【イベントレポート】ファンボロー国際航空ショー2016

ANAカラーのボーイング 787-9に注目高まる「ファンボロー国際航空ショー2016」開幕

2016年7月11日~17日(現地時間)開催

 英国・ファンボロー空港で7月11日(現地時間)、「ファンボロー国際航空ショー(Farnborough International Airshow)2016」が開幕した。航空産業のショーとしては世界最大級の規模で、フランスで開催される「パリ航空ショー(International Paris Air Show)」と交互に隔年で開催されている。

 会期は7月11日~17日(現地時間)で、11日~15日は業界関係者や報道関係者が参加するトレードショー、16日~17日が一般公開日となる。広大な会場では、4つのホールのほか、屋外ブース、シャレーと呼ばれる大手企業の建屋での展示、航空機実機の展示が行なわれる。

 今年は、ボーイングとANA(全日本空輸)からアナウンスがあったとおり、特別デカールが施されたANA塗装のボーイング 787-9型機が展示飛行を行なうことで、日本からの注目度の高いイベントとなっている。

 航空機の機体本体から航空部品までさまざまな関連産業が集結する同イベント。民間分野の今年の注目は、1月20日(フランス時間)にルフトハンザドイツ航空へ初号機を納入した「エアバス A320 neo」、1月29日(米国西海岸時間)に米シアトルで初飛行に成功した「ボーイング 737 MAX」型機という、2016年初頭にそれぞれのマイルストーンを刻んだ小型ジェット旅客機のライバルが挙げられる。

 この2機種よりも一回り小型の100席前後クラスの航空機も話題性が高い。5月23日(ブラジル時間)に初飛行を行なったエンブラエルの「E-2」ファミリー、6月29日(カナダ時間)に初号機をスイス インターナショナル エアラインズに納入したボンバルディアのCSシリーズと、こちらも2016年に大きな動きを見せており、2015年11月11日に初飛行を果たした三菱航空機の「MRJ」も新たな受注を獲得できるか注目される。

 トラベル Watchでは会期中、展示やカンファレンスの内容を随時お伝えする。