イベントレポート
【ツーリズムEXPO 2018】磁器に描かれる青花がモチーフ。シックな雰囲気の中国国家観光局
2018年9月22日 12:19
- 2018年9月20日~23日 開催
華やかなツーリズムEXPOジャパン2018のアジアエリアで、ひときわ目立つのが中国国家観光局ブースだ。例年とは異なり磁器に描かれる青花をイメージしたデザインで来場者を迎えてくれる。
外周には各省のパンフレットが並べられ、スタッフが来場者に随時説明が行なえるシステムを採用。ブース内のステージでは、サイコロを使ったゲームや各省約15分間のプレゼンテーションなどが実施されている。プログラムはステージ上のディスプレイに表示されている。
ステージ上のバナーは中国国家観光局が日本からの観光客に向けて打ち出している「大自然」「西遊記」「三国志」「古文明」「癒し」の5つの地域&テーマを象徴。国土も広く、観光エリアも多い同国だからこそ目的地を明確にし、旅行をしやすくすることが重要とのことだった。バナーとともに、5つのテーマを地域別に紹介したマップも用意している。
ブースでは、貴州省のトン族が華やかな衣装で歌とダンスを披露。彼らは中国でも一番歌がうまい少数民族として有名で、毎年11月下旬の「大歌祭」では4部合唱を披露すると話してくれた。山岳地帯に住む彼らは言語ではなく歌で歴史や生活、特に恋愛にまつわることを伝えてきており、現在も200もの曲を一人で常に歌える状態とのこと。
女性の頭上に輝く銀細工は昔、漢族との貿易の際の対価として払われた銀が発祥。代々伝わってきた飾りに新たな世代が飾りを追加してきた家族の歴史が詰まった年代物。男性の民族衣装のパンツは亮布と呼ばれ光沢が特徴だ。藍染のあとに棒で5~6時間ほど叩き続け、豚の血や卵白で化学反応をさせて輝かせるとのこと。現在も村を訪問すると、棒で布を叩く音が聞こえてくるそうだ。
舞踊などとともに人気のエリアをめぐるAR体験も。また、春秋航空に中国東方航空、中国南方航空、中国四川航空など各エアラインのブースにはモデルプレーンの展示なども行なわれている。