旅レポ

これぞ映えグランピング! 全棟天然温泉&バレルサウナ付きプレミアム仕様の「グランピングB&V 那須高原」行ってきた

すべて内装が違うテントドームの映えっぷりがスゴイ

那須高原の自然に溶け込む透明のクリアドーム

 栃木県那須町に8月1日、「グランピングB&V 那須高原」(栃木県那須郡那須町高久甲字上ノ台5731-8)がオープンした。大手カラオケチェーン「カラオケ館」を運営するB&Vが展開する新規事業で、全棟にプライベートサウナや天然温泉が完備されたラグジュアリーグランピング施設だ。

 開業直前に行なわれたメディア内覧会ではバレルサウナを体験できた。東京からクルマで約2時間半、那須岳のふもとに出現した“映えグランピング”の全貌をたっぷりの写真でご覧いただこう。

那須ICからは約7分と好アクセス
駐車場の目の前が管理棟。チェックイン/アウトはここで

宿泊棟は全5種で12棟

約1万m2の敷地内に全12棟が点在している

 宿泊するグランピングドームは、クリアドーム、スタンダードドーム、デラックスドーム、ツインドーム、レインドロップの5種類、全12棟だ。ドームの広さによって定員が決まっていて、例えばスタンダードドームやレインドロップは2~6名、ツインドームは2~8名といった感じ。予約の際は、宿泊プラン(食事ありなしなど)を選んで、ドームタイプをチョイスする。内装の雰囲気が全棟違うので何度来ても飽きがこないようになっている。

写真だと分かりづらいが、ドームの直径が7mだったり8mだったりと大きさが違う
こちらはクリアドーム
愛犬同伴OKのレインドロップ
2つのドームテントが連結したツインドーム

バレルサウナと水風呂が全棟に

バレルサウナをプチ体験! 猛暑だったので水風呂が気持ちいい

 グランピングB&V 那須高原には、全棟にバレルサウナが完備されている。好きな時間に好きなだけプライベートサウナに入ることができるのだ。ガス式サウナストーブなので高温になるのが特徴とのことで、温度計を見ると100℃近くに。温度にこだわるサウナーの皆さんも満足できるのではないだろうか。なお、サウナ・水風呂を使用する際は水着の着用が厳守となっている。

バレルサウナとは樽型の形状をしたサウナルームのこと
サウナの定員は4名。ゆったり座ることができる
円形の天井は熱が効果的に循環するのだとか
セルフロウリュが楽しめる
アロマロウリュも可能。アロマは数種類用意されている(有料、500円/個)
この日はユーカリを使ってみた
全棟に同じものがある水風呂。大人なら1人サイズ
外気浴チェアもある

共通の専用設備は至れり尽くせりの充実度

こちらは食事スペース

 各棟ドームテントの横に木の家があって、そこが食事スペース、バスルーム・トイレとなっている。エアコン完備の全天候型なので夏でも冬でも快適だろう。テーブルに椅子、冷蔵庫、BBQグリルなど、置いてあるものはすべて全棟同じ。虫除けスプレーや延長コード、外出用傘や花火用バケツ、化粧水・乳液まであって至れり尽くせりだ。

食事はこのスペースで。窓から見える緑に癒やされる
冷蔵庫に炊飯器、電子レンジに電気ケトル、ホットサンドメーカーなど
もちろんガスBBQグリルも
ウォーターサーバー
醤油やお肉のたれ、オリーブ油など
カトラリーや食器、グラス類なども充実
BBQグリルで使えるスキレットや鍋
コーヒー豆も。淹れたてのドリップコーヒーが飲めるのはうれしい
洗面所。写真にはないがバスタオルやフェイスタオルをはじめシャンプーやボディソープ、化粧水なども
もちろんトイレも各棟にある

 先ほど紹介したバレルサウナに続いて、全棟に天然温泉が付いているのもグランピングB&V 那須高原の大きなウリだ。「大鷹(おおたか)の湯」という天然温泉で、専用タンクローリーで運んできているのだという。泉質は美肌の湯と言われる肌にやさしい弱アルカリ性。サウナも温泉も両方楽しめるなんて贅沢だ。

備品はどの棟も同じものが揃っているが、湯船だけが部屋によって違うのがユニーク。ちなみにクリアドームの湯船は透明らしい
焚き火台も各棟に。薪は1束無料で用意されていて追加購入も可能だ

映えドームテントのなかはこんな感じ。どれも違う内装で何度行っても楽しめる

涼し気なブルーの内装は夏の時期にぴったり

 続いて“寝る場所”のドームテント内をご紹介しよう。同施設で一番印象的だったのは、このドーム内の“映える”内装だ。同じものは1つとしてなく、12棟どれもスタイリッシュで個性的。ベッド、ローテーブル、クッション、ラグ、照明など見事にトータルコーディネイトされているので「こんな部屋に住みたいっ!」と思ってしまう。これなら雨天で外で遊べなくてもドーム内で楽しい時間を過ごせるに違いない。

予約時にドームタイプは選べるが、どの部屋かまでは選べない。行ってからのお楽しみだ
カラフルなドーム内でぜひ“映えグランピング写真”を!

