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新金線旅客化、鉄軌道ではなくBRTでの整備方針に。未使用の複線用地を活用、速達性低下も事業費や便数で有利
2026年1月23日 15:00
- 2026年1月23日 時点
葛飾区は「新金線を活用した新たな交通システム整備構想」を発表し、新金線での旅客営業は専用道によるBRT(バス高速輸送システム)をベースとした形態で行なう方針を決めた。今後は順次事業化を進め、2030年代後半ごろの開業を目指す。
新金線は新小岩駅付近から分岐して金町駅までを結ぶ総武本線の支線(通称)で、京成電鉄・北総鉄道が乗り入れる高砂エリアも経由。通常は貨物列車のみ運行されているが、旅客営業を行なうことで地域の利便性向上につながるとしている。運行には、区が施設や車両を保有し、民間事業者または第三セクターが運行主体となる上下分離方式を採用する。
現在の新金線は単線だが、複線分の用地が確保されている状態。事業の検討にあたっては、単線のまま旅客・貨物で線路を共用する案(ケースA・B)、新たに旅客専用の線路を敷設する案(ケースC・D)、鉄軌道ではなく専用道を設ける案(ケースE・F)を試算した。
結果、事業費を小さくでき、1時間あたり最大10本を確保できる専用道新設案が優位と判断した。線路共用案は所要時間が最も短くなるほか、利用者数が最多となりB/C(利益/費用)も1を上回るものの、補助金の少なさから累積資金収支が黒字に転じないと試算。旅客線新設案は用地取得の費用が大きく、B/Cが1を下回るとした。
また、鉄軌道で整備する場合は金町駅接続部を高架化する必要があり、その工事が困難であることも専用道が優位になるポイントとした。専用道整備の場合も国道6号との交差部を高架化する場合はその工事が必要となるが、早期実現のための段階整備として高砂以北は一般道路で運行する構想を示している。
なお、今回の発表では走行空間イメージも公開。先進的なデザインの連接型車両を使用し、自動運転も活用するとしている。























