるポンツーン内。泳がずぼーっとするだけでもOK
エアコン完備の水中展望室もありますよ

 ポンツーン内にはサンゴ礁の研究のための「GBR BIOLOGY」のラボを併設。海洋生物学者たちが活動を行なっています。そのため船内でもちょっとしたレクチャーが受けられることも。ちなみに帰りの船では、サンゴを食い荒らすオニヒトデの生態学習や実物観察を実施。遊ぶだけでなく知識も増やせるのは子供の知育にとってもいいですよね!

海洋生物学者が日々研究するラボもあります
サンゴの表面の形状にまつわる解説を受けました
ラボの外には、サンゴ植樹用の資材も。表面も有害物質が出ぬよう加工されています
帰りの船内での学習プログラム。オニヒトデ(生きてる!)を見つつ生態を学びました

 ここで、ポンツーンでの代表的なアクティビティをご紹介。ムーア・リーフを目で体で感じることができるシュノーケルやスキューバダイビングをベースに展開。シュノーケリング用具やライクラスーツ、ウェットスーツの貸し出し。ライフジェケットまで丸っと用意されています。

日焼け対策としてライクラスーツで全身を覆うことが推奨されています
着替えはこちらのルームで。なかに荷物台もあります
フィンはスタッフがピッタリなサイズを教えてくれます
マスクとシュノーケルも用意。フィットするのを選んで!
ひと揃えできたら、早速海へGO
シュノーケル可能エリアでは絶対にサンゴに触れないこと!

 今回はシュノーケルとともに「スキューバダイビングの入門レッスン」(事前要約119AUD〜/当日139AUD〜)に参加。潜る前に耳抜きとマスククリアの練習をムーンプールで行ない、鎖をつたってゆっくり沈み水圧に慣れていきます。

出発前にハンドサインなどを学びます
ボンベまわりの各種仕様などもしっかり頭に入れていきます
ペーパーテストを終えたら潜る準備へ
ボンベは想像以上にずっしり、ペンギン歩きになる一行

 海中では、インストラクターが常に手を掴み行動してくれ、見どころを指差しとハンドサインで意思疎通。最大12mもの深さがありますが、基本4〜5mエリアで活動します。シュノーケル時とは異なる視点で密集するサンゴや魚たちを観察できるのは、唯一無二の体験。一度体験すれば、訪れるたびにトライしたくなるはず!

ムーンプールで耳抜き&マスククリアの訓練を行ないます
丁寧かつ優しいインストラクターの導きで無事ダイビングデビュー!
機材の持ち込み不可のためフォトグラファーが撮影してくれますよ
入門ダイビングは常にインストラクターが手を掴んでくれるので安心
魚との距離がとても近い!
ダイビング証明書もプレゼント!

 水から上がる頃にはランチビュッフェが用意され、まさに至れり尽せり。食後はゆったり「グラスボトムボート」でのサンゴ観察もお勧め。サンゴの植樹状態を眺めたり、ハードからソフトまで幅広い種類のサンゴを発見。さらにアボリジナルピープルの漁の仕方などを学べます。

ランチはシーフードに人気のカレーライスまでいろいろ
小休憩後は「グラスボトムボート」で周囲のサンゴ礁について学びます
ボートからもはっきりとサンゴが観察できるんです。すごい!
先ほどラボで見た植樹用の機材が沈んでいるのが分かりますよね
キャベツコーラルの群生はとてもめずらしいんだとか
スタッフがアボリジナルピープルの漁の道具や仕方も教えてくれます
空から、ボートからと両方見ることでエリア周辺の理解が深まりますよね

 グレートバリアリーフを満喫し、港への帰路で眠ってしまうのはもったいない! 先ほど紹介した学習プログラムに、アボリジナルピープルのディジュリドゥ演奏&レクチャーなど「Reef Magic II」での約90分の船旅も大忙しなんです。

港へは高速カタマラン船「Reef Magic II」で帰ります
船内でもアイスクリームは外せません
シャンパンで乾杯もできますよ
ディジュリドゥ演奏&レクチャー。重厚で深い音が船内に響きます
前の方に座ると各種プログラムのスタートに気づけますよ
テーブル席のエリアも用意
下船の際にはスタッフ総出でお見送り! お世話になったインストラクターさんの姿も

もっとグレートバリアリーフのことが知りたい? ならケアンズ水族館の「Coral Biobank Tour」に決まりです

 グレートバリアリーフを訪れる前後にぜひ訪れてほしいのが「ケアンズ水族館」(大人52AUD/子供30AUD)。熱帯雨林の淡水に生息する水辺の生き物から、豊かなサンゴ礁エリアまで、11のゾーンを巡り水生動物たちの姿を観察できる貴重な施設です。

「ケアンズ水族館」は15時30まで。1日ずっといられるコンテンツの充実度です
ケアンズは世界の7種のウミガメのうち6種が住んでいるんです
あったまる爬虫類の姿もじっくり観察できます
やわらかそうなイソギンチャクとお魚がキュート
Inshore Reefを再現したエリアも

 北クイーンズランドの固有種を観察したり、生態系のトークアクティビティ、20mもの海中トンネルにオーストラリアで唯一の10mの高さの巨大水槽。発見と癒しがたっぷり詰まった空間は1日中いられる情報量なんです。

水中トンネル付近でちょうどプログラムを実施していました
上を見上げると! こちらを見てる!
人間と比較するとその大きさが分かるはず
約10mの巨大水槽は、まさに海のなかのよう
ほかの水槽ではお掃除シーンも見学できましたよ
見どころやアクティビティの時間はマップに書いてあるので、チェックも忘れずに

 毎日11時30分から開催される「Coral Biobank Tour」(大人72AUD/子供44AUD)は、ぜひ参加しておきたいアクティビティ。グレートバリアリーフに生息する415種すべてのサンゴを保護するための保全プログラムを解説付きで学ぶことができるんです。

サンゴの生態についてまずはパネルを使って学びます
水族館スタッフによると、今グレートバリアリーフが非常によい状態なんだそう
早速ラボ内へ!
の前にサングラスが渡されます
ハードサンゴコレクションが目の前に! めっちゃ青い!
グラスをかけることで実際の色みが分かるんですよ

 水槽のなかには、小さな破片のサンゴから成長しつつある個体まで、整然と並べられています。6〜12か月ごとに倍に成長するんだそう。なお小魚やウニなども一緒に育てられていて、お掃除要員にプラスして実際の海の環境のような状態をサンゴを慣れさせて植樹時のストレス軽減させる意味もあるんだそう。

ちんまりとしたサンゴたちが並びます
成長した宝石のようなサンゴたち。個性豊かでかわいいですよね

 30分間の解説を受けることで「あ! あのとき見たサンゴと同じだ」なんて、スキューバダイビング中に気づきも。より海と彼らを身近に、そして大切な存在として意識するためにも、プログラムに参加することを強くお勧めします!

よーく見るとウニや小魚もいますよ!
相川真由美

ライフスタイル系雑誌の編集アシスタントを経て、IT系週刊誌・月刊誌で10年以上編集者として刊行にたずさわる。現在は、フリーの編集記者として国内外のテーマパークやエンタメ、ならびに観光、ファッション関連を中心に執筆中。