【イベントレポート】パリ航空ショー2015

新型航空機などを披露する航空産業の国際展示会「パリ航空ショー2015」が6月15日開幕

2015年6月15日~6月21日(現地時間) 開催

パリ航空ショーが6月15日に開幕

 航空宇宙産業の国際的な展示会である「パリ航空ショー(International Paris Air Show)2015」が、フランス パリのル・ブルジェ空港で6月15日に開幕する。航空産業のショーとしては世界屈指の規模を持つショーで、イギリスで開催されるファーンボロー国際航空ショーと交互に、隔年で開催されている。

ル・ブルジェ空港に6つのブースと企業のシャレーが設けられ、滑走路では飛行展示が行なわれる
前日となる6月14日は、ブースの設営作業のまっただ中
多くの人が集まる大規模イベントだけに食べ物の屋台もあちこちに構えられている
ロールスロイスのシャレーは、回転するジェットエンジンの模型が埋め込まれ、目を惹いていた

 民間機、軍用機を問わず、部品から機体本体まで航空産業に関するものが一堂に会するイベントとなる。旅客機の分野では、ボンバルディアの「Cシリーズ」や、エンブラエルの「E2」といった、ギヤード・ターボファン(GTF)エンジンを採用する次世代小型ジェット機に注目が集まっており、期間中には一部の飛行展示も予定されている。

 会場内は6つのホールと、シャレーと呼ばれる大手企業による専門の建屋が設けられ、その間を縫うように地上展示の航空機が多数展示されている。ブースにおいては、航空機の部品から機内設備のシステムまで、さまざまなジャンルの製品、サービスの紹介が行なわれる。

 トラベル Watchでは会期中、パリ航空ショーの展示内容を随時お伝えする。

多数の航空機が地上展示されている
今回のイベントにおける注目機の1つが、ボンバルディアの「Cシリーズ」。最大133人(CS100)、最大160人(CS300)の小型ジェット機で、ボーイング737型機やエアバス320型機の市場の一部を狙う航空機となる。2月に初飛行を終えたばかりの「CS300」と、ローンチカスタマーのスイス インターナショナル エアラインズ(ルフトハンザ航空)のカラーリングが施された「CS100」が展示され、機内見学も可能だった。詳しくは別記事でお伝えする
ボーイングは、パリ航空ショーでは初めてボーイング787-9型機を披露。ベトナム航空のカラーリングが施された機体を展示している
ダッソーのファルコンシリーズなど、ビジネスジェットも多数展示されている
エンジンなどのテストに用いられ、普段はなかなかお目にかかることができないようなレアな機体も展示されている
地元フランスのエアバスのシャレー前は広々とした空間が残されていた。総2階建て旅客機のエアバス380型機や、国内ではJALが購入を予定している最新鋭機エアバス350型機の展示が予定されており、ここで展示されるものと見られる

編集部:多和田新也