【イベントレポート】

【ツーリズムEXPO 2017】タイ王国 観光・スポーツ省大臣 コープガーン・ワッタナワラーングーン氏に聞く

2017年9月21日~24日 開催

タイ国政府観光庁が9月22日のブース開幕に合わせてセレモニーを実施

 タイ国政府観光庁ブースでは、本国から関係者が来日し、会期2日目の9月22日にブースの開幕セレモニーを行なった。

 テープカットにはタイ王国 観光・スポーツ省大臣のコープガーン・ワッタナワラーングーン氏をはじめ、駐日タイ王国特命全権大使のバンサーン・ブンナーク氏、タイ国政府観光庁 総裁のユッタサック・スパソーン氏、同 副総裁のシースダー・ワナピンヨーサック氏らが臨席。その後、ブースの視察を行なった。

テープカット後にブースを視察
左から、タイ国政府観光庁 総裁 ユッタサック・スパソーン氏、タイ王国 観光・スポーツ省大臣 コープガーン・ワッタナワラーングーン氏、駐日タイ王国特命全権大使 バンサーン・ブンナーク氏

 視察後にはコープガーン・ワッタナワラーングーン氏が会見を開き、インタビューにも応じた。その冒頭、新年度の方針として、2017年11月から2019年1月までを「Amazing Thailand(アメージングタイランド)観光年2018」として、新しいアクティビティやタイの新しい側面をアピールしていくと説明。日本のリピーターに向けては、まだ訪れていないタイの新しいデスティネーションを紹介していくと述べた。

 乃木坂46をタイの観光大使に任命したことについては、タイを訪れる若い女性をもっと増やすべく打った施策であるとして、タイは友人同士だけでなく、母と娘などさまざまな訪問者を受け入れる間口があり、特に女性にお勧めしたいのはやはりタイ式マッサージで、そのマッサージもバンコクなどの中部とチェンマイなど北部、プーケットなど南部では種類が異なるという。

 また、スポーツツーリズムにも力を入れており、参加型ではマラソン・トライアスロンで、バンコクマラソン、プーケットマラン、チェンマイマラソンなどがよく知られているイベントで、日本からの参加者も多いとのこと。スポーツ観戦では、15万人の観客が見込まれている航空レース「Air Race 1」が11月にチョンブリー県で、2018年にはブリーラム県でバイクレースの「MotoGP」が開催されることを説明した。

 このほか、12月6日に「ミシュランガイド バンコク」が発売されることや、2018年にマーベルキャラクターによる「マーベルエクスペリエンス」というテーマパークがバンコク郊外に期間限定でオープンすることにも触れた。

 最後に強調したのは「ホストとしてのよきタイ人を啓蒙している」という点で、これは都市部に限らず地方においても、観光客を暖かく迎え入れることができるように政府観光庁として全力を尽くしている、と話した。

 その後の質疑応答で「タイは医療が発達しているが、救急車など緊急医療体制には不十分な面があるのでは」という記者の質問に対しては、「われわれは観光客の数ばかりを稼ぐのではなく、観光客の安全も重視している。タイには警察のほか、観光警察(ツーリストポリス)というものもあり、それらがネットワークを作って、いち早く(傷病者などが)医療に到達できるように努力している。また、より大切なのは予防で、天然資源省などでは観光客が出入りするところには100%ヘリコプターが配備されており、海や山の事故でも即座に対処できるよう訓練を行なっている。こうした努力によって、観光客の安全を守っていくことを約束したい」と回答した。

ブース周辺には10社のサプライヤーがデスクを構えていた
ブース正面にはステージが設けられていた