 定員6名、1棟のみのクリアドームは、昼間はさすがにピカーンと日が差し込んでまぶしいが、もちろんほかのドーム同様にエアコン完備だし、360度カーテンを閉めることができるので心配はいらない。透明ドームを初めて見たが、まわりの自然に溶け込んだようなユニークな非日常空間だった。仲よしグループやファミリーで泊まれば、思い出に残る特別体験が待っているはず!

もちろんほかのドーム同様にエアコン完備だ
カーテンはリモコン操作で開閉する
外から見たクリアドーム。みんなで泊まれば怖くない!?
ロマンチックな夜のクリアドーム

 ドーム内は全棟にプロジェクターを完備しているのもうれしいポイントだ。Wi-Fiもあるので動画配信サービスを見たり、昼間撮った写真を映したりとイマドキのグランピング体験ができる。ワーケーションにも使えるだろう。

プロジェクターは雨が降って外で遊べないときの強い味方。Wi-Fiも完備している
延長コードやスマホ充電器
外履き用スリッパも

愛犬同伴のプレミアムグランピング

 愛犬と過ごせる専用ドックラン付きのドームも2棟ある。敷地内の一番奥に位置していて、間口が広いレインドロップと呼ばれるドームがそれだ(IとJ)。この2棟にはドームテント内にケージやエサ入れなど犬用アメニティが置いてある。なお利用の際は狂犬病の予防接種証明を持参のこと。

愛犬がのびのび走り回ることができる専用ドッグラン付き
ケージやエサ・水入れ、トイレシートなど愛犬用アメニティも充実

栃木のブランド食材を盛り込んだグランピングBBQ

こちらはプレミアムBBQ

 夕食は「プレミアムBBQ」と「スタンダードBBQ」の2種類がある。牛肉は地元の敷島高原和牛で、サーロイン、肩ロースなど。プレミアムBBQには鴨ロースも付く。一番美味しい状態で食べてほしいとのことで「牛肉の焼き方」説明書が用意されている。

 この日はサーロイン、肩ロース、ももの試食をさせてもらったが、どれもやわらかくて超絶品。11~2月は地元産の和牛を使った「すき焼きプラン」も限定登場予定とのこと。朝食は予約時に和食・洋食どちらかチョイスする。

ホタテのアヒージョ
栃木県産プレミアムヤシオマスのブイヤベース
一口モッツァレラのカプレーゼ
いちごとブルーベリーのスキレッドスモア

 食事なしの素泊まりプランも用意していて、好きな食材を持ち込んで料理が可能だ。ただし自前の火器の持ち込みはNG。ぜひとも敷島高原和牛を味わってもらいたいが、素泊まりプランの選択肢があるというのは大きなポイントだと感じた。またその際に部屋に備え付けのガスBBQグリルを無料で使えるのも良心的だ。

セルフBARやキャンプファイヤーなどの共有スペース

20種類以上のドリンクが飲み放題となるBARテント

 最後に共有スペースを紹介しよう。まずは、ひときわ目立つ透明なドームの「BARテント」から。ここは18時~22時にオープンする全20種類以上のドリンクが飲み放題のセルフBARだ。宿泊者なら誰でも利用ができ、なんと無料!(オールインクルーシブ)

 カールスバーグの生ビール、ワイン、焼酎、ジントニック、ソフトドリンクなどがあり、素泊まりプランの人も利用可能だ。

ソファが置かれていておしゃれな内装
アルコール、ノンアルコール、ソフトドリンクといろいろ
利用時間は夕方以降。こんな雰囲気のなかお酒が楽しめる

 BARテントの近くにはキャンプファイヤーがある。こちらも夕暮れ~22時に開放される。グラスを片手にキャンプファイヤーを囲むのもいいだろう。

キャンプファイヤーは夕暮れ~22時まで
遊具やベンチなどが光る「光の庭」。夜はカラフルに光る映えスポットに
子供が遊べるエアー遊具もある
薪割り体験が可能。斧ではなくトンカチを使用する安全なタイプ

 管理棟がある「B&Vテラス」では、ポップコーン作りや燻製体験、アイスクリーム作り体験(夏期限定)などの食育体験が無料で楽しめるほか、キャンドルやティピーライト、フォトフレーム作りなどのモノづくり体験も可能だ(1100円)。

敷地内の木にカブトムシを発見!
管理棟ではボードゲーム貸出や花火の販売も

 予約は基本的に4か月前から開始される。8月はほぼ満室状態とのことだが、9月以降はまだ空きがあるようだ。那須の自然に囲まれたグランピングB&V 那須高原で、ぜひプレミアムなアウトドア体験をしてみてはいかがだろうか。

深緑を見ながらのバレルサウナ&水風呂は、しばしの癒やされ体験。何度も深呼吸したくなる爽やかな空間だった
ゆきぴゅー

長野生まれの長野育ち。2001年に上京し、デジカメライター兼カメラマンのお弟子さんとして怒涛の日々を送るかたわら、絵日記でポンチ絵を描き始める。独立後はイラストレーターとライターを足して2で割った“イラストライター”として、雑誌やWeb連載のほか、企業広告などのイメージキャラクター制作なども手がける。