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ANA、唯一のカンボジア直行便となる成田~プノンペン線開設など2016年度運航計画

フルフラットシートのビジネスクラス提供路線を拡充

2016年1月20日 発表

 ANA(全日本空輸)は1月20日、2016年度の運航計画を発表した。2016年で定期便就航から30周年を迎える国際線では2015年12月7日に発表した成田~武漢(中国)線を4月28日に開設するのに加えて、9月1日からは初のカンボジア直行便として成田~プノンペン(カンボジア)線を開設。国内線では羽田~宮古線の開設や、岩国空港発着便の増便/新規開設を行なう。

 4月28日に就航する成田~武漢線は、ボーイング 767-300型機で運航することが発表された。ダイヤは未発表で、2月上旬に予約/販売を開始する予定。

 9月1日に就航する成田~プノンペンは、ボーイング 787-8型機でデイリー運航。ダイヤは下記のとおり。

NH817便:成田(10時50分)発~プノンペン(15時10分)着
NH818便:プノンペン(22時50分)発~成田(06時45分/翌日)着

 冬期スケジュールで期間減便していた成田~成都線は週4往復から週7往復へ増便。一方、羽田~香港線は深夜運航便のNH839便/840便を1往復減便して月/土曜日運航とすることで、週10往復から週9便往復へ変更する。

 成田~ムンバイ線はこれまでボーイング 737-700ER型機の「ANA BusinessJet」を使用していたが、3月27日よりボーイング 787-8型機での運航に変更。さらに、中距離国際線仕様のボーイング 787-9型機を東南アジア路線へ順次導入する。

●国際線の機材変更
成田~ムンバイ線、NH829便/NH830便:
ボーイング 737-700ER→ボーイング 787-8
3月27日~
成田~浦東(上海)線、NH959便/NH960便:
ボーイング 787-8→ボーイング 767-300ER
3月27日~、8月1日からはボーイング 787-8へ変更
羽田~浦東(上海)線、NH971便/NH972便:
ボーイング 767-300ER→ボーイング 787-8
3月27日~
羽田~浦東(上海)線、NH967便/NH968便:
ボーイング 777-200ER→ボーイング 787-8
8月22日~
羽田~バンクーバー線、NH116便/NH115便:
ボーイング 787-8→ボーイング 787-9
4月28日~
羽田~ホノルル線、NH186便/NH185便:
ボーイング 767-300ER→ボーイング 787-8
4月28日~
羽田~シンガポール線、NH841便/NH844便:
ボーイング 787-8→ボーイング 787-9
4月28日~
羽田~シンガポール線、NH843便/NH842便:
ボーイング 787-8→ボーイング 787-9
10月1日~、新仕様のボーイング 787-9
成田~マニラ線、NH819便/NH820便:
ボーイング 777-200ER→ボーイング 787-8
7月1日~
羽田~ハノイ線、NH857便/NH858便:
ボーイング 787-8→ボーイング 787-9
8月1日~
羽田~香港線、NH859便/NH860便:
ボーイング 777-200ER→ボーイング 787-9
9月1日~、新仕様のボーイング 787-9

 国内線では、羽田~宮古線を3月27日から1日1往復で新規開設。また、岩国空港発着枠の拡大により、羽田~岩国線を1日4往復から5往復へ増便するほか、岩国~那覇(沖縄)線を新規開設し、1日1往復を期間運航する。

 一方、関空~函館線を運休。羽田発着の北陸路線や、中部(セントレア)~宮崎線などを減便。ただし中部~宮崎線はIBEX(アイベックスエアラインズ)が新規開設する運航便とコードシェアを行なうことでカバーする。

●新規開設する国内線(便数は1日あたり)
 
羽田~宮古線:
1往復(3月27日~)
岩国~那覇線:
1往復(3月27日~10月29日)
●増便する国内線(便数は1日あたり)
 
羽田~岩国線:
4往復→5往復(3月27日~)
羽田~那覇線:
11往復→12~13往復(3月27日~10月29日、7月15日~8月31日は深夜便「ANAギャラクシーフライト」を運航)
羽田~米子線:
6往復→6~7往復(3月27日~10月29日、6月1日~9月30日は6往復)
伊丹~新千歳線:
6往復→7往復(7月15日~8月31日)
関空~新千歳線:
3往復→3~4往復(3月27日~10月29日、7月15日~9月30日は3往復)
関空~宮古線:
0~1往復→1往復(3月27日~)
中部~松山線:
3往復→4往復(3月27日~)
新千歳~新潟線:
1往復→2~3往復(3月27日~、6月1日~9月30日は3往復)
福岡~新千歳線:
1往復→2往復(9月1日~10月29日)
●期間増便を継続する国内線(便数は1日あたり)
 
羽田~石垣線:
2往復→2往復(3月27日~10月29日)
仙台~新千歳線:
3往復→3~4往復(3月27日~、4月29日~5月5日と7月15日~10月29日は4往復)
福岡~仙台線:
3往復→3往復(3月27日~)
福岡~那覇線:
9往復→9往復(3月27日~)
那覇~石垣線:
7往復→7往復(3月27日~)
那覇~宮古線:
7往復→7往復(3月27日~)
●運休/減便する国内線(便数は1日あたり)
 
関空~函館線:
運休(3月27日~)
羽田~富山線:
6往復→4往復(3月27日~)
羽田~小松線:
6往復→4往復(3月27日~)
伊丹~鹿児島線:
6往復→5往復(7月15日~8月31日)
中部~宮崎線:
3往復→2往復(3月27日~)

 夏期スケジュール期間の早期割引運賃「特割」「旅割」シリーズは1月27日9時30分に販売を開始。4月1日~10月29日搭乗分の那覇~宮古/石垣線、宮古~石垣線は、沖縄県が進める「沖縄離島住民等交通コスト負担軽減事業」への協力要請に基づき、1月21日購入分から「沖縄アイきっぷ」の値下げを行なう。変更前後の運賃は下記のとおり。

那覇~宮古線:
1万2900円→8050円(4月1日~6月30日、9月1日~10月29日搭乗分)
1万3550円→8700円(7月1日~8月31日搭乗分)
那覇~石垣線:
1万6850円→1万500円(4月1日~6月30日、9月1日~10月29日搭乗分)
1万7400円→1万1050円(7月1日~8月31日搭乗分)
宮古~石垣線:
8850円→5500円(4月1日~6月30日、9月1日~10月29日搭乗分)
8850円→5500円(7月1日~8月31日搭乗分)

(編集部:多和田新也)