旅レポ

ジェットスターが提案する、高知県の「フライ&アクティビティ」を仁淀川で体験してきた

ジェットスターが提案する高知県の「フライ&アクティビティ」を体験してきた

 ジェットスター・ジャパンが2018年12月19日より、成田~高知線と関空~高知線を就航したのは本誌でも既報のとおりだが(関連記事「ジェットスター、LCC初の高知就航。成田と関空から。『需要があれば高松、松山のように増便も』と藤岡常務」)、就航にあたり高知県とジェットスター・ジャパンは、“仁淀ブルー”に代表されるような秘境や、冬ならではの満点の星空など、高知の大自然の魅力を活かしたアウトドア体験「フライ&アクティビティ」の企画開発を進めている。

 このフライ&アクティビティはジェットスターが提案している、日常から離れた憧れの場所で「好き」を追求するライフスタイルだ。今回は初便に乗って事前に体験できる2日間のプレスツアーに参加できたので、その模様を2回に分けてお届けしよう。

ジェットスターの就航により高知県も身近な場所に

 成田から高知県の高知空港(高知龍馬空港)まではGK423便に搭乗して向かうことになる。当日は出発セレモニーや放水車によるウォーターキャノンが実施されるなど、祝福ムードのなか、高知県に向けて飛び立った。同社を利用する際には予約から搭乗までスマホで完結できる「ジェットスターアプリ」をインストールしておくと便利だ。手荷物を預ける必要がない場合は、オンラインチェックインしたあとに直接保安検査場に進めるので時間の短縮にもなる。

初便ということもあり、搭乗口の前ではセレモニーが開かれた
12月19日に就航したGK423便。成田から高知まで約2時間のフライト
使用機材はエアバス A320型機
ジェットスターアプリをスマホに入れておくと便利
初便はほぼ満席。座席ポケットが上部にあるので足元は楽だ

 成田から高知までは約2時間。おおまかな航路は、東京湾を横切って富士山の南側を通過、浜松上空から紀伊半島を東側から南側に抜け、室戸岬上空から高知空港に向けてアプローチする。今回の初便を操縦していた機長は高知県出身であり、地元と首都圏を結ぶ航路を任されたことを誇りに思う旨を機内アナウンスしていた。東京から高知までは直線距離で約600km。新幹線と特急を使った陸路の場合は移動におおよそ6時間ほどかかり、片道で約2万円ほど用意する必要がある。移動時間の差はもちろんのこと、同社の飛行機を使えば片道4990円から(エコノミークラス「Starter」運賃)で移動できるのはとにかくお得だ。

 また、関西方面から行く場合も同社の飛行機を使えば約1時間で移動できる。片道運賃はエコノミークラス「Starter」で3990円から。なお、これらの運賃には別途支払手数料、空港使用料、受託手荷物料などが必要になる(諸条件が適用される)。

この日の初便を操縦していた機長は高知県出身。笑顔で乗客を見送っていた
高知空港に到着したGK423便
到着口では地元のお菓子と一緒にパンフレットが配られた
ジェットスターの成田~高知線(2019年1月1日~2019年3月30日)

GK423便:成田(12時35分)発~高知(14時30分)着、毎日運航
GK426便:高知(15時05分)発~成田(16時25分)着、毎日運航

ジェットスターの関空~高知線(2019年1月1日~2019年3月30日)

GK473便:関空(12時00分)発~高知(13時05分)着、毎日運航
GK472便:高知(13時40分)発~関空(14時30分)着、毎日運航

2018年4月にオープンしたばかりのキャンプ場

 この日のGK423便は到着予定時刻より5分ほど早く、14時25分に高知空港に到着。そこから今回の目的地である仁淀川の中流にあるキャンプ場「スノーピーク おち仁淀川キャンプフィールド」へ向かった。

 仁淀川は高知県の中央を西から東に流れる河川であり、その特徴的な青色に輝く美しい水面は“仁淀ブルー”と言われている。その美しい川沿いに2018年4月にオープンしたのがこちらの施設。高知空港からはクルマで約1時間ほどの距離なのでアクセスも良好だ。

スノーピーク おち仁淀川キャンプフィールドは、アウトドア用品を製造・販売するスノーピークが運営するキャンプ場
スノーピーク おち仁淀川キャンプフィールド

所在地:高知県高岡郡越知町片岡4番地
TEL:0889-27-2622
営業時間(ストア):9時~18時(水曜定休)
Webサイト:スノーピーク おち仁淀川キャンプフィールド

 フィールドにはオート区画サイトが22か所、オートフリーサイトが8か所用意されている。どちらも料金は4320円からとなっている。そのほかシャワーやトイレも完備されており、フィールド内の炊事場ですべて温水が使えるのも、この時期にはうれしい。管理棟は同社の直営ショップにもなっており、アウトドア用品やアパレル商品も販売されている。もちろん、レンタルサービスも充実しているので、荷物少な目で気軽に訪れることもできる。

