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滋賀県、全国初の虹の発生期待度を8段階で予報する「虹予報」
フリーアナウンサーの皆藤愛子さんが第1回の虹予報を発表
(2015/10/13 14:21)
- 2015年10月9日開催
滋賀県は10月9日、全国初の取り組みとして琵琶湖周辺の虹の発生期待度を8段階の「虹指数」で予報する「虹予報」を一般公開するとともに、これを記念し、フリーアナウンサーの皆藤愛子さんが、第1回の虹予報を伝えるイベントを東京都内で開催した。
虹予報では、気象情報から虹が発生する可能性を予測し、虹が見られる期待度を数値で表す。日本気象株式会社の協力を得て、観光情報として同県の公式観光情報Webページにて公開する。
滋賀県では、女性をターゲットにした観光施策「旅せよ乙女。虹色エモーション(虹エモ)」を展開しており、虹予報の公開もその一環だ。同県、特に琵琶湖周辺では“虹がよく見られる”と言われており、虹をきっかけに滋賀県に興味をもってもらい、滋賀県の旅先としての魅力をアピールする狙いがある。
皆藤愛子さんが記念すべき第1回の虹予報
イベントでは最初にフリーアナウンサーの皆藤愛子さんが登場。虹ができるメカニズムや虹予報の見方の説明に続いて、記念すべき第1回の虹予報を伝えた。
虹が見えるしくみは、太陽光が雨滴で屈折、反射する際、波長の違いにより屈折率が異なることから、光の成分が分解されることによる。(見る人が地上にいる場合)太陽の位置が低い朝や夕方に、雨がやんだ直後、あるいはまだ雨がやみきっていない状態で太陽の光が射し込む時、太陽のある方向と反対側に見える。つまり、朝は西の空、夕方なら東の空に見える。
皆藤さんは、こうした虹のメカニズムと滋賀県独特の地理的な条件を紹介した。同県には、日本最大の湖である琵琶湖があり、県の6分の1の面積を占める。さらに、県の周囲を山で囲まれており、湖と山林で県の3分の2を占めるという特殊な地理条件から特に山沿いでにわか雨が多く、虹の発生率が高いという。
虹予報では、滋賀県の7つの地域それぞれに、夕方(15~18時)頃に虹が発生する期待度を0から7まで8段階の「虹指数」で示し、数字が大きいほうが、虹が見られる可能性が高い。
記念すべき第1回の虹予報だが、あいにくすべての地域で「0」と、当日は虹が見られる可能性がほとんどない予報となってしまった。皆藤さんは、逆に考えれば、にわか雨の可能性がきわめて少なく、きれいな琵琶湖が見えるとフォローしていた。
滋賀県知事が滋賀県の魅力をアピール
滋賀県知事の三日月大造氏が登壇し、皆藤愛子さんと虹の魅力について語り合った。また、イベントの後半では、びわこビジターズビューローの会長を務める佐藤良治氏が登場した。同社は滋賀県の観光促進や物産新興、情報発信などの公益事業を手がけている。
三日月知事と佐藤氏は、「旅せよ乙女 虹色エモーション」キャンペーンのTV CMや、滋賀県をPRする7本の「虹色動画」を紹介しつつ、食や観光名所など、滋賀県の魅力をピーアールした。