旅レポ
セントレアからスカイマークに乗って1泊2日の沖縄旅へ。白い砂浜と美しい海が広がる瀬底島で“やんばるグルメ”に舌鼓
2022年8月19日 06:00
スカイマークとセントレア(中部国際空港)がメディア向けに実施した沖縄・瀬底島ツアーに参加してきた。瀬底島は、本島北部の森林が生い茂る山原(やんばる)エリアにある周囲約8kmの小さな離島で、白い砂浜が広がるビーチが人気のスポットだ。
今回搭乗したスカイマークは、6時05分セントレア発の早朝便や、20時10分那覇発セントレア行きの便などを設定しているため、1泊2日のような短期間でもより長く沖縄に滞在できる。そんな利点を活かして那覇からクルマで約90分の瀬底島まで足をのばし、夏真っ盛りのリゾート旅を満喫してきた。
スカイマークの無料サービスで快適フライト
セントレアから那覇までは約2時間10分。1日3往復で運航しているが、今回は8時30分出発のSKY551便を利用した。ちなみにスカイマークは「いま得」「たす得」2つの割引運賃を用意しており、特に「たす得」の方は搭乗前日まで予約変更可能なので、間際に予定が変わっても柔軟に対応できる。
カウンターでは自動チェックイン機でスムーズに搭乗手続きができ、手荷物は1人20kgまで無料で預かってくれる。予約時に座席に余裕があれば、無料で座席を指定することもできる。
機内は31インチ(約79cm)のシートピッチで、座席は思いのほか広めで快適。約8割の航空機材で各座席の下にコンセントを装備しているので、飛行中にノートPCで作業をしたり、スマホを充電したりすることも可能だ。
上空ではコーヒーとキットカットの無料サービスがあった。機内でのドリンクサービスは一般的だが、お菓子まで提供してもらえるのはうれしい。キットカットはスカイマークのオリジナルパッケージで特別感もあった。コーヒー以外のドリンクやお菓子も100円で販売しているので、気軽に購入して小腹を満たすことができる。
筆者の座席は窓側だったので、沖縄に向かうまで空を眺めることができた。翼の先端(ウイングレット)には赤いハートのマークが付いていて、目を楽しませてくれる。今回は往復ともにハートマークが付いた機材だったが、ほかにひまわりや音符マークが付いた機材もあるのだとか。スカイマークに搭乗した際には、ぜひ翼のマークにも注目していただきたい。
空港から瀬底島まで瀬底大橋を渡ってアクセス
那覇空港には10時50分に到着し、そこから瀬底島まではクルマで約90分のドライブ。距離にして90kmほど離れているが、沖縄自動車道を利用することで快適に行き来できる。「美ら海水族館」などの観光スポットがある本部半島から瀬底島まで全長762mの瀬底大橋が架かっているので、島とはいえアクセスは便利だ。
周囲約8kmの小さな島ながら、大型ホテルの「ヒルトン沖縄瀬底リゾート」が2020年に開業したこともあり、県内有数の観光スポットとして注目が集まっている。2022年4月には島を一周する道路が開通したことで、島内のアクセスもよくなった。
クルマのほかにも路線バスに乗って空港から瀬底大橋近くの本部港まで行くことができるが、そこからのアクセス手段はタクシーあるいは徒歩になってしまう。そのため島内での移動のことも考えるとレンタカーを利用するのがベター。
途中で立ち寄ったランチスポットで舌鼓
瀬底島に向かう途中で「鶏そば屋いしぐふー」(沖縄県浦添市港川2-13-6)に立ち寄って、少し早めのランチを食べた。空港からここまでクルマで20分ほど。古い外国人住宅を利用した店内は、レトロなカフェを思わせる。沖縄のローカルテレビ局が2011年に開催した「第1回あなたが選ぶ沖縄そば王決定戦」で優勝したお店で、看板には「初代沖縄そば王」という文字が輝く。
ここは沖縄で唯一「やんばる地鶏」を使った沖縄そばが食べられるお店で、じっくり時間をかけて煮込んだ地鶏のスープと職人が丁寧に仕上げたやや太めの自家製麺が特徴。
筆者は1番人気の「特選鶏そば」(900円)と皮から手作りする「焼餃子」(4個270円)をいただいた。特選鶏そばには炙りのもも肉と塩コショウで仕上げたむね肉のチャーシューが入り、2種類を食べ比べできる。どちらも美味しかったが筆者は炙りのもも肉の方が好み。コシのある麺とスッキリした味わいのスープの相性も絶妙だった。焼餃子は、皮のもちもち食感となかから染み出る肉汁が味わい深く満足できた。
食後には「手作りジンジャエール」(270円)をオーダー。甘過ぎず、生姜がよく利いたジンジャエールは、渇いた喉にたまらなく美味しかった。
