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黒部宇奈月キャニオンルート、10月から一般公開。見学ツアーの造成開始、黒部峡谷トロッコ電車の復旧工事が本格スタート
7月上旬までに正式発表
2026年6月22日 06:00
- 2026年5月14日 発表
富山県は、黒部峡谷の欅平から黒部ダムを結ぶ新観光ルート「黒部宇奈月キャニオンルート」について、2026年10月の一般開放を目指すと発表した。
鍵となる黒部峡谷鉄道・トロッコ電車の全線開通見通しは7月上旬までに公表予定としているが、「鐘釣橋」復旧のめどが立っているとのこと。正式な全線開通時期が公表され次第、旅行商品(見学ツアー)の販売も一斉に開始する。
度重なる公開延期とこれまでの経緯
当初、黒部宇奈月キャニオンルートは2024年6月30日の一般開放を予定しており、同年1月末に旅行商品の販売が開始される予定だった。しかし、直前に発生した能登半島地震における落石で、すでに観光客向けに営業運転を行なっていた黒部峡谷鉄道の「鐘釣橋」が損傷。新ルートの出発点となる欅平駅へのアクセスが絶たれたことで、何度も公開延期となっている。詳細な時系列は以下のとおり。
2024年1月
能登半島地震が発生。鐘釣橋への落石被害により、一般開放をまずは6月開始予定から10月へと延期した。
2024年5月
雪解け後の詳細な現地調査で、東鐘釣山斜面などの損傷が想定以上に深刻であることが判明。復旧に時間を要するため、2024年度内の一般開放を断念した。
黒部宇奈月キャニオンルートはどんな観光スポット?
黒部宇奈月キャニオンルートとは、欅平から黒部ダムまでを結ぶ約18kmの新たな観光周遊ルートのこと。電源開発施設の保守・管理のため、昭和初期から関係者のみが利用してきた工事用ルートを一般開放する。
ツアーの参加者は、工事用トロッコや「竪坑エレベーター」「インクライン」などの重機を乗り継いで進む。現在でも約40℃を保つ「高熱隧道」などの地底の電源施設を見学できるほか、「裏剱(剱岳)」の絶景を望めるという。
安全対策として、全行程に専門ガイド、安全添乗員、警備員が同行するほか、参加者は工事用ヘルメットの着用が義務付けられる。工事用ヘルメットは新モデルを導入し、以前の白一色のものから「難工事の頃の色・デザイン」を忠実に復刻しているとのこと。
旅行商品 全4コースの行程と販売価格
ツアーは全4コース(1泊2日)を設定予定。初年度の販売枠は約2700人に限定する。
| コース名(発着地) | 宿泊パターン | 主な行程 | 催行頻度と定員 |
|---|---|---|---|
| Aコース(宇奈月発・第1便) | 前日:宇奈月温泉泊 | 宇奈月→欅平→キャニオンルート→黒部ダム | 週2回・30人 |
| Bコース(宇奈月発・第2便) | 前日:富山駅周辺泊 | 富山→宇奈月→キャニオンルート→黒部ダム | 毎日・20人 |
| Cコース(黒部ダム発・第1便) | 前日:大町温泉郷泊 | 扇沢→黒部ダム→キャニオンルート→欅平→宇奈月(解散) | 週2回・30人 |
| Dコース(黒部ダム発・第2便) | 当日:宇奈月温泉泊 | 立山駅→アルペンルート→黒部ダム→キャニオンルート→欅平→宇奈月(宿泊) | 毎日・20人 |
※Bコースは、富山地方鉄道立山線の観光列車「アルプスエキスプレス」などを利用した地域連携オプションを設定
料金例として、Dコースを平日2名1室で利用した場合、1人あたり13万円台からとなる見込み。この料金には、宿泊費、各公共交通機関の運賃、キャニオンルート内の移動経費、専門ガイド料、食事、事前学習会費用が含まれるオールインクルーシブ方式となっている。
































