旅レポ

ケニア・ルワンダ・ウガンダ 東アフリカビザで3カ国ラクラク旅♪(ケニア編)

オールインクルーシブのキャンプでサファリもマサイ族もラクラク♪

 母なる大地アフリカ。私は、今まで世界一周を目指しこれまでに53カ国を旅してきましたが、アフリカのサバンナには漠然とした大きな憧れがありました。また映画の“ホテル・ルワンダ”を見て必ずこの国に行こうと決めていました。

 ビザの情報を調べていると、ケニア大使館のホームページで東アフリカ観光ビザというケニア・ルワンダ・ウガンダの3カ国に有効なビザがあることを知りました。各国で申請すると下記のような料金がかかりますが、東アフリカ3カ国ビザ(東アフリカ観光ビザ)なら1万1000円で90日間有効。安くなりますし便利! せっかくなので3カ国巡ることにしました♪

ケニア:5500円(観光・短期商用ビザ、90日間、Webサイト
ルワンダ:3800円(シングルエントリー、30日間、Webサイト
ウガンダ:6500円(短期シングルエントリービザ、3カ月間、Webサイト
東アフリカ3カ国ビザ:1万1000円(90日間)

 最初の目的であるケニアのナイロビまでは、日本からカタール航空で羽田~ドーハ線に乗って約10時間半。ドーハからナイロビは約5時間半。乗り継ぎも数時間なので意外に近く感じました。

 ケニアではマサイマラ国立保護区に行き、4WD車のサファリカーでサバンナを巡るゲーム・ドライブ(サファリ)とマサイ族に会うのが目的です。

 今回の旅は、まずトリップアドバイザーなどの口コミサイトで情報を集め、よさそうな宿泊施設を選択。そこへ行くための航空券を取り、宿泊施設に送迎のリクエスト……とこんな感じです(黄熱病などの予防接種も忘れずに)。

 私は世界一周を目指していますが、実は英語が苦手です。そんな私でもネットさえあれば、宿泊施設もスケジュールも自由に組み立てられました。中学校レベルの英語力と楽しい手間(笑)で、ツアー会社にお願いするのに比べてほぼ半額の旅行代金にできました。

 マサイマラでの宿泊施設は、1泊1万円代からのエコノミーキャンプから、1泊数万円のハネムーン向け豪華キャンプ、超高級サファリロッジでは1泊20万以上するところまでと幅広くあり、予算と旅のスタイルで選べます。どのタイプの宿泊施設も食事・サファリ込みのオールインクルーシブタイプが多かったです。

 またハイシーズンとローシーズンで価格がかなり変わってきます。私が宿泊していたキャンプでは、1日2回のサファリと3食が付いているオールインクルーシブで滞在中は飲み物代、サファリドライバー・キャンプ施設スタッフへのチップ、マサイマラ国立保護区の入園料80ドル(大人1人1泊、約8100円、1ドル=約101円換算)、その他オプション(バルーンサファリ、ウェディングなど)でした。マサイマラ国立保護区まではナイロビから国内線で約1時間半。

 宿泊するキャンプの迎えが来るかドキドキでしたが、予想外にスマホを片手に持った鮮やかなマサイドレスの女性が来てくれました。

宿泊するキャンプのレセプションの女性

 マサイマラでの1日のスケジュールは朝6時に起き、サファリへ。宿が用意してくれたお弁当(パン)をピクニックで食べます。その後、だいたい11時過ぎに戻りランチしてキャンプで休憩。15時に2回目のサファリへ。暗くなったら戻り夕食をとり、たき火の前で宿泊者同士が、自分のサファリカーは「今日、ライオンのハンティングシーンを見た」や、「ヌーの大群がいてすごかった」などの情報交換をします。

 サファリカーに乗りドライバーさん(マサイ出身)に「今日はチーターが見たいです」「サイを探しに行きたいです」などリクエストをします。

 マサイマラではサイが30頭くらいしかいない絶滅危惧種なので、毎日ここにいるドライバーさんでもサイを見たのは1カ月半前と言っていました。2013年に南アフリカでサファリをしたときにはサイを何度も見ることができましたが、世界中で角を狙った密漁により絶滅危惧種となってしまい、マサイマラでもサイを見るのは非常に難しいようでした。

朝食をとり、いざサファリへ

 宿泊しているキャンプの4WD車に乗り、少し走るとアフリカゾウを発見!!

 前にいるのはイボイノシシで、ドライバーさんは「プンバァ」と呼んでいました。少し歩くと、その前にあったことをすぐ忘れてしまうから「Stupid(お馬鹿な者)」とも呼ぶそうです。

 自分の干支が亥(いのしし)なのと、忘れっぽいところが似ていたので愛着が湧きました。物音がすると、すぐに逃げてしまうので写真を撮るのが一番難しかったです。

 少し進むと大平原にシマウマの大群がいました。

 茶色い産毛のシマウマの赤ちゃんが可愛くてたまりませんでした。

やっぱり動物園じゃ味わえない感動がある
カバの群れ。とても獰猛らしい
どの瞬間も絵になるけど、これは自信作!
美しい夕日を見ながらキャンプに戻ります

 翌朝はキャンプのオプションでマサイ族の村に行くことにしました。1人20ドル(2000円強)払えば写真撮影とマサイ村の案内をしてもらえます。

朝食のパンとコーヒーを人間のテリトリーで食べて出発

 マサイ村に到着すると、男性マサイ族の皆さんが歓迎の歌とダンスで迎えてくれました。私も一緒に見よう見まねでダンスを踊り、楽しいひと時を過ごしました。

青空に届くようなジャンプ!!
村の中に入り、女性マサイ族の皆さんの歓迎の歌とダンスです

 村を案内してくれた男性や、若い方は英語も話し学校にも通っていましたが、村には電気も水道もなく、料理を作る場所、寝る場所、家畜の小屋がある程度。

 プリペイド式のスマホを持っているマサイ族の方もたくさんいたけど、実際の生活は昔とそんなには変わらないのかなと思いました。衣食住は昔と変わらず、スマホだけが生活に入ってきている。スマホの偉大さを実感。

耳に穴を空け、前歯を抜いたマサイ族の男性。前歯を抜いた人は年配の方に多かったです
鮮やかな民族衣装とアクセサリーの女性
家畜のフンが一帯に落ちているので村の中はハエが大量にいました
自分が作った民芸品が売れるのか、皆が見に来ていました

 帰り際、こちらの女性から「私とあなたは肌の色は違うけど目も鼻も口も同じね」とメッセージをもらいました。「必ずまた来てね」と言って見送ってくれたのが、とってもうれしかったです。

いのうえのぞみ(イアラ)

1983年3月19日生まれ。大塚製薬「カロリーメイト」広告でデビュー。テレビ東京系「やりすぎコージー」などレギュラー出演も多数。2015年度バリ島観光大使に就任。ANA夏の旅割CM、auビデオパスなどCM、広告のほか、月刊カメラマン、フォトテクニックデジタル、デジカメ Watchでモデルとして活躍中。タレント活動の傍ら、世界一周を目指し56カ国を旅して現在も進行中(2016年8月時点)。
いのうえのぞみオフィシャルブログ「のんログ
公式ツイッター(@nononononozomin