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西武鉄道、ラッピング電車「秩父 ハローキティ トレイン」運行開始
車両全体に秩父の四季を感じさせるハローキティのラッピング
(2016/1/18 16:07)
- 2016年1月16日~3月27日 運行
西武鉄道は1月16日~3月27日に、サンリオのキャラクター「ハローキティ」とタイアップしたキャンペーン「冬の秩父デスティネーションキャンペーン」を、埼玉県および「秩父地域おもてなし観光公社」の協力により実施している。キャンペーン開催初日となる1月16日に飯能駅でラッピング電車「秩父 ハローキティ トレイン」の出発式と、西武秩父駅でセレモニーが実施されたので、その模様をレポートする。
「秩父 ハローキティ トレイン」出発式
運行日の初日となる1月16日の出発式が行なわれる列車には、事前に専用のWebサイトから公募した乗客たちが乗車。ハローキティのファンも多く、飯能駅への入線時やホームで大人、子供を問わず、ハローキティ トレインを見て高揚している姿を見ると、あらためてハローキティーの人気がわかる。
西武鉄道 広報部/お客様センター所長 田口氏にうかがったところ「今回のハローキティーとのコラボレーションは西武鉄道からお願いしたものです。秩父は東京から近く、さまざまな見どころがあるがまだ認知度は低いのが現状です。もっと秩父を知ってもらって、訪れて頂くために企画いたしました。もちろん、ハローキティの認知度が高いアジアエリアも含め、海外のお客様にも多く来訪してもらうのが狙いです」と語った。
出発式で最初に挨拶を行ったのは西武鉄道 飯能駅管区長の貫井宏之氏。「飯能駅は2015年で開業100周年を迎えました。これからの100年も愛される鉄道でありたいと願っているところに盛大なイベントが催されるのは嬉しく思います。限定デザインのキティちゃんを見ながら、是非とも秩父を楽しんでほしいです」とコメント。
ついで埼玉県 産業労働部観光課 課長の今成貞昭氏からは「秩父の観光振興に西武鉄道は絶大な協力をして頂いています。推定値ではありますが、海外から埼玉県への観光客数は年間24万人となっています、オリンピックイヤーまでには100万人に届くようにしていきたいと思います。西武鉄道は台湾の国鉄とのタイアップを行なっておられます。埼玉県としても東南アジアからのお客様を多く呼べるように誘客を行ないたいと思います」と語っていた。
「秩父 ハローキティ トレイン」のラッピング
「秩父 ハローキティ トレイン」は、西武秩父線と西武池袋線で運行する4000系車両にラッピングを施したもので、3月27日まで西武秩父線を中心に両線で運行される。
ラッピングは車両の外観はもちろん、車内の各所に施されており、4両それぞれに秩父の四季や観光名所をイメージしたイラストが配置されている。日本人はもちろん、訪日外国人観光客にも秩父の四季を感じてもらい、リピーターとして各季節に訪れてもらおうという狙いがある。同列車に乗車する機会があれば、ぜひ車内のイラストも春夏秋冬すべてを見て楽しんで頂きたい。
埼玉のゆるキャラが並んだ西武秩父仲見世通り「ふるさと広場」でのセレモニー
「秩父 ハローキティ トレイン」が到着した西武秩父駅にて開催されたセレモニーでは、西武鉄道 常務執行役員 鉄道本部長 金杉和秋氏や、秩父地域おもてなし観光公社 会長 兼 秩父市長の久喜邦康氏、サンリオ 企画営業本部執行役員副本部長 谷村和明氏よりの挨拶や、キティちゃんとの「じゃんけん」によるプレゼント大会、埼玉県のご当地ゆるキャラの集合などが行なわれた。
西武鉄道 金杉氏は「この地域のますますの発展を願います」とコメント。秩父市長の久喜氏は「お祭り、食、感動がある地域の中核が西武秩父駅です。楽しい思い出をいっぱい作って欲しい」と語った。サンリオ 谷村氏は「秩父を日本だけではなく、世界に向けて発展するようにキティちゃんによるお手伝いをさせていただきます。キティちゃんのリボンは人と人を繋ぐ友情の印です」と語った。
今からが見ごろ、芦ヶ久保の「氷柱」
西武秩父線 芦ヶ久保駅の沿線には、冬の時期の観光スポットとして「氷柱」の沢がオープンしたので立ち寄ってみた。例年よりも暖冬だったために氷柱ができ始めたところではあったが、日の光を受けて氷柱が美しく輝いていた。また、日暮れ後はライトアップも行なわれている。観賞の際には、足場が悪く高低差もあるため、歩きやすく防寒に留意した服装で訪れて欲しい。
「秩父 ハローキティ トレイン」やスタンプラリーなどの詳細はキャンペーンページを参照して頂きたい。西武秩父駅は池袋駅から特急「レッドアロー」で1時間20分前後で到着できるため、都心からも比較的アクセスしやすい場所にある。また、「氷柱」の時期である2月28日までの土休日はレッドアローの一部の列車が最寄りの芦ヶ久保駅に停車する。さらに秩父エリアでは、冬から春にかけて「いちご」も旬を迎える。また、取材時も梅が咲き始め、香りを楽しむこともできた。この週末の散策にいかがだろうか?