川沿いの広いエリアにキャンプ区画が30カ所用意されている
ちょっと贅沢なキャンプ、グランピングも楽しめる

 そして、キャンプ初心者にオススメなのがこちらの「住箱-JYUBAKO-」。世界的な建築家である隈研吾氏とスノーピークのコラボレーションで創りだしたトレーラーハウスで、気軽にアウトドアライフを楽しめる環境になっている。木材をふんだんに使ったトレーラーハウスだが、部屋の中はそこそこ広く、エアコンも装備しているので季節を問わず快適な空間になっている。目の前には仁淀川を見下ろせるウッドデッキが備えられており、最高の景色を楽しむこともできる。こちらは2名宿泊可能で、1万7280円からとなっている。

木材の質感たっぷりなトレーラーハウス「住箱-JYUBAKO-」。ウッドデッキ沿いに10棟がズラリと並ぶ
広さは11m2ほどで、2人ならそれほど狭く感じない。セミダブルベッドが用意されているので寝心地もよさそうだ
トイレはさすがに用意されていないが、顔を洗ったり、お湯を沸かしたりする程度は可能。ちなみに、部屋の中はニオイがつかないように調理や飲食は禁止(サンドイッチやおにぎり、コーヒーをいれる程度はOK)
チェアに腰掛ければ自然に囲まれた贅沢な時間を楽しめる
ウッドデッキからは美しい仁淀川や山並みを堪能できる。当日は雨混じりの空模様だったのがちょっと残念。また、住箱の裏手は桜並木なので、春は一味違う風景を楽しむことができる

2月23日、24日は仁淀川沿いで撮影会を開催

 キャンプ場は小高い場所にあるので、仁淀川までは少し下ることになる。とは言っても、しっかりと舗装された道があるので、斜面をドキドキしながら降りるわけではないのでそこは安心してもらいたい。

 降り立った河原は広く、目の前には“日本一の清流”とも言われる仁淀川が目に飛び込んでくるが、本当にキレイで澄んでいるのにはビックリ! 川というと普段から目にしているのは多摩川(それも下流)な筆者にとってはこの景色はまさに奇跡。しばらく見とれていました。

 こちらでは2月23日と24日に、写真家の本間寛氏によるアウトドア撮影会も予定されている。昼の部は先着15組、夜の部は先着10組、2日間で合計50組限定となっており、本間氏が仁淀ブルーを背景とした美しい写真や星空のなかで過ごす幻想的な写真を撮影してくれるので、興味がある方はジェットスター・ジャパンのWebサイトにアクセスしてもらいたい。

この辺りはそれほど急流でもないのに水が澄んでいる仁淀川。もちろん、ゴミなども浮いておりません
写真家の本間寛氏がイベントでは撮影をしてくれる
仁淀川を背景にポートレートを撮影している例
キャンプならではの焚火を前に語り合っているシーン
「高知 冬のアウトドア PHOTO EVENT in スノーピークおち仁淀川」

開催日:2019年2月23日~24日
開催時間:昼の部11時~15時、夜の部16時30分~19時30分
場所:スノーピーク おち仁淀川キャンプフィールド
参加方法:受付時間内に直接会場へ
参加費:無料
Webサイト:高知 冬のアウトドア PHOTO EVENT in スノーピークおち仁淀川

 また、ジェットスター・ジャパンとON THE TRIPのコラボレーション企画として「仁淀川アウトドア攻略ガイドアプリ」も無料で公開されている。こちらを見れば、仁淀川のアウトドアに関するスポット情報やアクティビティ、地元グルメを知ることができるのでオススメだ。ON THE TRIP代表の成瀬勇輝氏が「地元の人たちの熱量がすごくて、僕らもそれに巻き込まれて、当初予定していたコンテンツ数よりもはるかに多い超大作になっています!」と語るほどの自信作であるこちらのアプリ、仁淀川周辺を観光する予定がある人はもちろんのこと、“仁淀川はなぜ青いのか?”について少しでも興味を持った人もぜひ見ていただきたい。

仁淀川を徹底的に楽しむ「仁淀川アウトドア攻略ガイドアプリ」。Androidはインターネットから試聴する仕様
ON THE TRIP代表の成瀬勇輝氏
同社の住居兼オフィスのマイクロバス。全国を移動しながら制作をしている

Webサイト:仁淀川アウトドア攻略ガイドアプリ

野村シンヤ

IT系出版社で雑誌や書籍編集に携わった後、現在はフリーのライター・エディターとして活動中。PCやスマートフォン、デジタルカメラを中心に雑誌やWeb媒体での執筆や編集を行なっている。気ままにバイク旅をしたいなと思う今日この頃。