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JALのグアム就航55周年を記念した便に乗ってきた。3時間半ちょっとのフライトが“海外ビーチリゾートデビュー”にぴったりのワケは?
2025年10月2日 06:00
- 2025年10月1日 実施
JALは10月1日、グアム線の就航55周年を記念した式典を成田空港で実施した。
JALのグアム路線は、1970年10月1日に羽田~グアム線(JL941便)として開設。翌1971年9月に伊丹~グアム線(JL945便)を就航、1978年5月には成田空港の開港を受けて、成田~サイパン~グアムの経由便(JL947便)と成田~グアム線の直行便(JL941便)を就航しており、当時の活況が伺える。このときの機材はダグラス DC-8-61型機だった。
この成田~グアム2便体制時は、JL947便が9時00分発で14時台着、JL941便が21時55分発で深夜2時台着、ともに週4便というスケジュールで、その後ボーイング 777型機や747型機(いわゆるジャンボジェット)の大量輸送時代を経て、現在は199席の767型機で運航している。
JALの成田~グアム線
JL941便: 成田(09時55分)発~グアム(14時40分)着、毎日運航
JL942便: グアム(16時40分)発~成田(19時25分)着、毎日運航
「グアム路線は多くの人に愛して育てていただいた」とJAL西原口氏
式典に登壇した執行役員 ソリューション営業本部副本部長 東京支店長の西原口香織氏は、「この路線を多くの方に愛して、育てていただいた。グアムは最も身近な海外リゾートであり、皆さまの大事な思い出として残っているのでは。また、これからグアムで新しい出会いがあり、感動体験をする人もいるはず。そのお手伝いができればうれしい。
人は居場所が多いほど幸福度が高まるというデータがある。JALは移動を通じた人と人・地域・文化のつながりの創出によってさまざまな価値を提供し、幸福度とウェルビーイングを高める取り組みをしていきたい」と述べ、旅と移動がもたらす新しい価値創出への期待を表現した。
また、グアム政府観光局 局長のレジーン・ビスコー・リー氏は、同局がJALのグアム線と同じ1970年設立であることに触れ、「われわれも55周年。JALとともに歩んできた歴史を振り返ると、グアムと日本の観光交流は航空路線に支えられた絆そのものであると実感している。JALは単なる航空会社ではなく、観光と友好をつなぐ大切なパートナー」と述べて、今後のさらなる関係深化に期待を寄せた。
既報のとおり、JALはこのアニバーサリーを記念して、ホテルの朝食食べ比べやタクシー/レンタカーのクーポンなど、グアム線の搭乗者がさまざまな優待を受けられるキャンペーンを展開している。期間を10月1日~2026年9月30日の1年間と、非常に長く設定しているのも特徴的だ。
55周年の成田~グアム線に搭乗してみた
繰り返しになるが、JALグアム線の機材はボーイング 767-300ER型機。「JAL SKY SUITE II」仕様のビジネスクラス24席と、シートピッチ約84~86cmの「JAL SKY WIDER」仕様のエコノミークラス175席の2クラス制で(計199席)、今回、この記念日の往路便に搭乗する機会を得た。
グアムは“もっとも近い海外リゾート”と呼ばれるように、成田発のフライトは定刻で3時間45分(この日は3時間36分だった)と短め。離陸してベルトサインが消えて、機内食が提供されて食後にコーヒーを飲んで……と過ごしていると、気付けば機体が降下をはじめている、という距離感なので、体調的に長距離のフライトは辛いとか、小さな子供連れでまわりに気を使ってしまうといった旅行者にぴったりだ。体感的には羽田~石垣島(約3時間)と大差ない。
時差も+1時間(グアムの方が1時間進んでいる)とわずかなので、海外ビーチリゾートのデビューに好都合な旅先と言える。明るい時間帯に到着するというのも実は大きなポイントで、不慣れな渡航先で夜遅い時間帯に到着すると余計な心配が増えがちだが、現地時刻14時台に着けば、そのまますぐにホテルにチェックインできるので心理的な余裕も生まれやすい。
さらに詳しい機内の様子については過去記事でも取り上げているので、ビジネスクラス/エコノミークラスのシート詳細など参照していただきたい。




























































