【イベントレポート】パリ航空ショー2015

関空路線への導入が期待される、チャイナ エアライン「ボーイング 777-300ER」ギャラリー

2015年6月15日~6月21日(現地時間) 開催

チャイナ エアラインが導入を進めている「ボーイング 777-300ER」

 チャイナ エアラインは、2014年10月に同社初となる「ボーイング 777-300ER」型機を受領し、桃園国際空港(台北)~ジョン・F・ケネディ国際空港(ニューヨーク)、桃園~ロサンゼルス国際空港の各路線で運航している。その同社最新鋭の機体をフランス パリ郊外のル・ブルジェ空港で開催中の「パリ航空ショー2015」では、ボーイングが本機体を地上展示。機内も公開した。

 チャイナ エアラインが本機導入時に発表した内容では、桃園~香港国際空港、桃園~ロサンゼルス線、桃園~関空(関西国際空港)線、桃園~JFK線の順で運航を開始する予定としていたが、実情は上記2路線に加え、7月1日から桃園~サンフランシスコ線へ投入することが発表されている状況。とはいえ、2016年までに10機を導入予定となっており、今後の導入に期待がかかる。

 席数は、ビジネスクラス40席、プレミアムエコノミー62席、エコノミークラス256席の全358席。エコノミークラスの一部(30席分)は座面と水平になるレッグレストを備え、3席をまとめてベッドとして使用にできる“ファミリーカウチ”スタイルとなっている。

ビジネスクラス

ビジネスクラスは40席。1-2-1の4アブレストで、全席通路側のスタイル
フルフラット化が可能なビジネスクラスシート
シートの調整はタッチパネル画面で行なえる
機内エンターテインメントシステムの画面サイズは18型
座席脇にタッチパネル式のコントローラや電源ポート、2個のUSBポートを備えている
アメニティグッズ
読書灯
ビジネスクラスで使用する食器類
後部からの眺め
ミニバーではアルコール類のほか、コーヒーや紅茶、デザートなども提供

プレミアムエコノミー

プレミアムエコノミーは62席。2-4-2の8アブレスト
プレミアムエコノミーのシート。背もたれが後ろに倒れないタイプ
シートベルトにクッションが巻かれている
シートピッチは39インチ
機内エンターテインメント用ディスプレイは12.1型でタッチ操作に対応。画面下にUSBポートも装備
電源ポートは各席の足元に備える
機内エンターテインメントシステムのコントローラ
テーブルはドリンクホルダーを備えた小さなテーブルと、通常の広いテーブルの2種類を使い分けられる
読書灯
アメニティグッズ
後方からの眺め

エコノミークラス

エコノミークラスは256席で、後方などの一部を除いて3-4-3の10アブレストとなっている
機内エンターテインメント用ディスプレイはエコノミーとしては大きめの11.1型でタッチ操作にも対応
プレミアムエコノミーほどのクッションではないが、エコノミーのシートベルトもレザーを巻き付けている
全席に1個ずつ電源ポートを装備
テーブルは一般的な2つ折りが可能なタイプを採用している
エコノミークラスのうち30席分(41~51のH~J)は家族などで3席まとめて購入することで、フルフラットベッド化できる「ファミリーカウチ」スタイルとなっている
エコノミークラス後方からの眺め

そのほか

ラバトリーの一部は通路側ではなくパーティション側にドアを設けて配置
オーバーヘッドコンパートメント
機内インターネット接続にも対応
ギャレー
展示機は主翼には「B」で始まる台湾および中国で使われる登録記号が描かれているが、機体後方には「N」で始まるアメリカの登録記号をシールで貼っている
チャイナ エアラインのボーイング 777-300ERの機内を、Samsungの「GearVR」を使って3Dでインタラクティブに楽しめるコーナーも設けられた。また自身のスマホを使って同じコンテンツを楽しめる、段ボール製の“VRメガネ”も配布した

編集部:多和田新也