【イベントレポート】
【ツーリズムEXPO 2017】小池都知事と東幹久さんが登場。東京都が「Tokyo Tokyo Old meets New」をアピール
東京都観光ボランティアの新ユニフォームを披露
2017年9月25日 06:00
- 2017年9月21日~24日 開催
9月21日~24日(一般日は23日~24日)に東京・有明の東京ビッグサイトで開催されたツーリズムEXPOジャパン2017のAステージでは、東京都知事の小池百合子氏や俳優の東幹久さんが登場し、東京都の観光への取り組みである「Tokyo Tokyo Old meets New」をアピール。「東京都観光ボランティア」の新ユニフォームのファッションショーを行なった。
東京都 産業労働局が4月に発表した「Tokyo Tokyo Old meets New」は、東京の魅力を海外に発信するための取り組みであり、そのアイコン/キャッチコピー。訪日外国人旅行者に「街なかでの観光案内や、都内の人気の観光スポットのガイドサービス」を提供して、東京の魅力を紹介する東京都観光ボランティアを最終的に3000人育成することを目標に据えている。
「もっと東京を楽しんでいただきたい」と小池都知事
ステージに登場した東京都知事の小池百合子氏は、東京都の人口約1300万人とほぼ同じ人数の外国人が東京を訪れるようになり、今後は2019年のラグビーワールドカップ日本大会、東京2020オリンピック・ パラリンピック競技大会を控え、日本全体で4000万人、東京都で2500万人のインバウンドの目標が掲げられるなかで、「Tokyo Tokyo Old meets New」という取り組みが生まれたと紹介。
「Tokyo Tokyo Old meets New」のロゴマークにある2つの「Tokyo」は毛筆体とゴシック体で書かれており、「温故知新、伝統と革新が一緒になった東京」を表わしたものだと説明。ロゴマークにある2つの「Tokyo」の間には赤いドットがあり、これは訪日外国人旅行者の新しい観光スポットである渋谷のスクランブル交差点をモチーフに落款風に仕立てたとのこと。
「Tokyo Tokyo Old meets New」の取り組みのなかで、訪日外国人にオリンピックイヤーだけでなく今後オールシーズン、オールイヤーで東京の魅力を伝える東京都観光ボランティアという存在が重要であり、その新ユニフォームを紹介できることをうれしく思うと語った。
そして「これからますます首都東京に世界中からも日本中からもお越しいただく皆さまに、もっと東京を楽しんでいただきたい。たくさん食べていただいて、遊んでいただいて、スポーツをしていただいて、そんなすばらしい東京をこれからも提供していきたいと思います」と述べて挨拶を終えた。
「自分の育った渋谷がロゴマークに取り入れられるのはうれしい」と東幹久さん
ゲストとして招かれたのは東京・渋谷出身の俳優、東幹久さん。渋谷のスクランブル交差点は「中学時代の通学路だった」と振り返りつつ、今は多くの外国人旅行者が訪れ、映画のロケ地にもなり、海外の友人からは「スクランブル交差点をみんなぶつからずに歩けるのは、ジャパニーズニンジャだからか?」と言われたことを紹介。そして、「自分の育った渋谷がロゴマークに取り入れられるのはうれしいです。皆さんに、東京の古きよき魅力、新しい魅力を感じていただきたい」と話した。
2人目のゲストは、フランス・パリと東京の神楽坂を拠点に活動する、国際ジャーナリスト/エッセイストのドラ・トーザンさん。青色を大胆に使った衣装で登場し、「大好きな東京の青空をイメージした」と話した。
東京都観光ボランティアの新ユニフォームを披露
続いて東京都観光ボランティアの新ユニフォームのファッションショーが行なわれた。
ポロシャツはブルーを基調にした市松模様で、背中には「VOLUNTEER GUIDE」と大きく明示。その下にこれも大きくQRコードのワッペンがあり、このQRコードをスマートフォンなどで読み込むと、東京の観光情報公式サイト「GO TOKYO」(英語サイトを表示。日本語を含め10カ国語に対応)が表示される。市松模様で伝統を、QRコードで革新を表現しているという。環境に配慮したバイオナイロン素材のボタンを使用。
ブルゾンも同じくブルーを基調にした市松模様と、背中には「VOLUNTEER GUIDE」の文字とQRコード。環境に配慮して、植物由来約30%のポリエステルナイロンを使用している。ポロシャツとブルゾンの生産予定数は3000着。
防寒コートも基本的なデザインは同じ。中綿が入り表面素材は植物由来約30%のポリエステルナイロンを使用。ブルゾンとコートは撥水加工が施されている。生産予定数は380着。
そのほかに帽子が用意され、インフォメーションを表わす「i」を大きくプリント。通気性の高いメッシュ素材で折りたたみ可能。3000個の生産を予定している。ショルダーバッグは大量のパンフレットを持ち歩けるよう大容量になっている。190個の生産予定。
ファッションショーの終わりに新ユニフォームのデザインを担当した大矢寛朗氏が登場し、「すべては旅行者のための機能」のコンセプトのもとにデザインしたと説明。100m先からでもボランティアガイドだと分かる「東京ブルー」を使った市松模様、背中のQRコードで最新の東京の情報にアクセスできる機能、それらを「さりげなく羽織ってもらうため」に考えたという。
デザインの感想を求められた小池都知事は、色の統一感と、遠くからでも認識できること、QRコードといった機能性があることを高く評価。「まさしく“インフォメーション”の役割をこのユニフォームで担っていただけるのでは」と話した。
東幹久さんは、「爽やかですよね。目立つことは大切ですし、市松模様が日本人らしいです。外国人旅行者が主役、ガイドはあくまで裏方。でも控えめだけど目立つという、日本人のセンスを感じるデザインだと思います」とコメント。
ドラ・トーザンさんは、「ブルーは特に大好き。東京に初めて来たときは1月でしたが、東京の冬の青空に驚きました。パリの冬は暗くてグレーのイメージなんです。東京の青空のブルー、それがすばらしく形になっています。ポジティブなエネルギーを感じます」と話した。
最後に小池都知事は、「ツーリズムEXPOジャパンにおいて新しいユニフォームを紹介できてうれしく思います。これはオリンピックだけでなくオールイヤーで1年中活躍していただくためのものです。そしてボランティアの募集が開始されます。これを着たいという人にはぜひ応募していただきたいと思います」と話した。
東京都観光ボランティアは9月25日14時から募集が開始され、今回の募集では500名程度が採用される予定。英語などの語学力が必要で、書類選考がある。詳細は東京都 産業労働局のWebサイトを確認してほしい。