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ワークマン、リカバリーウェアで「あのときのフリースブーム超え」目指す。在庫切れを回避するため最大3400万着を用意

WORKMAN 2026年秋冬 新製品発表会

2026年9月8日 発表
株式会社ワークマン 専務取締役 土屋哲雄氏(右)、このたびブランドアンバサダーに就任した宇宙飛行士の野口聡一さん(左)

 ワークマンは9月8日、東京国際フォーラムで「WORKMAN 2026年秋冬 新製品発表会」を開催し、主力商品であるリカバリーウェア「MEDIHEAL(メディヒール)」シリーズのフルラインアップを公開した。

 同社の専務取締役 土屋哲雄氏は、成長戦略発表の場で「あのときのフリース(ブーム)超え」「リカバリーウェア完全勝利宣言」「2位以下に1桁強の差で独走」といった極めて強気なキャッチコピーを提示。この記事では、これらの発言を裏付ける実績データと今期の注目アイテムについてお届けする。

発表会の冒頭に提示された強気なキャッチコピー

「繁忙期の在庫切れをなくす」売上の8%を物流インフラへ集中投資

「リカバリーウェアといえばワークマン」との認知が広まる一方、前回(2026年春夏)の発表会で課題とされていた「在庫不足で手に入らない」問題はふたたび発生し、半袖Tシャツが3月~4月から欠品していたとのこと。

 そこで、今シーズンはラインアップを新規分野へと拡大することで需要を分散しつつ、秋冬の繁忙期に向けて2200万着の大胆な上乗せ増産を決断。国内倉庫に最大500万着、海外の中国倉庫に最大720万着規模の在庫スペースを確保した。

 土屋専務は、この備蓄体制を維持するにあたり「1年で売上の約8%相当の倉庫費用がかかる。相当な費用だが、絶対とはいえないものの、再度欠品を起こさないという強い覚悟のもとで体制を整えた」と説明している。

販売計画数は「あのときのフリース超え」となる最大3400万着

 備蓄体制の強化に伴い、2026年の累計販売計画数(生産計画数)は、2月に発表した2100万着から最大3400万着・500億円規模へと引き上げる。

 この「3400万着」という数字は、2000年に業界最大手(ユニクロ)が日本中で巻き起こした、歴史的なフリースブームの販売実績「2600万着」を大幅に塗り替える計画規模とのこと。

 リカバリーウェアの販売目標数ではなく販売可能な最大在庫数を指しているが、もしフリースを上回るヒットとなり完売すれば、ワークマン売上全体の2割がリカバリーウェアになるという。

 若い世代に向けて、土屋専務は「(2000年当時に)私もフリースを買ったものの、家内に『家庭で着るのはよいけど外では着ないでくれ』と、そんな時代があった」とユーモアを交えながら当時の様子を振り返った。

睡眠中だけでなく仕事・出張にも。働きながら回復する「リカバリーウェア第2章」始動

 一般的なリカバリーウェアは、パジャマ・ルームウェアなどの「リラックス系」が主流であり、ワークマンは業界内において「ただ疲労回復するだけでは勝てない時代になった」と判断。次なる一手として「リカバリーウェア第2章」を掲げ、「アクティブ系」市場へ新規参入する。

 その代表格が、業界初となる「リカバリーワークウェア」(ジャケット4990円、カーゴパンツ3990円)と、同社初となる「リカバリービジネススーツ」(ジャケット4990円、スラックス3990円)。

 なかでもワークウェアは、「リカバリー効果のある作業服が欲しい」という企業から寄せられたリクエストが開発のきっかけになったようだ。

NASA向け技術を採用した最上位モデル「メディヒール コスモス」

 リラックス系のリカバリーウェアでは、さらに高機能なシリーズ最上位モデル「MEDIHEAL COSMOS(メディヒール コスモス)」を7月に発売。

 既存のリカバリーウェアは上下それぞれ1900円~で展開しているが、相場よりもかなり安い価格設定のため、一般客からは「本当に効果があるのか」という問い合わせがもっとも多く寄せられているという。

 そこで、遠赤外線の血行促進作用によって“着るだけで疲労回復”をサポートする従来の一般医療機器リカバリーウェアの特徴はそのままに、NASA向けに開発された温度調節テクノロジー「アウトラスト」を融合。

 同じ技術を採用したグンゼの「寝るT」(睡眠専用Tシャツ)は長袖タイプが4950円、「寝るパン」(睡眠専用ルームパンツ)が5500円で販売しているのに対して、ワークマンのメディヒール コスモスは上下それぞれ2900円に収めた。

認知・使用率ともに業界1位を独走。高価格帯ユーザーの7割が「ワークマンも使ってみたい」

 圧倒的な価格と機能性を追求するだけでなく、ブランドポジションも急速に変化しているようだ。

 第三者の調査レポート(回答数1539件、調査期間:2026年6月26日~30日)によると、ワークマンのリカバリーウェアはブランド認知率・使用率ともに競合他社を抑えて1位に躍進し、独走状態を築いているとのこと。

 注目すべきは、他社が展開している高価格帯ユーザーの71.5%が「メディヒール」(ワークマンのリカバリーウェアシリーズ)の購入意向を示している点。内訳として「今持っているものから買い替えたいと思う」(13.3%)、「今持っているものと併用で、追加購入したいと思う」(58.2%)とのデータが提示された。

新幹線や飛行機での移動中、仕事をしながら疲労回復を実現

 2000年の伝説的なフリースブーム超えを狙い、最大3400万着という大勝負に出るワークマン。2026年秋冬シーズンはこれまで紹介した3モデルのほかにも、新商品37アイテムを展開する(全ラインアップは別記事でまとめて紹介)。

 新作にはルームシューズやウォームインナー、着圧サポーターなども含まれており、長時間移動や出張などでアクティブに動き回るトラベル Watchの読者にとっても、移動中や仕事をしながら疲労回復できる、コスパのよいカジュアルウェアの選択肢となるだろう。

 なお、トラベルWatchでは「メディヒール コスモス」の着用レビュー記事を掲載しているので、2026年秋冬シーズン新作まとめ記事とあわせて参考にしていただきたい。

左から、リカバリーウェア「メディヒール」ファミリーの武井壮さんと吉田沙保里さん、新ブランドアンバサダーの野口聡一さん
リカバリーウェアは新作37アイテムを展開
ルームシューズや着圧サポーター、ネックピローも
そのほか2026年秋冬シーズン新作アイテム
ネックピロートラベルジャケット(2990円)
着るサウナ「サーキュレーションウォームジャケット」(3990円)
バッグレスジャケット(3990円)、バッグレスパンツ(2990円)
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