【イベントレポート】

【パリ航空ショー2017】ANA塗装のMRJやボーイング/エアバス最新モデルが集合、パリ航空ショー2017開幕

6月19日~25日開催

2017年6月19日~25日(現地時間) 開催

パリ航空ショー2017が6月19日に開幕。前日の6月18日にはすでに多数の展示機が搬入されている

 フランス・パリ郊外のル・ブルジェ空港で、航空産業の商談/展示会である「パリ航空ショー(International Paris Air Show)2017」が6月19日~25日(現地時間)に開かれる。世界最大級規模の航空ショーとして、英国ファンボローと1年おきに開催。前回は2015年6月15日~6月21日(同)に開催された。

 軍事や民間、ハードウェアやソフトウェア、サービスなどを問わず航空関連産業の企業や団体が世界中から出展。会期の前半は主に商談の場として、後半の23日~25日は一般開放日として多くの人で賑わう。前回開催の2015年は商談目的の来場者が14万9947人、一般来場者が20万1637人だった(主催者発表)。

会場は多数のブースが軒を連ねるホールのほか、シャレーと呼ばれる企業単位の展示施設が並ぶ

 2017年は、三菱重工業と三菱航空機が開発を進めるリージョナルジェット「MRJ」が展示される。これまでのエアショーでは客室モックアップの紹介などが中心だったが、ついに実機の展示が行なわれる。展示機は米国での試験に使用されている飛行試験機の3号機で、ローンチカスタマーのANA(全日本空輸)の塗装が施されている。飛行展示は予定されていないが、会場へは米国から飛行して、6月15日(現地時間)にル・ブルジェ空港に到着した。

欧州の航空ショーで初展示となるMRJ
ローンチカスタマーのANA塗装を施した飛行試験機の3号機を展示

 このほか、ボーイングは787型機の長胴型となる「ボーイング 787-10」型機の地上展示や、「ボーイング 737 MAX 9」型機の飛行展示。エアバスは「エアバス A321neo」型機と「エアバス A350-1000」型機を飛行展示と、両社の次世代機が会することになる。

 日本からは日本航空宇宙工業会(SJAC)の会員企業が出展。川崎重工業が製造し、海上自衛隊に納入している哨戒機「P-1」の売り込みを図り、同機の飛行展示を行なう予定になっている。

 トラベル Watchではパリ航空ショー2017の模様を随時お伝えする予定だ。

ボーイングは最新派生機のボーイング 787-10型機と737 MAX 9を展示。
ボーイング 787-10型機。今回は地上展示のみ
ボーイング 737 MAX 9型機。飛行展示を予定している
エンブラエルの「E-2」シリーズは、長胴型の「195-E2」型機を展示している
川崎重工業が製造するP-1