瀬底島の美しい海とビーチを満喫
ランチのあとは沖縄自動車道を軽快にドライブ。本部半島と瀬底島をつなぐ瀬底大橋を渡って、最初の観光スポット「アンチ浜」(沖縄県国頭郡本部町瀬底)に到着した。駐車場(1台1回500円)からビーチが見えたとき、白砂とエメラルドグリーンの海のあまりの美しさに息をのんだ。
瀬底大橋のたもとにあるアンチ浜は、地元の人も泳ぎに来るビーチ。腰くらいの深さの遠浅の海だが、サンゴが生息しているので魚をたくさん見られる。ちょうど橋の下が日影になるので、海を眺めながらのんびり過ごすことができた。
橋の下は流れが速く、急に深くなるので遊泳禁止。泳ぐ場合は海に向かって左側のビーチを利用する。近所の白浜食堂では、シュノーケルやフィン、水中めがねなどをレンタル。シャワー付きの更衣室もあり、大人300円で利用できる。
そのほかマリンアクティビティを体験できるショップもあり、バナナボートやジェットスキー、サップなどを楽しむことができる。パラソルのレンタルサービスも行なっている。
写真映えするオシャレなカフェで夕涼み
ビーチを堪能したあとは、アンチ浜からほど近い「Trip cafe okinawa 瀬底島店」(沖縄県国頭郡本部町瀬底2639-1)へ。沖縄産のフルーツや野菜を使ったパンケーキが味わえる人気店で、すっきりとシンプルな造りの店内は天井が高く開放的。併設のテラスからは瀬底大橋を一望できる。オシャレな雰囲気を醸しているが、おじさん1人でも気軽に立ち寄ってほしいと、あえておじさんのキャラクターを採用しているところがおもしろい。
筆者は1番人気の「沖縄産の紅芋パンケーキ」(2枚、1250円)と「レモンマンゴーのスカッシュ」(530円)をオーダー。沖縄産の紅芋パンケーキはふわふわのパンケーキとほどよい甘さの紅芋クリームが美味しかった。パンケーキは2枚だが、100円アップで3枚にもできる。レモンマンゴーはスカッシュのほか、ベースをさんぴん茶に変更することも可能だ。
瀬底島のディナーはビアガーデンでハーブBBQ
ディナーは知る人ぞ知る「星降る森のビアガーデン」(沖縄県国頭郡本部町瀬底59)でいただくことに。ここは昼は沖縄そば専門店の「かどや製麺所」、夜はハーブBBQや火鍋のコースを提供する「星降る森のビアガーデン」に変わるというユニークなお店。シンガポールや中国で約15年間、沖縄料理店を経営してきたシェフが家業の沖縄そば専門店を引き継ぐとともに、お客からの要望で提供していた夜の料理をこの6月から本格始動したという。
メニューはやんばるで捕れた魚や肉、野菜をふんだんに使ったおまかせコースを提供。予算は1人2500円~1万円で、その予算に応じてシェフがその日の最もよい食材を仕入れ、ベストな調理法で作ってくれる。やんばる料理を存分に楽しみたいなら6500円や8500円のコースがおすすめとのこと(要事前予約)。筆者が訪れたときは8500円のハーブBBQのコースで、前菜としてカツオのタタキ、アグー生ハムと沖縄産マンゴーの取り合わせ、ビシソワーズ、若鶏のレバーパテなどを出してもらった。
メロンの生ハムのせは食べたことがあるが、マンゴーの生ハムのせは初めて。生ハムの塩味で甘味がぐっと引き立たされたマンゴーが、口のなかでほんのりとろける一品に仕上がっている。なかでも筆者は地元の芋で作られたビシソワーズがお気に入り。北海道産のねっとりしたジャガイモとは異なりさっぱりとした舌ざわりで、カクテルのソルティードッグのように器のフチに付けてある岩塩が絶妙に効いて美味しかった。
メインディッシュのハーブBBQは、アグー豚、地鶏、本部和牛の上カルビ、ゴールドバレルパイン、玉ねぎ、かぼちゃ、ヘチマ、ゴーヤ、ししとうなどの食材がラインアップ。南国を感じさせる色とりどりの葉やハーブで盛り付けられて目にも楽しい。アグー豚は香り付けに使われる食用植物のパンダンリーフの上で焼いてくれたので、食べたときにほんのりハーブの香りがした。
大人数の場合には、鶏を丸ごと使ったカオマンガイなどを大皿料理で提供することもあるそう。BBQを食べた時点で十分お腹は満足していたのだが、あまりの美味しさにカオマンガイをおかわりしてしまった。
ラストはデザートのジーマミードーフのタピオカ。このころにはすっかり日が暮れて月が出ていた。オープンエアの店内なので、刻々と変わりゆく夕暮れを楽しむことができるのも魅力だ。
オリオンの生ビール(500円)を飲みながら、コース料理を思う存分満喫。居心地のよい空間で楽しく語らいながら、瀬底島1日目の夜がふけていった。次回は、2日目の模様をお伝えする。