イベントレポート

【ツーリズムEXPO 2018】磁器に描かれる青花がモチーフ。シックな雰囲気の中国国家観光局

2018年9月20日~23日 開催

中国国家観光局ブースでは貴州省のトン族による歌唱とダンスが鑑賞できる

 華やかなツーリズムEXPOジャパン2018のアジアエリアで、ひときわ目立つのが中国国家観光局ブースだ。例年とは異なり磁器に描かれる青花をイメージしたデザインで来場者を迎えてくれる。

 外周には各省のパンフレットが並べられ、スタッフが来場者に随時説明が行なえるシステムを採用。ブース内のステージでは、サイコロを使ったゲームや各省約15分間のプレゼンテーションなどが実施されている。プログラムはステージ上のディスプレイに表示されている。

青花デザインでスタイリッシュな印象の中国国家観光局ブース
周囲には各省ごとにパンフレットが並べられ、スタッフが説明をしてくれる
各省が15分かけて来場者にイチオシポイントをアピール
ステージではサイコロを使ったゲームなどで盛り上がっていた
部族の皆さんとジャンケン大会も楽しめる

 ステージ上のバナーは中国国家観光局が日本からの観光客に向けて打ち出している「大自然」「西遊記」「三国志」「古文明」「癒し」の5つの地域&テーマを象徴。国土も広く、観光エリアも多い同国だからこそ目的地を明確にし、旅行をしやすくすることが重要とのことだった。バナーとともに、5つのテーマを地域別に紹介したマップも用意している。

ステージの上のバナーは現在日本人観光客向けに打ち出し中の5つのテーマを反映
地域ごとに分かりやすくテーマを紹介したマップ

 ブースでは、貴州省のトン族が華やかな衣装で歌とダンスを披露。彼らは中国でも一番歌がうまい少数民族として有名で、毎年11月下旬の「大歌祭」では4部合唱を披露すると話してくれた。山岳地帯に住む彼らは言語ではなく歌で歴史や生活、特に恋愛にまつわることを伝えてきており、現在も200もの曲を一人で常に歌える状態とのこと。

 女性の頭上に輝く銀細工は昔、漢族との貿易の際の対価として払われた銀が発祥。代々伝わってきた飾りに新たな世代が飾りを追加してきた家族の歴史が詰まった年代物。男性の民族衣装のパンツは亮布と呼ばれ光沢が特徴だ。藍染のあとに棒で5~6時間ほど叩き続け、豚の血や卵白で化学反応をさせて輝かせるとのこと。現在も村を訪問すると、棒で布を叩く音が聞こえてくるそうだ。

貴州省のトン族が琵琶を弾きながら美しい歌声を聴かせてくれる

 舞踊などとともに人気のエリアをめぐるAR体験も。また、春秋航空に中国東方航空、中国南方航空、中国四川航空など各エアラインのブースにはモデルプレーンの展示なども行なわれている。

AR体験では中国の人気スポットへ旅した気分になれる
各エアラインブースも充実